社会人大会・準々決勝
クボタ vs ヤマハ発動機
神戸製鋼 vs ワールド
2001年12月22日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果

クボタ
22
15

14
21
ヤマハ発動機
7

7

■試合
なんかパッとしない試合だったね。
前半はヤマハが風下。いきなりクボタの攻勢で始まった。期待は、SH村田と左WTBの四宮だよね。どれぐらいやるんだろう? ところが四宮にはボールがまわってこない。ずっとオープンにばかり。なんかなあ。つまんねえな。村田もキレがいまひとつ。見せ場がない。かも、ノット・リリース、ノット・ロールアウェイの反則をずいぶんとられていた。この辺りは、審判へのアピールが上手じゃないのか、関西のルールがアバウトなせいなのか。ちょっと低レベル。こんな中でアピールしていたのは、両チームの12番の選手。互いに2トライずつとって試合をリードして目立っておった。やっぱ、決定力が違うっていうか、突破するときの迫力からして違う。というわけで、クボタ先行して、パワーでもクボタ有利な中で、前半はほぼ互角のスコア。
後半もクボタ先行して、10分過ぎに四宮にボールが渡る。ステップで相手DFをかいくぐり抜けていく。場内がちょっと湧いた。そうそう。四宮にボールを渡さなくちゃいけないよ。で、24分ぐらいにはその四宮がトライを挙げて、ちょっと爽快な気分。
だって、ずうっともこもこしたラグビーというか、動きののろいというか、ボールをまともにキープできずにすぐ相手ボールになったりボールが転がったり、いまひとつ見て面白くないラグビーがつづいていたからね。そういやあ、クボタはFBがセンターの位置に入り、SOの選手がFBの位置にいたなあ。なんでだろ。
で、あと1ペナルティゴールで逆転というヤマハだけど、以後の攻撃になんとなく疑問。マイボールを相手陣内に深く蹴り込んでみたり(あれはドロップ・ゴールを狙ったのか? それにしては遠すぎるだろ)、その、相手のペナルティを誘発するようなプレーもない。なんだか勝つんだ、という意欲が感じられない。これはクボタも同じようなもので、いまいち迫力不足。というわけで、1点に泣いたヤマハであるが、はっきりいってどっちが勝っても関係ないや、という気分だったことは確か。低レベルの試合を見せられて、ちと残念。

■結果

神戸製鋼
80
31

12
12
ワールド
49

0

■試合
神戸の選手がでてくるだけで、なんか空気が違う。顔と名前が一致する選手が多いからだろうけど。その神戸は、いきなりミスの連続で(ボールをキャッチできないノックオンとか)、2トライ奪われる。やれやれ。でも、場内にも選手たちにも危機感が感じられない。いつかやるだろう、ってみな思ってるからだよ。で、その通り、伊藤剛臣がトライして、ボールを中空に放り投げる。どうだ、と言わんばかり。ここから、神戸の一方的展開となる。
いやあ、このスピード、連続展開、すばやいディフェンス、1人に数人が襲いかかる防御、巧みなパス、するすると抜けるラン、フロントローからバックスまで全員がトライできる機動力。神戸だね。見ていて面白いラグビー。第1試合がひどかったから、とくに際だってしまう。
面白いシーンがあった。後半、神戸のゴールライン間近。ラックで大畑がオーバー・ザ・トップかオフサイドの様にラックを越えてしまう。と、大畑がワールドの選手と争うようにして、突っかかっていく。なんだ? 制止。分けられて、クボタの4番が呼ばれ、レッドカード。4番の選手は腕を伸ばしてしきりにポイントを指し、「だって・・・」と審判にしつこくアピールしている。どうも納まらない様子。しかし、審判は問答無用にゲームを進めていく。神戸攻撃してラックをつくる。玉だしをするべくSH苑田がラックの後ろにたつ。と、苑田ともう1人の選手がラックの下の方を数回ストンピング。はっきり見えたよ。下の方にいたワールドの選手への報復だろうな。しかし、あれほどあからさまにやるとはね。なかなかのラフプレーもチームワークがとれている。
最後は、インジャリータイムに、大畑がトライして、自分でコンバージョンも決めて80-12。うーむ。凄いね。
それにしても、SO ミラーの働きは大きいなあ。それに、キック成功率100%というのも、凄い。

■出来事
12時ちょい前に入る。まあ、今日は座れるだろうと思っていたが、案の定。席を選べるぐらいに空いていた。バックスタンドの北側の端、隣はもう立ち席というところに陣取った。
1時15分ぐらいだったかなあ。すぐ隣の階段を、したから二宮清純さんがバックを下げて上がってきていたよ。それだけ。
本日の第1試合のアナウンスの女の子は、とてもたどたどしかった。途中で入る男性のアナウンスは、先週同様ちゃんとした原稿があるのか、なかなかきびきびしていた。第2試合のアナウンスの女の子は、なかなかはきはき。しかも、「タックルされた選手がボールを放さなかったのでノット・リリース・ザ・ボールとなり、神戸製鋼ボールとなります」といったように、丁寧な解説を行っていた。この違いは何だろう。個人の問題なのかなあ。説明しろといわれているのかなあ。どっちなんだろ。

■客の入り
先週の大学の準々決勝よりも空いていた。とくに、12時前後はバックスタンドの椅子も空いていたしね。まあ、でも、だんだん立ち席も埋まってきてはいたが。

■天気
快晴なれど北風あり。12時からしばらくは、銀杏の枯れ葉なのか、細かくちぎれた枯れ葉が宙を舞ってグラウンドに落ちていた。といっても、こないだの対抗戦の入れ替え戦のときほどではなかった。2時30分ぐらいからは風も穏やかになって、ぽかぽか。

[2001.12.23]

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