日本選抜 vs トンガ代表
2002年5月22日(水)

江戸川陸上競技場


■結果

日本選抜
21
14

36
64
トンガ代表
7

28

■試合
ニュージーランドに遠征した日本A代表が主体ということだが、日本代表より平均年齢で2、3歳上ってところか。それにしても、トンガに比べて格が違いすぎる。A代表というのはこんなに下手で弱いのか? まず、走れないというか走らない。タックルが全然ダメ。ハンドリング悪すぎ。芝生でコケすぎ。全くいいところなし。
トンガ代表は日本でプレーする選手が5、6人いる様子で、決して意思統一ができているチームとも思えない。事実、荒っぽい。というか、個人技の披露が多かった。それでも、大人と子供ぐらいの力の差があった。
ボールに対する執着心が違う。日本がパスしていって、アンカーに渡らずボールがころころ・・・。日本選手は天を仰ぐ。タッチを割ろうというボールに向かってハイエナのように襲いかかってくるトンガ選手が2人。この違いは何なんだ? さっさとあきらめてボールから目を離してしまう日本に対して、貪欲にボールに向かってくるトンガの凄まじいことよ。ラックやスクラムでも、トンガはオフサイドぎりぎりのプレーをする。ラックからでた、スクラムからでたと見るや、猛スピードでボールにアタックする。慌てる日本はたじたじで、どんどんDFラインが崩されていく。タックルが決まらない。日本人選手を蹴散らしながら、いや、肩でごり押しするだけで日本のDFのすき間がこじ開けられていく。たまさか日本のタックルが決まっても、倒れながら後ろの選手にパスしてボールをつなぐトンガ。対して日本は、すでにマークされている選手にパスするしかないほど、のろい。アタックされた選手はパスする知恵もなく(近くに味方がいるのにだよ)ボールを抱え込む。でもって倒されてボールを奪われる。
いったんボールをもったら、トンガの選手は猛烈突進。それに、日本はたじたじ。なすすべもなくDFずたずた。はじきとばされ、切り裂かれ、トライされる。みていて情けなかった。日本代表と日本選抜のレベルが違いすぎるのか。トンガが強いのか。まあ、28日の日本代表との試合で分かることだが。
日本選抜で唯一がんばって突進していたのが、FLのロバートソン。身体を張ってぶつかっていた。体格で互角に近い戦いができるのは、彼ぐらい? 山崎弘樹がいい走りをちらとみせていたが、まあ、いいところなしだね。後半の終盤に1つ走ってトライを決めていたけど、あれはトンガもメンバーを変えていたから意味ない。前半の日本のトライは、転々と転がっていったボールを押さえてのトライだから、形で奪ったものではないし。それにしても、前半の終盤近く、29-11という点差でなお せきを狙うという意図が分からない。それも、外してやがんの。しばらくしてまたトンガのペナルティで、また狙った。今度は入って29-14になったけど、あの時点でまだ逆転しようとしていたのだろうか? だとしたら、愚かなことだ。

■出来事
6時30分ぐらいに競技場に着く。ダフ屋が1人、「余ってれば買うよ」といっている。おお。人気があるのか? と思っていたら、なんだ、全然入らなかった。あのダフ屋は何だったのだ?
メインスタンドからバックスタンドを見ると、中央左側の4ブロックががらんと空いている。その左側には客が入ってるのに。あれ? バックスタンドは全部一般自由席じゃなかったか? 双眼鏡で見るとロープが張ってあり、青いウィンドブレーカーを着た係りの青年が一人、客をそのエリアに入らないよう誘導しているようだ。いったい何だ? と見ていた。しばらくして中央寄りにひとかたまりの客が4列分ぐらいを占めた。さらに、試合開始10分前ぐらいに制服を着た一団がやってきて、ロープで仕切られたエリアの1/5ぐらいが埋まった。それだけだ。あと、客が入ってくる気配がない。試合開始。と、エリアの左外側(25メートルラインぐらいね)にいた客が、ぞろぞろと、仕切られたエリア内に移動を始めた。ううむ。想像するに、予定した客がこなくて席が空きっぱなしだから、それまで閉め出していた一般客(って言い方も変だが。だって、エリア内だって一般自由席なんだから)に解放した、というところだろう。でも、おかしいじゃないか。一番自由席なのに、普通の客を閉め出すというのは。以後、邪推だが。どこかの学校関係者から予約のようなものがあって、あらかじめ席を確保してやったが、思ったほど来なかった、ということではないだろうか。でも、それって平等の観点から見たら変だ。学校関係者だとしても、席を予約するなんていうことはできないはず。普通の試合で、どこの学校関係者だって自前で席を確保している。協会に頼んで席を確保するなんていうことは、えこひいきになる。もし席の確保が頼めるのなら、だれだって頼み込むだろう。学校関係者、会社関係者。いや、そういうのでなくても、20人集めるから団体分の席を確保してくれ、と。普通はそういうことは、協会にいっても却下されるはず。なのに、今日の席の様子はどうだ。一般自由席と、協会のホームページにもね江戸川競技場の入口のチケット売場でも示しているにもかかわらず、堂々とと広いエリアを、それも中央に近い場所をロープで囲っている。これは、協会関係者の縁故にたよった席の確保じゃないのか? そうだとしたら、それって、関係者なら同じ金を払って中央に近いエリアを確保でき、試合開始時間ぎりぎりにきてもらくらく座れるということになる。それって、変じゃないか。なんか、胡散臭い。汚い。ずるい。ラグビー協会というのは、そーゆーことを、堂々とやるところなんだな。・・・と、以上邪推だが、そう思われるようなことをしている方が悪いと私は思う。
試合前に国家。場内では君が代を歌ってる人もいた。ふーん。
仲入り・・・じゃない、ハーフタイム。中央席で立ち上がっているパーマ頭のあれは、岩渕か? 試合が終わって、帰りがけ通路から選手たちの様子を見ていたら、前の方に人だかり。肩のいかついブレザーの男が、女の人と並んで写真を撮っている。おお。斉藤祐也だ。握手もしてやってる。にこやかな笑顔で、ファンサービス。ゆったりと歩きながら、ファンの要求に嫌な顔ひとつせず応えている姿に、とっても好感をもった。彼は、メインスタントから下へ降りる階段からグラウンドに下りていった。決して逃げるようにではなく、ゆったりと。

■客の入り
バックスタンドぱらぱら。すき間だらけ。左右はがら空きに近い。メインスタンドもばらばらってとこ。2000人も入ったのかな? よーわからんが。こんなに入らないとは思わなかった。6時30分に入ったときは、もーがらがら。帰りに便利かと思ってメインスタンド(一般自由席)に座ったけれど、22メートルラインの上あたりで、見るのにはちょうどいい。バックの方がピッチに近いんだろうが、たらたら歩くのも面倒だし。試合時間になったら、周囲はぎゅうぎゅう? と思っていたが、ぜーんぜん。ゆったり見物だった。

■天気
昼間は快晴。夜も快晴だが、風が冷たくて、ちと寒かった。

[2002.05.22]

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