日本代表vs オーストラリアA代表
2003年6月8日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果

日本代表
15
3

42
66
オーストラリアA代表
12

24

■試合
場内に入ったら、すでに豪Aのメンバーがピッチでカラダをほぐしていた。彼らのカラダはとても大きい。だから、秩父宮が普段より小さく見えた。
で、小さな日本代表は、試合開始1分もたたないうちにトライされてんの。やれやれ。
はっきり言って打つ手なし。ボールをもっても先に進めない。ギャップを探してもなくて、ボールをもったまま「さて、どうしよう」とうろうろ。とりあえず近くの仲間に放って・・・なんてしているうちに、なんとなくクラッシュして、ラックになるとボールは豪チームにでてしまう。たまに日本がボールをつないでも、だいたい横流れ。で、最後、栗原のところでパスミスが発生する。ボールがコロコロと転がってしまう。
前半の終わり、広瀬の手の中にルーズボールが転がり込んできたのに、こぼしてしまう。これ、絶対のトライチャンスだったぞ。そのすぐ後、オープンに展開して最後にノックオン。これも絶対のトライチャンスだったぞ。大畑が悔しそうに審判にアピールする姿が情けない。
豪の前半はスゴイかった。ミスがほとんどない。パスはしっかりと決める。っていうか、パスミスしても、ボールが活きてしまったりする。タックルされても、ちゃんとフォローがすぐ後ろに来ているから、倒れながら確実につないでいく。それに比べると、日本はお粗末としか言いようがなかった。
なんかどーも、前半の20分ぐらいから日本選手の足が止まってしまい、ちとあきらめムードになってきているように見えたのは、錯覚か?
後半はじまると、ちょっと膠着状態。
で、ボールが日本陣内に転がってトライか、というとき、難波が絡んで豪のトライを阻止した場面はアクロバティックで凄かった。あのシーンだけでも金を払った価値があった。あんなスゴイプレーは、日本じゃちょいとお目にかかれないぞ。
ボールに対する執着心が全く違うのも、明か。たとえば、たまたま日本陣内にボールが蹴り込まれたり転々としたりするとき、日本選手はのんびりと背後を気にせずボールを追いかけていく。ところが、豪選手は自陣から猛ダッシュしてるんだよ。ハタと気がついて駆けだして、慌ててボールを処理する日本選手がたるんだいるようにしか見えなかった。
後半、なんとかヨロヨロと日本もトライを2つとった。オープンに展開して、端っこのほうにかろうじてのトライだ。なんか、情けない。でもまあ、左右に展開して相手ディフェンスの数を少なくしていって、それでスキをつけばトライは取れるってことなんだよ。でも、前半に失敗したようにパスの正確性が足らない。それに、左右に振るような攻撃をあまりしないのだなあ。なんか、厚い壁にぶつかっていってクラッシュしてボールをとられるとか、ムダな抵抗をしている。頭を使えといいたい。それに、困るとすぐ蹴ってしまうのも、悪い癖。それって、相手にボールを進呈するのと同じだぜ。
ラインアウトはロシア戦よりマシになったけど、いまひとつピリッとしない試合だった。せいぜいダブルスコアで終わっていてもいい試合。でもって、もう少し緻密にスピーディに展開すれば、いい勝負ができそうな相手のようにも見えたけどなあ。

■出来事
で、メインに向かう途中、クレーンカメラがあって、ピッチの端に女性アナウンサーと大八木、吉田義人がなにか収録していた。帰って番組欄を見たら、テレビ東京で生中継があってその解説だったのね。あらら。
バックはいっぱいで座れないだろうと、メインに向かおうとした。たまたまいた青年係員に「メインの両サイドは一般自由席ですか?」と聞いたら「分からない」という。まあ、彼は律儀な性格なのか「聞いてきます」と、どこかに消えた。数分して帰ってきて「はい。一般自由席です」と応えてくれたが、そのぐらい分かっていて欲しいよなあ。だって、彼らは場内整理もしないし、ほとんど何の役にもたってないんだぜ。

■客の入り
なんか凄く入ってたなあ。2万人を超えるぐらい? 朝日新聞のタダ券で入った人がたくさんいるんだろう、この日も。

■天気
晴れ。メインスタンドに座ったけれど、太陽は天井にあって、とても暑かった。1時キックオフ、というせいもあったんだろうけど。

[2003.06.10]

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