日本代表 vs イングランド代表
2003年7月6日(日)

国立競技場


■結果

日本代表
20
10

24
55
イングランド代表
10

31

■試合
ラグビーワールドカップ2003日本代表壮行試合である。うーむ。期待はまたしても裏切られた、か。期待した方がバカって気もするけどね。個人としてはそこそこの力をもっている選手を集めているはずなのに、組織として機能していないところが問題だな。どのプレーをみてもやっつけ本番、とりあえず突進して、横に展開して・・・って場当たり的。その先にどーするかが見えていない。見えないほどプレッシャーの強いチームだったかというと、それほどの力は感じないイングランドだった。スピードはないしキレもない、かなりのミスをするし、体格だって差ほどではない。なのに、気持ちが縮こまっているというか、気圧されしているのか。後半の20分ぐらいには日本のチャンスが延々とつづいたのに、つまらないミスが頻発してトライを奪えなかったのも、そういう精神的なプレッシャーだと思うぞ。大畑にしてからが、とんでもないところにパスを放り投げてしまっていた。玉だしも遅い。ってか、玉をだしてから伊藤がうろうろしているのに象徴されるんだけれど、ボールはだしたけど、次にどーしていいか分からない状態がままあった。みな、冷静になっていなかった。
イングランドのトライは、大したものがなかった。ほとんどみんな日本が献上して差し上げたようなのばっかりだ。でぶのFW走られたり、読まれてインターセプトされたり。せいぜい、前半の2つめのトライが「おお」っていえるバス回しだったのと、後半、トリッキーなパスと2回のグラバーキックでトライを挙げてしまったのが「すごい」っていえるぐらい。イングランドはラインアウトもとれなかったし、せこいミスはするし、付け入るスキはいくらでもあったのに。どーしてこんな点差になってしまうのか。
ほんと、心が縮こまっているから大事なところでノックオンしたりするんだよ。やれやれだよなあ。

■出来事
試合終了後、ピッチの上で握手した後、バックスタンドに両チームが挨拶して、イングランドは日本代表を迎える花道をつくっていた。最近の試合では、この勝者が敗者を迎え入れる様子があまりないのが残念だったので、微笑ましかった。興奮してぼかぼか殴ることもなく、なんか、いい感じのイングランド代表だったなあ。
サポーターズシートからは「ニッポン、チャチャチャ」の声がおこる。おいおい。昔は、そんなことしている連中を「バカかあ」とせせら笑ったものだが、いまや協会が支援しているんだからねえ・・・。
抽選くじはまたしても当たらなかった。くじは入るときにもらえるのではなく、入ってからくじの列に並んでもらうというもの。気がつかない人もいたんじゃないかな。

■客の入り
なかなか入っていたね。関東vs法政が学生選手権の決勝で当たったぐらいは入っていた。

■天気
予報では雨も降るかも、という天気。ところが、2時10分(テレビ東京で中継があった都合だろう)に試合が始まると、急に陽射しが当たりだし、凄い暑さになった。しかも、湿気が蒸気になっていくので蒸し暑いったらなかった。で、試合が終わる頃には陽射しは消え去り、涼やかな風が吹くようになった。

[2003.07.07]

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