大学選手権1回戦

関東学院大学 vs  筑波大学

明治大学 vs  中京大学

1998年12月20日(日)

秩父宮ラグビー場


■第1試合 結果
関東学院大学56(21) - 17(17)筑波大学

■試合
風上を選んだ筑波。しかし、関東に2トライとられて元気なし。関東の怒涛の攻めに風上を活かせないか? と思ったら、絶妙のチャージでトライ、さらに、トライで逆転してしまった。
今年の関東はキレがいまひとつだから、筑波とやっても五分かな、と思っていた。だから、風上で1トライ分ぐらいリードして折り返すのは当然。だから、ま、こんなものかな、と思っていた。関東も、風下だからキックを多用せず、地道に攻める。がしかし、結局は関東がリードして前半終了。これで、関東の勝ちだと確信した。
後半、風上の関東は怒涛の攻め。あっさりトライを奪う。これで、大差がつくかな? と思ったのだけれど、その後の筑波の粘りはなかなか。関東はなかなか追加点が奪えない。全般にいえるんだけれど、筑波のDFは粘っこくしつこい。関東は攻めあぐねていた。マークはきついし、倒してもわいてくる。関東が跳ばしパスをしても、受け取ったすぐ後には倒されるといった具合。しかし、攻撃面では筑波の?が目立つ。だって、ハイパンとかするんだもん。関東の、風下では蹴らない姿勢とは大違い。だもんで、後半は筑波ほとんどいいところなし。最終的には疲れはて、走れなくなってしまった。
では、関東はぴりっとしていたかというと、いやー、そうでもないねえ。かさに掛かって攻めると勢いが出るけど、どうもね、スピードとキレはいまひとつだねえ。



■第2試合結果
明治大学78(31) - 19(7)中京大学

■試合
1軍からメンバーを落としたような明治。なめられた中京。で、明治は終始ぎくしゃく。リズムがつかめなかった。
といっても、この試合は前半だけ見て帰ったんだけどね。
かえって、中京のタテに突進する強さが目立つ。がががって、突進して、ポイントをつくって、タテに、タテに。だめならオープンに、というスタイルが戦術としてできあがっていた。結果的にあまり点には結びつかなかったみたいだけど、圧倒的な流れるような攻撃は美しかったし、見物だった。
もんだいは、ケアレスミスで。ちょっとしたことが失点に結びついていた。ま、緊張していたりして全力が出せないというのもあるんだろうけど。ちゃんと、歯車がかみ合えば、青学、専修なんかより力は上かな。筑波なんかとやったら、いい試合するんじゃないかな(勝てるとは保証してないよ)。
一方の明治は、いつもながら、ちょっとずるいこともするし、老獪なというか、なんというか。中京の、律儀で正直なラグビーとはちょっと違うね。オープン攻撃でもちゃんとラインはできていて余っている・・・なのに、美しいトライが前半はとれていなかったけどね。


■出来事
中京の応援団が、メインスタンドで鳴りものを鳴らしていた。ま、かわいいもんである。


■客の入り
昨日より2割ぐらい少ない。1万6,000人ぐらい?

■天気
あったかーい一日。昨日は霞がかかってぼうっとしていたけれど、本日は澄み切っていた。
しかし、風があった。風上と風下では、状況が違ったぞ。


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