早稲田大学 |
25 |
10 |
− |
9 |
9 |
オックスフォード大学 |
15 |
− |
0 |
■試合
今年の早稲田は、でかいな。とくに、FWはでかい。オックスフォードに負けないぐらいでかい。これは、体格負けしてないぞ、と思う。
オックスフォードは、なんか、受け身だった。積極的に仕掛けない。たとえば、前半の得点すべてがPGであるというのも、その証拠。確実に得点できるところはしておこうという戦略だ。ムリしてトライをとろうとしない。トライにこだわっていない。理由はわからないけど、きっと、事前情報で早稲田の力が高いことを知っていて、負けない試合をしようとしたのではないか。
早稲田はいつもの通り、素早い。関東戦を見てか、オックスフォードラインにがつんとぶち当たることはあまりしない。せっせとポイントからボールを出して左右に振っていた。もっとも、オックスフォードの出足が速いのでゲインができない。右へ左へと横に流れていくことが多かった。それでも、そうやって何回も繰り返していくことで、ギャップも生まれたし、オックスフォードの疲労も高まったのだと思う。ただし、接点ではなんどかマイボールを奪われていた。この、ボールを奪い取る力は、このオックスフォードは凄いなと思う。
早稲田のトライは、素晴らしいものだった。でも、その背景にはレフェリーの動向が影響していたのではないかな、と思ったところもある。妙な笛なのだ。たとえば、オックスフォードは最初の頃、早稲田オーバー・ザ・トップの選手をスタンピングしていた。それどころか、ラックの裏側でボールをもっていない選手の首を絞めたり、ラックから引きはがしたりと、やり放題。なのに、相田レフェリーは注意すらしないんだよ。これじゃ、オックスフォードも「やれるな」と思ったろう。ところが、その基準がだんだん変わってくる。後半にはノット10メートルのペナルティをオックスフォードに次々に課して、ついにはシンビンまで。まあ、オックスフォードのSHが早稲田の選手の足を離さなかったのは悪いことだが、突然、の印象は免れない。そうして、このシンビンの10分間に2つめのトライを挙げているのだからね。
こういう一貫していないレフェリーの笛が、オックスフォードのやる気をそいだような気がする。後半のオックスフォード、動きは緩慢で、俊敏さがいささかも感じられなかった。いや、半ば投げているような印象さえもった。早稲田は強かったけれど、どーも納得いかないレフェリングだった。
■出来事
1時30分頃、北側スタンドの端から一般人がぞろぞろとピッチに入ってきて、ゴールポストの下でめいめい写真を撮り始めた。なんだろうと思っていたら「JRFUメンバーズクラブ」の会員で、撮影を希望する人たちの群れだとアナウンス。ふーむ。入会希望者が少ないので、こんなこともできるんだぞ、というところを観客に見せつけて入会を煽ろうという魂胆か。会費に比べてメリットがないから、だから誰も入らないんだよ。一般席シーズンチケットが10000円だったらすぐに買うんだけどね。
撮影の反対側、南側のインゴール近くでは、オックスフォードが練習していた。外国人選手は、試合前でもちゃんと身体をほぐしているよなあ、どこも、と思う。
本日の試合は「イラク子供基金設立」と関連する「奥大使メモリアルマッチ」なのだそうだ。試合前には、黙祷も行なわれた。募金箱をもつ青年があちこちに立っていたけれど、募金はしなかった。
■客の入り
メインは、両サイドを除いて埋まっていた。15000人ぐらい入ったのかな、とおもったら、発表によると10399人だそうだ。意外と空間があるのだなあ。
■天気
晴れ。今日もなかなか暑かった。30度近くあったんじゃないのかな。
[2004.09.21]