早稲田大学 vs 帝京大学
2004年11月13日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果

早稲田大学
42
21

5
17
帝京大学
21

12

■試合
なんだかやけに荒っぽい試合だった。とくに接点ではボールに絡まない、または絡もうとする、そして絡むのを阻止する選手の間でつかみ合い、叩きあいのような様子が見られた。早稲田のやっていることを帝京も真似すれば、こうなるのは当たり前。ラックでボールに突っかかっていき、相手をはぎ取ったりスウィープしたりの応酬が、こういうラフな試合を生み出すわけだ。早稲田の選手は相当いらだっていたように見えた。けれど、早稲田がいつもやっていることを、相手にされただけなんだけどね。
スクラムでも帝京は早稲田にプレッシャーをかけていたし、モールを押し込むシーンもあった。帝京は早稲田に決して力負けしていないことを見せつけた試合だった。
ところが、そういう方面に集中していると、ディフェンスがザルになってしまう帝京でもあった。接点でボールを奪われ、ターンオーバーされると、ディフェンスにぽっかり穴が空く。そこを衝くのが早稲田の真骨頂か。個人技で簡単に抜いていくシーンが多かった。早稲田ディフェンスがほとんど穴もなく推移するのと比べると、帝京のガードは甘すぎた。
とはいっても結果は42-17。このスコアは早稲田に不満なはず。だって、帝京が修正すればトライは2つ防げたし、帝京はコンバージョンを3つ失敗している。仮にだけれど、28-23というスコアになっていたら、これは接戦だ。ま、そうならないのが帝京の自力なのであるが。
早稲田は相変わらずハンドリングミスが多すぎ。単純なノックオンとかパスミスとか、これは修正できないようだな。個人技に頼りながら選手権を勝ち上っていくのだろう。関東がなんとはなしにアジャストしていっているような気がするのと比べると、ちょっと頼りない。
レフェリーの相田さんは比較的フェアな笛を吹いていたけれど、早稲田ラインアウトでのノットストレートをとらないのはおかしいなあ、と思えたぞ。

■出来事
2時に入ったら、目当ての立教vs青山学院が終わっていた。ありゃ。今日も2試合だったか。まったくヌケている。あとで立教の初勝利を知った。対抗戦Aグループになって初めての勝利じゃないか? 青学はこのまま低迷してしまうのだろうか。それにしても、帝京<慶応<筑波<日体<青学<立教という6すくみ状態は、面白い。
ハックスタンド北側中段に座ったのだが、ちかくに早稲田フリークが1人いた。フツーの人ならぶつぶつ声で言うような不平不満および試合の解説をフツーの声以上の大声でしゃべりつづけている。帝京の反則のときは罵声を浴びせるが、早稲田の時は「あ〜あ」というていど。で、この男、見ると妻子(幼児)づれの30凸凹青年なのだ。奥方はこんな亭主を恥ずかしいと思わないのだね。幼児は罵声の正当性を刷り込まれている様子で、末恐ろしいことである。
芝生はすこしきれいになっていた。砂がまかれているせいかも知れないけれど。
銀杏の木が少し色づいてきた。相変わらずギンナン臭いけどね。

■客の入り
発表によれば9192人。そんなに入っていたようには見えなかったぞ。

■天気
ちょっと晴れ。あとは薄曇り。

[2004.11.14]

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