早稲田大学 vs 関東学院大学
2005年1月9日(日)

国立競技場


■結果

早稲田大学
31
12

7
19
関東学院大学
19

12

■試合
大学選手権の決勝戦。大方の予想は早稲田勝利。まあ、そうなるだろうと思っていた。スコア予想で30-20で早稲田。実際もその通りになった。早稲田はいくぶん緊張気味で、しかも、最近は力が下降気味。対する関東は力が上昇気味で、下馬評は早稲田大勝なので気が楽になっていただろう。スコアが競っているのはそのせいだと思う。とはいえ、いろいろと言いたいことはある。
早稲田のディフェンスの力。これは素晴らしかった。ほとんど穴がない。関東が突進してもつぶされるし、関東が横に走るシーンや、なす術を失って相手陣地に蹴り返すしかないという場面もしばしばだった。どう攻めていいのか困惑する関東があった。
関東のディフェンスの穴。ここを早稲田は正確に衝いてきた。いや、素晴らしい。素早い攻撃でとどまるところを知らない。これだけ連続攻撃を仕掛けられ、しかも、タックルを上手く外されては関東に勝機はなかった。
とはいえ、早稲田のいやらしい戦法は相変わらず。たとえば接点で。ボールに行くというより、故意にオーバーして相手ディフェンスを邪魔する。前半3分ぐらいのスクラム。8→9のとき、No.8はパスしたあとで関東SHにタックル気味にぶち当たっていった。とても汚い。左プロップ3番のいがぐり頭は、その体格を利用して邪魔しまくっていた。ラックになると周囲をうろつき、さっさと自陣に下がらず、相手ディフェンスの裏を大きくまわって自陣にもどっていく。これなど、関東のディフェンスを故意に邪魔する汚い行為だ。ラックで寝ている早稲田の選手がラックから抜けようとする関東の選手の足の自由を奪ったり。とにかく、いやらしいプレーが相変わらず目立った。反則も、かつての明治のようなラフプレーはほとんど早稲田。そういうプレーに何の注意も与えないレフェリーにも困ったものだ。その岩下レフェリーだけれど、前半の10分ぐらい、早稲田が攻めているときの早稲田のオフサイドはことごとく見逃した。早稲田の選手は、ラックに横からミエミエで入っているっていうのにね。それから、関東が早稲田ボールをインターセプトしてトライした後半8分ぐらいのちょっと前、早稲田のはっきり分かるスローフォワードも見逃した。早稲田の怒濤の攻撃中で、これで早稲田のトライになったら早々と勝負が決まっていたかも知れないシーンだ。こういうレフェリングがなかったら、スコアはもう少し競っていたかも知れない。それと、ささいなことで笛を吹いてプレーを止めていたのも、いまひとつだったな。
関東はミスが多かった。関東はラインアウトがことごとく上手くいかず、相手ボールに。パスも、ここぞというところで外していた。完成度の面でいまひとつの関東。
まあ、実力的には6:4で早稲田。けれど、レフェリングと汚いプレーのせいで7:3の差が生じてしまった。後半のロスタイムに関東が3つ目のトライを奪って12-31から19-31にしたのでスコア的には競ったけれど、あの時間帯では早稲田も1トライぐらい勝敗に関係ないところ。だれしも、あのトライはオマケだと思っているに違いない。だから、実質的には12:31。でも、レフェリングと早稲田の嫌らしいプレーを差し引いたら、まあ、やっぱり6:4で早稲田だったろうな。

■出来事
本日も「協力」という名の「強制的手荷物検査」があった。

■客の入り
3万人ぐらい。発表によれば35462人。

■天気
天気晴朗なれど風強し。

[2005.01.10]

back next
 
 

|ホームページへ戻る|