NEC vs サニックス
トヨタ自動車 vs 早稲田大学
2005年2月12日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果

NEC
55
33

7
21
サニックス
22

14

■試合
前半の15分ぐらいからかな、見たのは。21-7でサニックスが負けていた。力の差はあると思ったけど、でも、NECも完全に圧倒しているわけじゃなかった。サニックスも素早いボールつなぎを見せてくれたし、インターセプトがあったりと、NECの方が冴えない。一時は33-21まで迫ったし。むしろ、サニックスやるじゃねえか、って感じた。このパワーを全開していたら、先週の関東学院戦はもっと点差が開いたんじゃないのかな。って、やっぱり学生相手に遠慮してたのかな、やっぱり。

■結果

トヨタ自動車
29
7

6
9
早稲田大学
21

3

■試合
とても面白い試合だった。前半は7-6とかろうじてトヨタリード。後半に早稲田がDGで逆転して7-9のまま後半30分近くまで維持していたのだから。このままいくと、早稲田勝利か? と思わせる、ちょっと異様な雰囲気があった。もっとも、早稲田のスタミナは後半20分ぐらいに切れてしまって、トヨタが難波のトライで逆転する前から、かなりつまらなくなっていった。やっぱり、学生が社会人と互角、いや、勝つかも、と思っているうちが面白くて、それが不可能と分かると俄然面白くなくなってしまう。しょうがないか。
早稲田は本気で勝ちに行ったんだと思う。トライを狙わず、ペナルティにはPK。チャンスとあらば゛DGを狙ったのがその証拠。きっと、社会人相手では得点(トライ)が難しいと判断して、コツコツ作戦に出たのだろう。五郎丸がハーフウェイライン辺りからPKを決めていけば、トヨタはペナルティを恐れて慎重になる。そこを攻めて勝機をつくろうという寸法か。ところが、五郎丸のPKがあまり決まらない。SO安藤の再三のDGも不発で、後半、初っぱなの1つだけにとどまった。これが早稲田の誤算かも。結局、早稲田はノートライ。競っている間にトヨタは1トライ。早稲田スタミナ切れの後は10数分に3トライ。まあ、これが社会人との差なのかも知れない。1987年度に早稲田が東芝に勝って以来の、学生と社会人との差の接近を感じさせたけれど、まだ開きがある。トライがとれないのが決定的な差だと思う。ディフェンスがよくても点が取れなくては勝てないのは、W杯でジャパンがフランスなんかにいい勝負をしたのと同じ。点差で競っても、結局、得点できなければ勝てないのだ。
試合開始から、ちょっと荒れ気味。トヨタの7番が早稲田の選手を突き飛ばした。なにがあったんだろう。客席からは「シンビンだ!」なんて声も飛んでいたけれど、お咎めなし。早稲田のラフプレーもあったんだろうか。こうしたいざこざは、それからも何度かあった。いずれもトヨタが暴力を振るっているように見えたけれど、これもお咎めなし。やっぱり、早稲田側の挑発行為があったんだろうか。それとも、トヨタが故意に学生を挑発していたのだろうか。
//↑と書いてビデオで確認したら、7番ではなく4番の外人だった。
////ラックで4番が早稲田の選手を引きはがしたが、引きはがされた選手が
////4番の背後から胸でつっかかった。それにムッとした4番が突き飛ばしている。
////どっちもどっちだけど、早稲田からの挑発って感じだなあ。
////その直後のいざこざも、4番が突き飛ばしている。
////原因は何にしろ、どーして4番がシンビンにならなかったのかね。
その反動かな。早稲田の選手が前半の半ばまでに何人か故障して入れ替わった。トヨタは、相手を壊すようなプレーをしたんだろうか。どーも接点やぶつかり合いで、いやらしい駆け引きがあったんじゃないかと勘ぐってしまう。
というのも、学生相手では、早稲田はここ数年ヒールの役回り。素早い攻撃はいいとしてラック周りで余計なスウィープをしたり邪魔するためにオフサイドの位置をうろうろする選手がいたり。どーもスッキリした動きをしていなかった。で、社会人相手ではそれが通用しなくて、それで見えないところでエキサイトでもしていたのだろうか、と。ここいらへんは想像するしかないけどね。そうそう。トヨタの選手に、早稲田OBがリザーブの山崎弘樹しかいないっていうのも、関係あるんだろうかね。
前半半ばには、そういうヒートアップもなくなって。でも、トヨタは点が取れず。早稲田のディフェンスは堅くて、タックルもよく決まっていた。トヨタ打つ手なし。かといって、変わった戦略に変更するということもなく、割と真っ向勝負してくれたと思う。むしろ、手を変え品を買え、奇策を繰り出したのは早稲田だったな。DGがダメだと分かると、今度はハイパン攻撃してみたり。けど、何をやってもトヨタの防御は破れず。後半30分に難波のトライで逆転して広瀬のPKで突き放し、さらに22番セコベ・レアウエレの快走で決まってしまった。このセコベ・レアウエレって選手は凄かった。トヨタ3つ目のトライは、早稲田のディフェンスが固まっている間をすり抜けてのトライ。ロスタイムには独走トライ。お見事。こういう選手がいるのに、あえて出さなかったのだろうか。トヨタは、いくらか手加減したんだろうか。ううむ。

■出来事
バックスタンドは意外と埋まっていた。座れたのはバックスタンド北側、カメラマンの延長線上ぐらい。第1試合が終わる頃には早稲田ファンが多くなってきて、周囲も70%ぐらいは埋まった。
それにしても、ピッチの中央部分の芝生がだだっ広く禿げて、土がでている状態。かなりひどい。都内にもう一個所、ラグビー競技場が必要なんじゃないだろうかね。

■客の入り
第1試合は8000人ぐらい。第2試合は13000人ぐらいかな。
第1試合は10482人、第2試合は13552人と発表されていた。

■天気
晴れ。でも、3時ぐらいから曇り。ちょっと北風あり。

[2005.02.13]

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