カナダ代表 vs アメリカ代表
日本代表 vs ルーマニア代表
2005年5月25日(水)

国立競技場


■結果

カナダ代表
30
10

6
26
アメリカ代表
20

20

■試合
後半からの観戦。相互に拮抗していて、点を取ったり取られたり。大した芸もなく、大柄な男たちがぶつかり合っているという印象。ちょいとみると、どちらも強そうには見えなかったりする。でも、両チームとも日本より世界ランクは上なのだ。大雑把で大味なラグビーだけど、見ていて楽しくなる。互いにあまりディフェンシブじゃない。守るってよりも、得点するぞ、トライするぞっていう気持ちの方が先に立ってる見たい。そういう意味でも、見ていて楽しいし、やっている選手たちも楽しそうに見える。そう、ラグビーをエンジョイしているように見えた。カナダは勝利して、本当に嬉しそうだった。喜びをカラダ全体で表現している。

■結果

日本代表
23
3

10
16
ルーマニア代表
20

10

■試合
日本人のラグビーはちょこまかしているなあ、と改めて思った。そして、悲壮感も漂っている。なんか、見ていて辛いものがある。
前半はもうずっとルーマニアに攻め込まれっぱなし。ひやひやもの。というか、7対3ぐらいの実力差があるように見えた。ルーマニアにトライを取られなかったのが不思議なぐらいで、やっぱり体格のいい男が突進してくると、貧弱な日本はかなり見劣りする。だいいちタックルが一発で決まらない。少し走らせてしまったり、数人がかりで倒している。単純に突進してくるだけだからなんとか最少失点に止まったけれど、ルーマニアに技巧が加わったらひとたまりもないはず。まあ、日本のディフェンスは、ぎりぎりのところでよくやった、のかも知れない。
後半になるとルーマニアのパワーが見劣りし始めた。というところで、やっと日本の技巧が通用するようになった。小野沢が走ったり、ときどき抜けるようになってきた。日本の最初のトライはサインプレーから左に展開して大畑がフィニッシュ。まあ、際どく抜けたな、という印象。その後、後半20分ぐらいに13-10になった辺りから互いにPGを狙うような展開になって、つまらなくなった。もっと積極的に行けよ。
日本の2つ目のトライが良かった。五郎丸のタテ突進が素晴らしい。箕内、元木らがつないで小野沢からまたしても大畑がフィニッシュ。なんか、活躍すべき人たちが総掛かりでトライを勝ち取ったってな印象がある。このトライは素晴らしい。
とはいっても、ルーマニアは後半かなりバテバテ。動きがにぶく、前半のようなキレがなくなっていた。だから日本もそのスキが衝けたのだろうと思う。まあ、そこまで失点を最小限に抑えることができたのが勝因か。
相変わらずミスが多い。単純なノックオン。ダイレクトなどのキックミス。そして、相変わらずボールのリリースが遅い。ボールをかかえたまま捕まってしまうシーンが何度も見られた。
なんか、日本が勝ってもちっとも嬉しくない。もっときっかりと勝って欲しいもんだ。個人的にはルーマニアにしっかり負けて頂いて、日本の位置づけと将来の展望を見直すべきだと思ったんだけど、中途半端に勝ってしまったのがよかったのか悪かったのか。こんなんでW杯を日本に招致するって、本気で思っているのかね。ラグビーができる会場も少ないし、第一、観客がこないと思うけど。タダ券を派手にばらまかないとね。

■出来事
カナダ(世界ランク13位)、ルーマニア(14位)、アメリカ(16位)、日本(17位)が集まって行なわれる、TOSHIBAスーパーカップ2005の1回戦。トーナメント方式なので当たらない組み合わせがあるのが残念だな。総当たりでやればいいのに。
青山一丁目から青山門についたら閉まっている。近くにいた青ジャンパーの若者Aに「どこから入るのか?」と聞いたら「今日は閉鎖しています」との答え。え? 日にちを間違ったか? それとも、長居の試合だったりして・・・と帰りかけてチケットを確認したら、水曜・国立に違いない。引き返すと青年Bも加わって2人になっている。で、「今日だろう?」というと青年Bが「ここからは入れない。代々木門か千駄ヶ谷門になる」という。で、青年Aの、どこから入るのか聞いたのに「本日は閉鎖」なんて言われたら観客は勘違いするだろう。ちゃんと日本語をしゃべれ。聞かれたことに答えるべきだろう、と文句を言ってやった。
で、代々木門から入ったのだけれど、こんなに観客が少なく、日本人でも開催していることをほとんど知らないようなゲームなのにもかかわらず、手荷物検査があった。バカじゃねーか。で、ザックのメインの中だけを見て「結構です」という。他にもジッパーは2つあって、かなりのものが入るっていうのに。単なる儀式だな、こりゃ。
バックスタンドに座ったのだけれど、日本戦が始まると背後にフランス語でずうううううっとおしゃべりしているオヤジ3人がとてもうるさくてしょうがなかった。
大畑の2つめのトライに、前の席のサラリーマン風青年2人が立ち上がった。見えねえよ。肩を押さえて座らせた。
青山門は閉鎖、と理解していたので千駄ヶ谷門から青山方面を目指した。そしたら、青山門が開いてやがんの。近くにいた警備に「今日は閉鎖なんじゃないですか?」といったら「試合が終わったので開けました」だと。そりゃ、今日は閉鎖という言葉の説明になってないじゃないか。まったく。
アメリカvsカナダ戦の後半、タッチを割ったボールをボールボーイの好捕球。バックの観客がやんややんやと拍手。で、そのボールボーイがもう一人のボールボーイにロングパスしたのだけれど、これが悪送球。場内から「BOOOOO!」の声が。笑ってしまう。

■客の入り
最終的に3000人ぐらいかなと思っていたら、第1試合は2275人で、第2試合は5603人という発表。ふーん。結構入ったんだな。
両サイドと2階席は解放していない。椅子が全て新しくなっていて、見かけがキレイになっていた。でも、メインの中央は観客がとても少ない。メインの両サイド(自由席部分)がかなり入っているのと対照的。メインの指定席部分をもっと狭くしてもいいのにね。朝日新聞の後援で、タダ券を配っているらしい。有料入場者の割合も発表して欲しいものだ。

■天気
昼間は快晴。夜にはにわか雨も、という予報だったので折りたたみ傘を持参していったのだけれど、使わなかった。その代わり、夕方から随分冷え込んだ。

[2005.05.26]

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