NEC vs サントリー
東芝府中 vs ヤマハ発動機
2005年12月3日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果

NEC
17
17

5
13
サントリー
0

8

■試合
入ったのは12時7分ぐらい。NECが最初のトライを挙げたところだった。
NECはFBのオースティンが凄いね。個人技でディフェンスをかいくぐって突進する様子は、見ていて面白い。NECが力わざで優っているのだけれど、寄り切れないのが歯がゆい。決定力不足なのだろうか。だから、トライも個人技か、あとはインターセプトのようなもので、見ていて面白いけど、納得のトライとは言えない。
サントリーは単なる弱小チームに堕してしまったのだなあ。大久保、小野沢、栗原っていうスター選手がいるのに、見せ場がない。後半はNEC陣内に攻め込んだけれど、こちらも決定力不足。なんだか両チームとも頭を働かせていないようなプレーばっかりで、ときどき見られる偶然性に支えられた、または、個人に帰するプレーが面白かった、っていう程度。なんかこう、スカッとしない。

■結果

東芝府中
26
7

3
13
ヤマハ発動機
19

10

■試合
第1試合に輪をかけてつまらなかった。ヤマハはいいところで必ずパスミス、ノックオン。これじゃ興ざめだ。いまひとつ何を指向しているのか分からない。
東芝の方が、タテに突進する気迫が感じられた。後半、1点差に追いつかれて、突き放す強さ。さらにロスタイムになって、けり出せば終わりというシーンでもトライにこだわる執着心。これが凄い。最後はゴール下でラックになり、そのラックの上を飛び越すようにしてトライを取るシーンが大型ビジョンに映し出された。お見事。
前半だったかなあ。ヤマハ幻のトライがあった。タッチラインギリギリに転がってインゴールに入ったボールを、ヤマハの選手がぎりぎり押さえた。しかし、レフェリーからは死角になってしまって見えていなかった。あれが決まっていれば、流れが少し変わったような気がするのだが。選手からも「トライだろ、トライ。ちゃんと言えよ」なんて声が聞こえていた。バックスタンド側だったのでカメラも撮っていなかったかも知れない。まあ、こういう微妙なときは、大型ビジョンにも流さないけどね。

■出来事
久しぶりの社会人だが。つまんないな。いや、ゲーム内容がっていうより、関心が湧かないという話だ。大学の試合の方が、過去の戦歴や遺恨、浮沈、下克上なんかがあって、試合の質以上の楽しみがある。
トップリーグになる前の社会人には、大学のそれに近いものが存在していた。神戸と三洋、三洋と東芝、サントリーと神戸。選手にももっと個性があって、それぞれに注目された。監督にも関心が集まっていた。しかし、トップリーグになって力が平準化されたら、チーム同士の積年の思いといったものが消えてしまったような気がする。それに、社名に冠する妙な愛称が邪魔くさい。どっちが勝ってもいいや、っていう気持ちになる。
もともと特定のチームに肩入れすることが少ないのだけれど、それでも、誰それのいるチーム、っていう把握が昔はできていた。いまは、できなくなってきた。単に俺の頭のボケ具合だけなのかも知れないが。
バックグラウンドが企業であるより、地域である方がまだましだなあ、なんて思いながら見ていた。でも、全国各地にホームをもたせるようなことは、ラグビーではムリだろうなあ。やっぱり東京と関西に集中しちゃうだろうなあ。
いやまて、大学OBチームというのを発展的につくれば、大学ラグビーファンは見るかも・・・でも、それって選手権後の早慶明とか法日専中みたいなもんかな? とか、ぼーっと思いながら見ていて、集中していなかった。っていうか、ゲームも集中させてくれなかった。
もっとスピード感のある、きびきびした動きのラグビーにでもするしかないのかもなあ。そういえば、トップリーグが始まった頃のラグビーは、かなりなラフプレーやトリッキーなプレーもあったりして、面白かったよなあ。なんて思いながら見ていたのだった。

■客の入り
第1試合は5000人ぐらい。第2試合は4000人ぐらい。
協会の発表によると、第1試合が5444人で第2試合が6469人だって。第1試合だけ見て帰った人が随分いたけれど、まあ、協会の発表は累計を書いているのだろう。

■天気
12時ぐらいには曇り。雲が厚くて動いている。しばらくして晴れ間。それもつかの間またまた曇りで、しばらくして晴れ間で・・・を繰り返し、3時ぐらいからは晴れていた。曇り空だと寒いなあ、もう。

[2005.12.04]

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