東芝府中 vs NEC
2006年1月29日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果

東芝府中
23
13

3
10
NEC
10

7

■試合
試合は終始、東芝が支配していた。8-3で東芝がNEC陣営に攻め込んでいた印象がある。まあ、それでも東芝になかなかトライさせなかったのは、さすが、なのだろう。けれど、ディフェンシブなだけで、試合の印象は何だか暗く陰惨。ラックなどの接点では必ずといっていいほど両チームの選手がつかみ合い、殴り合っている。ボールが動いて選手が移動しても、つかみ合っているシーンが多々あったので、そればかりが印象に残ってしまった。で、普通ならゲームを止めるのだろうけれど、この日の下井さんはどんどんゲームを進めていく。というか、争っている選手を置いてきぼりに、どんどんボールが移動していく。すると、争っている選手も「こんなことをしている場合じゃない」ってな感じで自然と別れていく、という塩梅だった。多少の荒っぽさは流して、ボールの行方を優先した、ってなレフェリングだった。一度だけゼブラカードがでたようだけれど、シンビンはなし。どっちもどっちだから、放っとこうというということだったのかもね。
ここまで激しくなったのは、互いの意地がぶつかりあったからなのだろう。事実上の決勝戦ともいわれ、トップリーグやマイクロ杯、日本選手権の優勝経験チームが、まけてなるか、という気持ちになったのだろう。そのせいか、得点を取るラグビーではなく、トライさせないラグビーになってしまった。最初の得点は東芝のドロップゴールだったし、次の東芝のトライも一瞬の隙をついたもので、とても知能を使って取りに行った、ってなものではなかった。
ポイントを何度もつくり、相手を引きつけてスペースをつくり、そこにサインプレーで・・・というようなシーンはまったくなし。スペースはほとんどつくれず、バタバタと倒されるのみ。とくにNECはマイボールになってもラインがつくれず(選手がほとんどオフサイドの位置にいることが多かった)、蹴るしかない。これでは商機は見いだせない。
東芝はミスばかりが目立った。単純なノックオン。パスミス。攻撃中のパスミスは、アンカーにパスするところで、合っていなかった。NECのプレッシャーがきつかったのかな? そんな風には見えなかったなあ。いいところでミス、つてことが多かったように思う。これも、フラストレーション。
なんだか、終始もったりした感じで、花がない。なんだか、ガチンコのプロレスを見ているみたい。ひゅんひゅん走るラグビーを期待した俺としては、つまらなかった。

■出来事
マイクロソフト杯準決勝。 バックスタンド北側、ゴールラインの延長線上、上段10列目ぐらいにいたんだけれど。後ろの列に東芝の熱狂的ファンらしきオバサン(顔は見なかった。声で判断すると40歳前後)がいて、うるさいことうるさいこと。チャンスになればギャーギャーとわめく、当然、ピンチになればこれまた絶叫だ。ゲームはよく見ているようで、選手の名前もよく知っていて、立川はサイコーとか、あの背の低さは品川よ、とか、バツベイがでてきた、だの、詳しい。ケガした立川に代わって松田が出ると「松田ぁ〜」はいいけれど「まっちゃーーーーん!」などと叫びだす。うるさくてうるさくて、おばさん、わしゃ、かなわんよ。

大阪・花園ではサントリーが勝利したとアナウンスされていた。

■客の入り
メインは日陰で、寒そう。でも、バックは割と入っていた。5000人ぐらいはいたのかな?
で、協会の発表をみたら、9746人となっている。うわ。そんなにいたの? 信じられない! バックに随分入っていたのだな。

■天気
快晴。暖かな日和であった。北側スタンドのヘリには、まだ先週の雪が少し残っていた。

[2006.01.30]

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