三洋電機 vs NEC
サントリー vs トヨタ自動車
2008年2月9日(土)

秩父宮ラグビー場


■結果

三洋電機
34
7

0
7
NEC
27

7

■試合
試合開始後11分過ぎに席に着く。0-0。なんとなく大雑把な展開に見える。っていうのも、おにぎりやパンを食べながらだったからね。ははは。
でも、大雑派に見えたのは間違いではないのではないかと思っている。近頃のラグビーは攻撃が優先されていて、ブレークダウン後の流れが著しく速い。ディフェンスの始動も、かつてならオフサイドと言われても仕方がないぐらいの出足で出ても、問題なくなってしまっている。スピーディな展開でラグビーを見て楽しいものにしようとしているのかも知れないけれど、どーも「?」だ。ちょこまかと攻守が入れ替わりすぎて、見ていても疲れる。じっくり見ると言うより、テキトーに流してみていればいいか、ってな気分にもなってくる。とくにトップリーグの試合はこの傾向が強くて、いまひとつ乗れないところがある。
そんなわけで、前半はトライをひとつずつ。いずれも外国人に負うところが大きいトライで、三洋のトライは走りも多少見どころにはなっていたけれど、力ずくで強引にもぎとる感じのトライだった。俺の好む美しいトライではなかった。
後半。NECもときどきすーっと抜けて相手陣内に攻め込むのだけれど、それ以上につながらない。強引さだけではそこまでが限界? 対する三洋は、力強さに加えて走りが加わっているので、トライに結びついているのかも、三洋は後半、ゴールラインにきわどく置くトライが2つあった。ひとつは、倒れた後に体をくねらせて前進してゴールラインに置いたもの。もうひとつは、タッチラインとゴールラインの交わる隅に、かろうじて置いたもの。ビジョンで見ると、これもかろうじてゴールラインに乗っていたけれど、メインスタンドのNECファンからは「えーっ?」の声が。うーむ。あれは、トライできた方を賞賛すべきだと思うがなあ。
というわけで、いろいろ充実している三洋が、かつての王者NECに貫禄勝ち。

■結果

サントリー
31
0

24
31
トヨタ自動車
31

7

■試合
前半はトヨタ。だって、スピーディで流麗なんだもん。サントリーは、フォワードの動きがのろい。ボールの動きについていけず、のろのろと動いている。ところが、スタメン坂田らが後退した後半になると、これが逆転。サントリーはスピーディな動きになるし、いっぽうのトヨタはボールの動きについていけなくなり、あたふた。統一されていた動きが一気にバラバラになってしまった。年寄りが主体の前半はダメで、体力のある若手が入ってくると、強くなるのかな? それと、後半のサントリーはFWが押し込むシーンが見られるようになった。体重勝負。うーむ。こういうラグビーは好きじゃない。
後半追い上げたサントリーが同点にして、ノーサイドのブー音。しかし、まだ試合は続く。で、PGを得たサントリーが45mぐらいのところからキック。外れてトヨタが自陣から攻撃。そのボールをサントリーが奪い、小野沢が走る! が、つぶされて・・・と思ったらまたしても小野沢がボールを持って立ちあがり、走る! がしかし、ノットリリースでトヨタボール。かと思いきや、どこからかいちゃもんが入り、トヨタのラフプレー(ビデオでは、ラック? スクラム? からちょっと速くでてサントリー選手にぶち当たっているシーンが映されたが、ラフプレーには見えなかった)でハーフライン近くまで引き戻され、またまたサントリーが45mぐらいのPGに挑んで外れ。そのボールをトヨタが動かして、タッチライン際を快走・・・なんだけど、タッチをわずかに踏んでノーサイド。ブー音から10分以上つづいた攻撃がやっと終わった。両チームの選手が健闘をたたえ合うのが、いつにも増して熱い感じ。
●その他
サントリーがラックからトヨタインゴールに飛び込んだ、というシーンがあった。けど、めずらしくオブストラクションを撮られ、トライならず、というシーンがあった。ビデオではよく分からなかったんだけど、サントリー選手のスウィープがオブストラクションをとられたのかなあ? だったら、レフェリングの進化(というか、まともな判断)だと思うのだけれど。判断基準が変わってきたのかな? 知りたいところだ。 メンバー表を見るとサントリーは早慶明同法ばっかり。22人のうち早5慶3明2同2法5(他に中1筑1帝1。外国人が2人)。ラグビー名門で77%を占めてる。うーむ。他のチームがいろんな学校から人材を確保しているのと比べて、なんかなあ、だなあ。

■出来事
入るときに、袋をくれた。情報誌とカイロです、という。見たら、トップリーグのパンフレットと使い捨てカイロが入っていた。パンフレットの裏表紙に広告を載せいてる、賃貸住宅のUR都市再生機構という独立行政法人がプロモーションとして行なっているらしい。気の利いたパブリシティだなと思った。もっとも、このカイロは結局使わず持ち帰ったけどね。
ハーフタイムに、なにやら当選者が発表される。あれは何なんだ? 入るときに抽選番号ももらっていないし。わけが分からん。
試合終了の告知が、レフェリーの笛ではなくパオーンという音に変わった。初めて聞いた印象は、ちょっとうるさい。まあ、それはいい。困るのは、レフェリーがロスタイムをどのぐらい取っているか、わからないこと。ハーフタイムでもノーサイドでも、時計が40:00のまま停まってしまう。興の試合でいうと、サントリーとトヨタの試合なんか、ノーサイドの警笛音の後、何分間試合をしたのかアバウトにしかわからない。それはおかしいのではないのかな。せめて時計は動かせよ、といいたい。
バックスタンド北側に座ったんだが、サントリーがビニール袋にしか見えないポンチョを配っていた。着るのも恥ずかしいシロモノだったが、アンチエコなゴミでしかないよなあ。試合が終わるとゴミになっていたし。各チーム試合前に場内にいろいろ投げ込むが、みんな中央席あたりにしか投げない。しかも、自分の応援するところ? なんか、馴れ合いだよな。応援団はいつも来るんだから。めったに来ない一般客を狙って、もっと遠くへ投げ込め、といいたい。それにしても、サントリーは試合終了後もタオルのようなのを景気よくたくさん(知り合いらしいゾーンへ)投げ込んでいた。広告宣伝に金を使う会社らしい。一方のトヨタは、世界的に設けている会社なのに、地味。でも、いろいろ考慮すると、モノくれる会社より、地道な方に好感を覚えるのではないかと思うが、いかに。
芝はかなり痛んでいる模様。中央部は土が完全に見えているし。なんか、可哀想な状態だった。

■客の入り
予報は雪で寒かったので少ないと踏んでいたのだけれど、ずいぶん入っていた。
4000人ぐらい入っていたのかな?
協会の発表によると第一試合は6321人、第二試合は7291人だと。うわ。思いの外入っていたのだな。

■天気
12時〜くもり。ほんのちょっと雪がはらり。ほんのときどき、雲の切れ目から薄日が差したりした。
3時近くになって、雪がさわさわと降ってきた。でも本降りにならず、やんでしまう。でも、3時過ぎるとやはり寒くなった。

[2008.02.10]

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