帝京大学 vs 早稲田大学
2011年1月9日(日)

国立競技場


■結果

帝京大学
17
11

7
12
早稲田大学
6

5

■試合
1試合ごとに力をつけてきている帝京有利、とみていたが、80分を通して帝京が終始圧倒していた。キックオフからずっと攻めつづけ、6分には先制トライ。ほとんど自陣にもどることなく責めた前半は、とても面白かった。早稲田は、まったく反撃の糸口がつかめない。それでも、ふっ、としたスキにトライを奪ってはいるが、取るべくして取った、とはいえないよなあ。
で、後半に入っても、帝京は攻めつづける。のだけれど、どーも感じが違う。前半に比べて、球出しがとても遅い。ラックになって、ハーフがボールにさわりつつ、ゆっくり時間をかけてから球出しをする。しかし、あまりにも、ゆっくりすぎる。早稲田の、速攻の球出し>>展開に比べたら、もうたまらなく長い。しかも、球出しをしてからの戦法は、ずっと同じ。ボンドかツイに渡し、彼らが前に突撃する、というパターン。左右に大きく展開するとか、前に蹴り込むとか、そういうのは一切なし。見ているうちに、いらいらしてきた。つまんねーな。
前半の球出しも、ボンドかツイだったけれど、そのときはスクラムハーフからスタンドに回り、スタンドが「どこに投げようかな」なんてキョロキョロし、それからパスするやり方だった。そのときも、危なっかしいというか、戦法が定まってないのかな、なんて思っていたのだけれど、後半はもう、何も考えていないんじゃないか、というぐらいのワンパターン。なので、リードされている早稲田にガンバレコールを送っていたら、早稲田がするするっと抜けてトライ。これで5点差。時間は37分ぐらいだったかな。1トライ差になって場内は喚声に包まれる。が、ホーンが鳴ると同時に帝京がボールを蹴り出して、ノーサイド。ああ、つまんねえ。
あんなに圧倒的にボールを支配していながら、勝負に出ない帝京。トライ数は帝京1で早稲田2。まあ、帝京はゴール前でノックオンというアホなシーンがあったので、トライ数はほぼ同じとしても、帝京はトライ取れなさすぎだろ。FWのパワーとDFでなんとか早稲田の反撃を食い止めてはいるが、するっと抜かれたら、どうなっていたか分からんと思う。
しかし、早稲田は接点に弱かった。ことごとくターンオーバーされる。パスをすれば意思疎通ができていないのか、誰もいないところにボールが転がる。やることなすことぎくしゃくだった。もしかしてこれは、平林泰三レフェリーに、いつものグレーであやしいプレーを封じられたから、なのかなあ。などと勘ぐったりして。
それにしても、帝京はつまらんラグビーを始めたもんだ。たまにするするっと抜けて走っても、その後がつつかず、止められる。もっと華麗にパスし、展開する、走るラグビーが見たいのに。ううむ。

■出来事
大学選手権の決勝戦。これで帝京は2連覇達成。対抗戦グループでは、早稲田(6勝1敗)、慶應義塾(6勝1敗)、明治(6勝1敗)に次いで4位(上位3校に負けて4勝3敗)なんだけど、してやったりだね。選手権に入って、がらりと違うチームになってしまった。
NHKのキャラの、どーも君や、その他ぬいぐるみがハーフタイムに登場していた。アホかと思う。

■客の入り
国立だから推定は難しいなあ。満員で6万として、その半分以下だと思うが。2万5000人に届いていたかな?
発表によると、25458人だと。おお。ほぼ的中!

■天気
雲ひとつない好天。暖かだった。

[2011.01.09]

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