帝京大学 |
25 |
22 |
− |
5 |
8 |
慶應義塾大学 |
3 |
− |
3 |
■試合
王者帝京に、慶應は互角に近い勝負。なんとも不思議な感じの試合だった。
先制したのは慶應で、前半の10分。これは…。と思ったんだけど、20分には帝京のトライ。以降、前半は一方的で、帝京のトライラッシュ。慶應はタックルが悪くて、高いし遅い。帝京の選手にDFをこじ開けられるシーンがしょっちゅうだった。
簡単に蹴るシーンも多かった。蹴り合いやってんじゃねー。手がないわけでもないだろうに。でも、いちど、慶應のゴールライン近くにボールが転がって、蹴り出さずにパスして、でも受けた選手が帝京の3人ぐらいにつかまってトライ(だっけ?)という場面もあったので、回せばいいという話ではないけどね。
後半の慶應は、別のチームみたい。タックルも決まるようになって、帝京の突破も許さない。
慶應も、するするとギャップをついて走り抜けるシーンが何度もあって、センスはいいものがあるんだよ。でも、フォローがないのですぐつかまって、ターンオーバーされたりする。接点に弱い。ポイントをつくって展開しても、ボールは横流れするだけ。どんどんラインが下がっていく。もうちょい知恵を使え。
それに、ちょっとプレッシャーを受けるとパスが乱れ、あらぬ所に転がっていったりする。これじゃ、ターンオーバーされるよな。後半、帝京の13番権裕人がアーリータックル。宙に浮いたところに当たったので、半回転して落下していた。悪質でシンビン。で、このとき、バックスタンド上の方から「汚ねえぞ朝鮮人」という声が聞こえた。慶應ファンもなかなか下品である。で、このシンビンで攻め込んだけど、結局、トライはとれず。シンビンが解消すると、延々、攻め込まれることになった。それでも何とか耐えて、後半はPGの3点ずつ。これが前半にも…と思うと、もったいない。
帝京は、一人ひとりに力があって、相手ディフェンスを強引に切り裂き、たかる選手を払いながら進んでいく。やっぱ王者だね。ときどきみせる慶應のザルディフェンスも嗅覚するどく見抜き、すり抜ける。強引さとセンスが一体になって、切れのいいラグビーを見せてくれる。がしかし、キッカー不在なのか。10番の森谷のキックが入らない。これを修正しないと、接戦ではつらい。
帝京は、ダミーを走らせ過ぎなんじゃないか。のべつ走らせる。効果があるんだかないんだか知らんけど、あんまりみっともよくないと思うんだが…。
■出来事
トップイーストの日野自動車とヤクルトの試合はパス。2時過ぎ入って、対抗戦の試合だけ見た。
客層が、トップリーグと違って渋い。オッサンが多い。バックスタンドの特長かも知れないけどね。でも、帝京と慶應なのに、学生もこないのかね。ラグビー人気の不振ぶりがよくわかるよ。前日に、トップリーグを見ただけにね。
■客の入り
3000人ぐらい?
協会発表は3939人。ふーん。そんな入ってたのか。
■天気
晴れ。
[2012.10.22]