■試合
7月の韓国戦のときの、日本人だけだとメロメロになってしまうという不安もなく、大勝した。日本は、スピードと展開力のあるラグビーで、スペインを寄せつけなかった。
しかし、大味でつまらない試合だった。勝ったのはうれしいけど、19-0になったあたりから、つまらない試合になるような予感がした。日本が強いわけはないから、どうせそのうち攻め込まれて・・・という妙な心配があまりなかった。相手が弱すぎるのかな、という危惧だ。スペインはW杯にでるのだそうだけれど、ほんとかいな、という感じ。スピードもパワーも感じない。1本目ではなく、2本目半を引き連れて来たのではないの? そんな気がしはじめてしまった。
さらに。知らないメンバーが多くて、状況がよく飲み込めない。田沼、桜庭、伊藤、村田、岩渕、元木、吉田、増保なんていう名前はお馴染みだけど。うーん。若手がどっと入ってきたのね。どこの誰なんだ?
長谷川 サントリー(27)
坂 田 サントリー(26)
小 口 リコー(30)
桜 庭 新日鉄釜石(32)
田 沼 リコー(26)
木 曽 立命大3年(20)
石 井 トヨタ自動車(29)
伊 藤 神戸製鋼(28)
村 田 東芝府中(31)
岩 渕 神戸製鋼(23)
増 保 神戸製鋼(27)
吉 田 神戸製鋼(28)
古 賀 三洋電機(24)
三 木 龍谷大4年(21)
平 尾 同志社大OBク(24)
存じ上げない選手が多いです。ああ、こうやって時代はどんどんと変遷していくんですねえ。
キックオフ直後の、日本のトライから始まって、岩渕がやりたい放題やっていたっていう印象があります。伊藤の突撃も目立っていました(顔が分からない人は印象に残らない・・・)。それについてくるメンバーで、点を稼いでいたって感じ。
前半18分ぐらいに攻め込まれましたが、相手のミスで救われました。まあ、日本もよくタックルして止めていましたが、日本が止められるような相手だった、と考えた方がよさそうです。前半の途中で33-0。一方的。これ以降、試合は膠着。日本もミスが目立ちはじめます。
後半は、日本の一部の選手のスピードのある動きについてこられない日本選手がではじめていた。前半の途中から後半の10分にかけて試合が停滞。しかも、ぽろぽろとミスが多発。点差が開いたという安心感なのか、フィットネスが切れちゃったのか、どーも、「ああ。やっぱりいつもの日本チームだね」て見ていました。畳み掛ける攻撃ができないんだよね。
スペインは、後半の18分に初トライ。しかし、すぐさま日本がトライを取り返して、でもうやる気をなくしていた(ような気がした)。これでは、試合の意味がない。
といいつつも、後半も岩渕や伊藤、増保は元気で、素早いパス運びでスペインを幻惑させ、いいトライをいくつか奪っていました。岩渕は、スペースに対する反応が敏感で、するするっと抜けていく。この機敏さは素晴らしい。
大勝はしたけれど、そんなにうれしくない試合でした。
■出来事
とくに何事もなく、試合は進んで、終わった。
■客の入り
ほぼ、満員でした。新聞によると5500人だって。もっといたような気もするけど、江戸川のキャパが少ないんでしょうね。
この入りであるのに、バックスタンドの下に入れない。ここに、トイレがあるのに使わせない。なにを考えているんだ、と思ってしまった。
■天気
真夏にラグビーって、どうかねえ。と思ったけど、夜になるとずいぶん涼しく感じました。海に近いせいか、風も涼しくてとても気持ちがよかった。ああ、もうすぐ秋だなあ、と思わせる宵でした。今年は、毎日33度なんていう天気がつづいたから、よけいに心持ちのよい風が印象的でした。