流通経済大学 vs  日本大学
1999年10月10日(日)

秩父宮ラグビー場


■結果
流通経済大学35(13) - 27(10)日本大学

■試合
関東との試合から見て、流通経済が圧倒するのではないかと思ったら、まったく違いました。終始日大ペース。緊迫した戦いで、接戦を制したのが流通経済でした。流通経済は、去年も関東、大東に勝ちながら中位校にとりこぼすなど、中途半端な気がしますが、どうなっているんでしょう。
序盤は相手を窺いながらの戦いで、PGのみ。20分に流通経済のニールソンが相手ボールを奪ってトライ。これで、13-3となりました。その後は、日大がトライを取ると流通経済も取り返すと行ったカタチで(前半は13-10)、20-10、20-17となり、後半の20分ぐらいには23-24と、日大がひっくり返しました。しかし、その後すぐ流通経済が30-24として、最後は35-27。1トライをめぐる攻防が終盤までつづき、見ているファンにははらはらする試合だったと思います。つまり、とても面白い試合だった。 20-17
流通経済の攻撃は、バックスへの展開で、サインプレーによるお手玉のようなパスプレーは見事です。でも、アンカーにボールが渡った時点で潰されることが多かった。つないでつないで、隅の方へのトライが多かったですね。日大のディフェンスが、かなりよかったということでしょう。流通経済は、ラインナウトでもスクラムやラックでも、相手ボールをうまく取ったりしていました。いつの間にか、流通経済ホール、っていうことがままありました。日大の厚いディフェンスには苦戦していたようで、思うようなラン&パスができなかったのは悔しいところでしょう。まあ、パスミスも多かったけれどね。13番、15番あたりが、よくボールをこぼしていた。そして、攻撃ばかりが頭に行ってしまうのか、こぼれ玉などをターンオーバされるとノーディフェンスになってしまう。そういうカタチで2つほどトライを取られていました。ぽっかりと穴があいてしまうんですね。
日大は、体力とスピードで、流通経済を上回っていたのではないか。厚いディフェンスが流通経済の攻撃を跳ね返す。素早く起きあがって次のディフェンスにも行くし。スクラムでも押している(日大はペナルティトライを奪ったし、流通経済はスクラムやモールでコラプシングとられてばかり)。試合はどうみても日大ペース。なのに、マイボール率が少なく、取ろうとしてトライが取れていないのはなんででしょう? 流通経済のディフェンスは、関東のときと比べるとかなり弱かった。あのときは、フロント3がわっとたかって倒していたのに、この試合では日大選手がなかなか倒れない。どんどんゲインラインを突破する日大に勝機があったと思うのですが・・・? 決定力がないのは、なんでなんでしょうねえ。 
流通経済の反則が、とても多い。18もある。日大は7つだというのに。コラプシングとオフサイドをよく取られていた。力負けしている証拠だ。
しかし、港レフェリーは、日大のスローフォワードや首へのタックル、ラックでの取っ組み合いを見逃すなど、どーも腑に落ちない判定をしていたぞ。こまかいところに目が行き届かない体質なのではないだろうか。と、ちょっと気になった。レフェリーが違ったら、流通経済はもう少し自由な試合ができたのではないか、という気もしないでもないです。

■出来事
メインスタンドには両校の部員だか応援団だかがいて、品のないエールを送っていました。観客も、日大OBのおやじなどは、不都合な判定には「関西に帰れ!」などとやじっていました。港レフェリーが関西協会だからですが。

■客の入り
合わせて3000人ぐらいかなあ。

■天気
快晴。バックスタンドで見ていましたが、ぽっかぽっかでした。

[1999.10.10]

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