2002年1月25日(金)


■広尾-麻布-三田-浜松町



●オレは、外れを選ぶ天才か?

寒い朝だ。久しぶりに広尾の中央図書館にいくか、と重い腰を上げた。広尾に着いたのは12時10分。広尾商店街を歩いて、昼飯を考える。寿司800円、ラーメン540円・・・。お弁当屋も隆盛しているし、このロケーションでこの値段? と、驚く安さだよな。昔からこうだったか知らないが、どこも安く食べられる。結局、北海道ラーメンで(みそ、醤油、塩が選べるのかちと軟弱)チャーハンと醤油ラーメンのセット720円。注文を次々と消化していく若い店主とアシスタントの手際の良さに見とれる。有栖川公園から図書館前にいくと・・・げげ。本日休館。わざわざ選んでいった日に、こうなる。運命だよな。あらかじめネットでチェックすることはできたんだ。けど、それをしない私が悪い。わるい、けどさあ、どーしてこーなるんだ?

●韓国大使館周辺には、警官がぞろぞろ

立ちすくんでいてもしょうがない。気を取り直して、行く先を決める。青山方面、六本木方面、恵比寿方面、麻布十番から神谷町方面は、すでに去年歩いている。だから、田町・浜松町方面に狙いを定めることにする。幸い、快晴。太陽は南だから、東を目指して歩き始める。だらだら適当に歩いていくと、警官が角かどに立っているのが目につく。お、大使館か。こんなに警備しているんだから、アラブ関係か? と思ったらハングル文字が見えた。おお。韓国大使館。久しぶりだなあ、前を通るのは。全然、前に通ったときのことが思い出せない。そうとう前のことだからかな。前に歩いたのは。しかし、こんだけの警備っていうのは、仮想的をどこに置いているのだろうかと考える。というわけで、仙台坂を東へ。地名は南麻布だが、このあたりに土地勘は全然ない。

●三井倶楽部を拝んでみたい

坂を下りきると、二の橋という交差点。左手は麻布十番だ。この広い道は、昔、目黒から乗った(だと思う)バスで通ったような記憶があるが、細かいことは覚えていない。道を渡って、実際にある二之橋を渡る。流れがあるが、いったい何川なんだろう。上には高速の高架がかかっている。いくぶん急な坂を上る。麻布がもともと民家の町の気配があるのに対して、こちら側の三田は、広々としているな。武家屋敷が多かったせいだろうか。右手のに格調の高そうな建物は、オーストラリア大使館。オーストラリアってイメージじゃないなあ。って、国はイメージでは語れない、ってことか。その先には、お、三井倶楽部だ。1、2度前を通ったことはあるが、久しぶり。ジョサイア・コンドルの手になる洋風建築で、よくCMなんかに使われているんだけど。一度は裏側に入って、あの有名な姿を拝みたいもの。駒込の旧古河邸は中にも入った。湯島の旧岩崎邸は、去年の秋から公開されているので拝んできた。あと、残るはこの三井倶楽部と品川の三菱開東閣なんだよ、東京に残るコンドルの作品は。くそ。見たいな。で、左に目を移せば、三田台郵便局。中央のすくっと天に伸びる姿が美しい。さて、ということは、近くに慶應大学?

●NEC本社ビルの真下へ

三井倶楽部を回り込むようにして坂を下る。夏場ならば木漏れ日が落ちてきて、ひとときの涼がとれそうな静かな坂道。右手には三井倶楽部の塀。その塀の上から、建物のポーチの部分の上の方が覗いている。庭園が坂を下るようにして、かなりの広さで広がっていることがうかがえる。どんな具合になってんだろ。左手は、イタリア大使館の裏口のようだ。この坂(綱坂)を下りきると、広いとおりに出る。左に折れると、慶應義塾大学の正門だ。この通りは初めて通る。地下鉄の三田駅が近いはずだけれど、見当がつかない。大ざっぱに、東に行けばいいだろう、と桜田通りを少し北上して右に折れた。地名は、芝。なんとなく浜松町に近づいた気がするんだけど・・・と、思っていたら近くを通る若い男性が携帯に向かって「NECの○○ですが・・・」と話している。おお。そうか。と前を見たらNECビルの真下にいた。浜松町から遠景で見ていただけで、こうして見るのは初めてだ。

●やっと着いたぞ浜松町

とりあえず、東へ。と、やっと第一京浜に出た。これで位置が把握できる。三菱自動車の真ん前だった。こからならJR田町駅もすぐ。でも、浜松町までも歩けない距離ではない。ええい。で、第一京浜を北上して金杉橋を右に折れ、浜松町駅へ。広尾から約1時間ちょい。疲れた。・・・御徒町で降りて大黒屋で上野東宝劇場の招待券を1200円で購入。「仄暗い水の底から」を見た。ときどきソクッとしたけれど、つまらなくて、眠りそうになった。



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