もったいをつけることにする



100枚を超えた辺りから、ストーリーがなんとなく見えてきました。善対悪です。なーんだ、なんていわないでね。
書いている時点で、どこかに発表するつもりはありませんでした。しいていうと、こういう“子供むけの伝奇物とかならば、朝日ソノラマにでも送って、評価を聞いてみるか”くらいです。締め切りがないこと。持て余すほどの暇な時間。ワープロを打っていると、仕事をしているように見える会社の環境。これが、僕にストーリーを書かせた要因にもなっています。※小説を書いたのはこれが2度目です。1回目は20歳くらいのとき。はははは。恥ずかしい・・・
さてと。善と悪とに分類するならば、もったいぶった背景をつけた方がいいだろう。というわけで、教文館では資料が足りないので、近藤書店や八重洲ブックセンター、日本橋丸善なんかに足を伸ばしました。登場する少女は霊感があるっていうことだから、心霊現象やオカルトのコーナーに行きました(実をいうと僕はああいうのはまったく信じていなかったりするのだけれど)。いろいろとあるんですなあ、新書が。で、そういう(ってどういうだ?)なんとかブックスとかいうイージーな本を何冊もめくって、なんとなくすでにストーリーで書いてしまった環境に合った超科学のものを選んだのです。
って、ふつーと逆ですね。ふつーは、文献があって、そこからイメージを膨らませる。僕は、書いた物に合致する文献を探した、と。
で、文献からもったいぶった固有名詞を引用して、さも意味ありげな背景をストーリーに埋め込んでいったのでありました。ちょうど、8月の一番暑い盛りだった。





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