よれよれながらの完成だ！

9月にはいってゴールは見えてきた。7月の初めから書き始めて3カ月目。1日に3時間くらいのペースで会社でワープロを叩いていたのだけれど、これが速いのか遅いのか、見当がつかない。とにかく、輪郭がはっきりしたのであとは伏線をいろいろな個所に埋め込んで、つじつま合わせをした。こういうことをやっているときに恐ろしいのは、ワープロならではの文章消滅だ。ある章を修正して重ね書きしたとき、タイトルが別の章の数字になっていて、その別の章が丸々消え、同じ章が2つできてしまったことがあった。
こういうときは、呆然とするしかない。そして、記憶を頼りに同じ内容を原稿用紙にして20～30枚分書かなくてはならない。そのために、数日かけることになるのだけれど・・・。で、9月の終わりにはとりあえず完成した。どっと疲れが出た。疲れが出ただけで、それ以上の物はなにもない。
さて、僕は最近の少年少女むけの小説事情にまったく疎かった。ファミコンもしたことなかったしね。まるっきり、20年近く前の小説ジュニアののりで書いていたんだから。つ・ま・り。ファンタジーなんてジャンルはぜーんぜん知らなかったし、RPG的な小説があることも知らなかった。そういうジャンルは、せいぜい朝日ソノラマのソノラマ文庫しかないと思っていた。ただのオジサン　＞＞　僕。だから、潮時をみて朝日ソノラマに送ってみようと思っていた。そうすれば「凄い！　すぐ出版しましょう」といってくれると思っていた。脳天気というか、世間知らずというか、いやはや。
ところが、妙なタイミングである賞があることを知ることになる。
集英社の「ファンタジーロマン大賞」だ。

|ホームページへ戻る|