ダービー 「110番図柄」ティーボウルと受け皿(1789‐95年頃)
Derby Pattern #110 TeaBowl and Saucer Ca.1789-95
染付けの線とそれに絡む金彩模様(葉と野苺)という簡素な装飾であるが、非常に人気の高かった図柄であり、アカンサス(acanthus)の葉が浮き彫りにされた磁体(ダービー「D2-1」及びチェルシー・ダービー「CD3」参照)とともに、18世紀終盤のダービーの典型的な作品の一つである。
ティーボウルには、金彩師番号「4」が、受け皿には「11(?)」が記されている。それぞれ、William Yates と William Taylor が使用していた番号である。
マーク:裏面に暗褐色で「王冠、交差するバトンと点及びD」(写真右上)及び図柄番号「110」。高台内側に暗褐色で数字の「4」(ティーボウル)と「11(?)」(受け皿)
Mark: <Crown, CrossedBatons&Dots and D> and pattern number <110> painted in puce on the bottom (plate right above). Numeral <4> on the teabowl and <11(?)> on the saucer painted in puce on the foot rim