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デイビス 「ハスク・パターン」 コーヒーカップと受け皿 (1776-90年頃)
Davis "Husk Pattern" CoffeeCup and Saucer Ca.1776-90

 ウースター作品が、豪華なドクター・ウォール期から、簡素なフライト期へと移行する、その過渡期にあたる作品。ジョン・ウォール自身は1774年にウースター社の経営から手を引き、76年には死去しているのだが、1783年にフライトに経営権が渡るまでの作品はドクター・ウォール期に含めて分類されることが多い。ちなみに、1774年以降は経営権はウィリアム・デイビスが握っており、デイビス期と呼ばれることもある。
 本品は「ハスク・パターン」と呼ばれる図柄が金彩で描かれている。同じ図柄が黒色で描かれている作品もある。なお、縦縞(flute)と耳型(ear-shape)の取っ手(それほど明確な形状ではない)、それに「ハスク・パターン」自体も、当時のカーフレイ社製品(カーフレイ「CA1」及びカーフレイ「CA2」参照)と共通のものであり、メーカーの判別には注意が必要である。
(ウースター「W19」参照。)
マーク:なし
Mark: None