ロントンホール 壺 (1755年頃)
A Longton Hall Vase C.1755
ロントンホールのロココ調の壺(ロントンホール(LH8)を参照)。このような左右非対称形の壺(Asymmetrical vasesと総称される)は、1750-60年代にいくつかの英国磁器窯で作られた(ボウ(B34)及びダービー(D1-20)を参照)。
ロントンホールの作品は、若干流麗さに欠け、武骨な印象を与える。本品は白磁に紫の縁取りが特徴的で、胴体両面のハート形の枠内には、いわゆる'Trembly Rose' painter(ロントンホール(LH2)、(LH8)及び(LH10)を参照)のスタイルによる、バラを中心とした花絵が描かれている。また、Asymmetrical vasesには、壺の上に花が配されていたり、花を配した蓋があったりする場合があるが、本品では口縁に沿って小花が並べられているのも特徴の一つである。
高さ(Height): 13.5cm
マーク: なし
Marks: None
参照文献/References
- Bernard Watney “Longton Hall Porcelain” Plate 63A (V&A examples)
- V&A Museum Website:
http://collections.vam.ac.uk/item/O237662/vase-longton-hall-porcelain/
http://collections.vam.ac.uk/item/O237670/vase-longton-hall-porcelain/
http://collections.vam.ac.uk/item/O335573/vase-longton-hall-porcelain/
http://collections.vam.ac.uk/item/O1159997/vase-longton-hall-porcelain/
(2019年4月掲載)