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ロントンホール ソースボート (1755年頃)
Longton Hall Sauceboat Ca.1755





 ロントンホール窯のソースボートの典型例である。このような葉をかたどったソースボートは、18世紀の英国磁器窯の多くで作られており、"Cos Lettuce Sauceboat"とも呼ばれている。もともとはマイセン作品もとにした形とされるが、英国では窯ごとに少しずつ形状が異なっている。最後の写真はダービー作品(ダービー「D1-9」)との比較である。ロントンホールのソースボートは、背が低くて横長であることと、輪状の取っ手(かなりごつごつしている)が本体に比べて大きめであることなどが特徴だと考えられる。

 ロントンホールのこの形状のソースボートには、多様な絵付けがなされているが、本品に描かれている図柄は中国風の形式的な花絵で、一般に"Famille Rose"と総称される図柄の一種である(ボウ「B6」を参照)。
長さ: 約18cm
Length:
18cm (7 1/8 in)
マーク: なし
Mark: None
(2009年10月掲載)