ボウ 「丸型インクポット」(1750年)
コラム1でも紹介した、柿右衛門風の柴垣図柄が多色彩で描かれた丸型インクポットです。上面にペンを差す穴が5つあいており、穴と穴の間の円周上に、”MADE AT NEW CANTON 1750”という5つの単語が、茶色のエナメルで1つずつ記されています。直径は8cmほどです。また、染付けで中国風寺院と樹木が描かれたインクポットで、同じく社名と1750という製造年が書かれた作品も1つ現存しています。(さらに、同じ柿右衛門風図柄で製造年のみ"1751"という作品も1つあります。)
裏面ではなく、上面に社名と製造年が記されている点が何と言ってもユニークですが、宣伝用土産として製造されたものではないかと見られています。
(2007年7月更新)