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ダービー 「苺のクリーム差し」(1750年)


 台座部分に苺の実と葉が配された「洋梨型」の白磁クリーム差しです。ループ型取っ手がついており、彩色はありません。裏面に”D.1750”と刻み込まれています。これと同形の作品があと2つ知られており、一つには裏面に”D”、もう一つには”Derby”と刻まれています。(ともに年代は刻まれていません。)
 なお、この作品は形状的にはチェルシーの「山羊と蜂の水差し」(コラム2のチェルシー参照)と同じですが、「山羊と蜂」の方は単に"jug"と呼ばれているのに対し、この「苺」の方は"cream jug"と用法を特定する形で呼ばれています。この違いの拠るところは不詳ですが、大きさだけをみると、「苺」の方が高さが9cm程度と少し小さくなっています。