5/3/2004
今日はかなり歩く覚悟をしてハイデルベルクに向かいました。 ICEだとマンハイムで乗り換えて行くのですが、 乗換えが面倒なので、ICで50分かけて行くことにしました。 ハイデルベルク中央駅は思ったより大きな駅でした。 中央駅から旧市街まで、すごくゆっくり歩いて40分位かかります。 長いのですが、途中ハウプト通りというお土産屋やレストラン等を見ているだけでも飽きないので、 あまり長く歩いた気がしませんでした。 母とパッケージツアで来て以来なので10年ぶりです。 ちょうど12時に、マルクト広場の横の聖霊教会(Heiliggeistkirche)の鐘が鳴ったので、 中に入ってみました。 やはり観光客には、礼拝の間は待っているようにとか静かにするように、 などという看板がありました。 12:30から10分間の短い礼拝があるとのことで、近くのお土産屋を見たりして時間を潰してから、 再び教会に入りました。 ヨーロッパの教会は、みな何百年も経っている歴史のある教会で、天井がすごく高く、古く威厳があります。 礼拝というと厳かなものを想像していたのですが、 時間になってあらわれたのは、ドイツ版田崎(フォークソング)牧師先生か!?(先生読んでらっしゃるかな。(笑)) と思われるような感じでした。(笑) つまり、田崎先生でもガウンは着ていらっしゃるとは思いますが、 その方は格子柄のシャツとパンツのカジュアルな格好をした牧師先生でした。 その先生はおもむろにギターを取り出して、フォーク系の讃美を始めました。 列席した人は年配の人達が多かったと思うのですが、牧師先生のその姿と歌にビックリされたのではないかと思います。 私は、あまりにも古い建物と対照的で、意表を付いて面白いと思ったのですが。(笑) 私はドイツ語のメッセージを必死で理解しようと頑張りました。(^_^;; 創世記のアダム&エバあたりの話だったように思います。 マルクト広場から、又ゆっくり20分位歩いてハイデルベルク城(Schloss Heidelberg)に着きました。 今度のゆっくりは、ゆっくりの意味が違います。(^_^;;急な坂を休みながら歩いて行かないと無理だったからです。 ケーブルカーで行くことも出来たのですが、石畳のかなりシンドイ坂道を歩いて上って行きました。 苦労して上った時の、上から眺める景色は一味違います。(笑) 母と来た時と違い、ちょっと寄るのとじっくり見るのとでは、当然ですが全然違います。 坂の下から一緒だった御夫妻が日本人だとわかりました。 奥様が私に声をかけてきたからです。初めて海外に二人で来られたとのこと。 50代半ばくらいのカップルで、あまり日本人に会わないので心細かったと言われました。 御主人が居てもなのかなぁと思いましたが、一人旅の私にとっては話しかけられるのは嬉しいです。 一人旅だと話す相手がおみやげ屋とかホテルのスタッフくらいだからです。 かといって、こちらから話しかける勇気もないからです。 ドイツを旅行していると聞き、ちょっとお話をして、名前も知らないまま別れました。 お昼はお城の横のオープンカフェのような所で食べることにしました。 なかなか店員がオーダーを取りに来ないと思ったら、 テーブルの上に『Selbsbedienung』と立てかけてあるではないですか。来ないのは当たり前です。 『セルフ・サービス』という意味なんですから! 私はそこで、Fisch und Chips (=Fish and chips)を食べました。 チップスは所謂フライドポテトなのですが、その量が半端ではない量で、 私の5食分位ありそうでした。当然残してしまいました。 食事の後、お城の周りをゆっくりと散歩しました。こういう長い休暇だからこそ、 完全に仕事を忘れてリフレッシュ出来るのです。 私の場合不器用な為、ドラスティックに環境を変えないと、なかなかリセット出来ません。 ヨーロッパではゆっくり時間が流れていて、特にこの時期は緑が美しく、 又観光のピーク時ではないので、人でごった返すことがないということも良いです。 (ただし、ローマのような人気の或るところは例外です。) ヨーロッパまで散歩をしに来ました。高くつく散歩ですが、 外国では見知らぬ人になれるのが良いのかも知れません。 その後はドイツ薬事博物館(Deutsches Apotheken-Museum)を見学しました。 ドイツは本当に薬局が多いです。特にフルダはまっすぐな通りに何十件あるのかとビックリした程です。 薬局の看板は、全部Apothekeの頭の「A」をデザインした赤い色の文字になっていて、 ドイツ中統一されています。その歴史もわかりなるほどと納得しました。 帰りは、再びおみやげ屋に寄って、テーブルクロスなどを見ていると、 お店のおばさんがやって来ました。年配の方はだいたいドイツ語で話しかけて来ますので、 私も片言でもドイツ語で話すことにしています。 それでも会話は楽しいものです。(^_^) こっちの方が綺麗、こっちも見せてくださいとか。これはちょっと子供っぽいから、 もうちょっと大人っぽいのが良いわとか色々。(^_^) レジで待っていると、今度は男性の店員が来て、どこに住んでいる(ドイツ語だと滞在することも、 住むという表現が出来るようだ。) のとか仕事で来ているのとか色々話かけられました。 二週間の有給休暇で、毎年ドイツに来ているなどと話をして、 私のドイツ語も数日間いてフラッシュバックして来たのがすごく嬉しく思いました。
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5/2/2004
*私達は一つ フルダを18:47に発ったICEはフランクフルトより先のミュンヘンよりも先まで行く為か、 大荷物を抱えた乗客ばかりで、さすがに今回ばかりは予約なしの空席を探すのが難しく、 窓側の通路に立って行くことにしました。 一時間位なら通勤電車で慣れていますからね。(笑) どこまでも緑、緑、緑・・・・本当にのどかで美しい景色。 私がわざわざこの時期にヨーロッパに来るのは、この景色を見たいからなのです。(毎年日記で同じことを言ってるかも。) 初めて一人でヨーロッパに来た時は真冬でした。 今回、デボーションガイドに『The Upper Room』を持って来ました。 今日の御言葉を読んで、あまりにも今の私にぴったりの気持ちだったので、本当に嬉しくなりました。 日本でいつもの通勤電車の中で読んでいたら、こうまで感激しなかったでしょう。
あなたがたはみな、キリスト・イエスにある信仰によって、神の子なのである。
キリストに合うバプテスマを受けたあなたがたは、皆キリストを着たのである。
もはや、ユダヤ人もギリシヤ人もなく、奴隷も自由人もなく、男も女もない。あなたがたは皆、キリスト・イエスにあって一つだからである。
(ガラテヤ3:26−28) 私は失業中に色々なことを学びましたが、神様は私も認識していなかった心の古傷を癒してくださり、 その古傷の為にあった心の中の教派の壁を壊して下さいました。 主はその後さらに、人種も時間・空間も越えて、一人ひとりがキリストの肢体なのだと教えて下さいました。 フランクフルトの教会では、同じ神様を信じる「兄弟姉妹」という一体感がありました。 言葉がわからなくても通じ合うものでした。出来れば、その後の懇親会?(コーヒーが用意されていた。) まで居たいと思いましたが、今回はパスして、もうちょっとドイツ語を勉強してから、 又来年でも・・・と思いました。「地境」は色々な形で広がって行くものですね。 何故わざわざ土曜日のうちにミュンヘンからフランクフルトに戻ったかと言うと、 何年も前からシュタイナウ(Steinau)のマリオネット劇場を是非観たいと思っていて、 その人形劇の上演時間が日曜日(or土曜日)の15:00だったからです。 5日分の洗濯をするように導かれたので、日曜礼拝から一旦ホテルに戻り、 それが済んでから12:42発のREに乗ってシュタイナウに向かいました。 というか、REになってしまうとICE、IC、ECと違い良くわからないので迷いましたが、 ヴェヒターズバッハ(Waechtersbach)行きの電車に乗りました。 シュタイナウはその二つ先のはずです。 でも、終点のヴェッヒャーバッハまで行かずに、ICEも停まるハーナウ(Hanau)で下車しました。 ちょうどお腹が減って来たところだったのと、フルダ行きのREまで時間があるのでランチするのに良い具合でした。 (主に感謝!) あまりにも田舎の駅なのでドキドキハラハラしましたが、何とかシュタイナウに着くことが出来ました。 何もないところを、でもまるでのどかな散歩道を歩いているような気持ちで、気持ちよく15分くらい歩くと町の中心に出ました。 お家がおとぎの国のようでした。14:45にはマリオネット劇場(Steinauer Marionettentheater)に着くことが出来ました。 15:00に間に合いイエス様に感謝しました。(^_^) 80人ちょっと入れる小さなホールで、開演の直前まで両親に連れられた子供達がどんどん入って増えて行きました。 幕が上がり、大人の私でもドキドキワクワクしました。 お話が続くにつれて、さっきまで騒いでいた子供達も私も、すっかり人形劇の世界にのめり込み静かになってしまいました。 本当に良く出来たあやつり人形で、さすがに80年の歴史が感じられます。 お話は『Aschenputtel(=Cinderella) シンデレラ』でした。 子供向けの為、ドイツ語も分かりやすい言葉でゆっくり目だったので、 錆び付いた独検3級の私でも(笑)何とか分かりました。 正味45分位だったでしょうか。子供に返って本当に楽しむことが出来ました。念願叶って嬉しいです。 その後、傍の市庁舎やお城、又グリム兄弟の家(Brueder Grimm-Haus)などを見学し、 Yのお仕事のことなどをお祈りしながら、再び駅に向かってゆっくり歩いて行きました。 又、シンデレラを観たせいか、良い年をして、「イエス様、私の王子様は誰?どこにいるの?」 なんて・・。 中途半端な時間なので、フランクフルトに戻るかフルダに寄ってからフランクフルトに戻るかでしたが、 結局フルダに行くことにしました。 前回礼拝を守ったカトリックの教会(司教区教会)前を右に曲がってしばらく歩くと、 左側奥に大聖堂があります。18:00をちょっと過ぎてしまい、又入りそこねたかと思いました。 でも、それは観光用の終了時間のようで、その時間を過ぎても入って行く人達がたくさんいたので、 私も遠慮なく入ってみました。すると夕拝が始まるのでしょうか、パイプオルガンの美しい音色が流れる中、 大きな聖堂の中は老若男女で一杯になって来ました。残念ながら私は帰る時間が近づいていたので、 ずっとそこに居ることは出来ませんでしが、私は雰囲気だけ味わって、ICEに乗り車中の人となりました。 <個人的メモ>
経路: *礼拝・聖餐式 クリスチャンであるからには、やはり私は一週間のスタートは教会の日曜礼拝から始めたいと思っています。 それは旅行中でも同じことです。いえ、むしろ一人きりの旅行中だからこそ、 礼拝を守りたいと強く思っていました。 確か二年前にフランクフルトに着いた翌日が日曜日で、あの時はフランクフルトのどこかの教会に行くつもりでいましたが、 何故かICEで50分かかるフルダ(Fulda)のカトリック教会に導かれました。 プロテスタントの私でも違和感がない礼拝だったのが嬉しかったのを覚えています。 (つまり、マリア讃美がなかったからです。) 今日の礼拝はどこで守ろうかと昨日から祈っていました。フランクフルトは何度も滞在していますが、 街中はどうも物騒な感じがする為、躊躇していました。 又、フルダに行ってもいいかなと考えていました。 八年前に初めてフランクフルトに一人で来た時に、地下から上に上がるエスカレーターの踊り場のような所で、 麻薬を打っている若者達を目の前で見てしまってから、何となく怖いイメージを持ってしまっています。 シラー像やゲーテ像が建っているのどかな公園も、注射を打つ人達のたまり場だそうです。 八年前は見なかったですが、ドイツに何年か在住していた教会の姉妹が教えてくれました。 しかし、今朝私がホテルでどこの教会で礼拝を守ったら良いか祈り、 フランクフルト市内に出掛けて行きました。 確か9:50になると美しい鐘が鳴る教会があるというので、その時間めがけて駅から歩いて行きました。 ちょうど鐘が鳴っているのに出くわしましたので、鐘の鳴る教会へ行こうとしましたが、 あちこちの教会の鐘が鳴っていたのでわからなくなってしまいました。(^_^;; レーマー広場の右にあるニコライ教会(Nicolaikirche)行ったら礼拝中で、 『Wait or return』などとドアに掲げてありました。 中の礼拝のパイプオルガンが外に聞こえており、でも中には入れず、 三年前のロンドンのウェストミンスター寺院の時を思い出しました。 私はクリスチャンなのに礼拝を守れないのかとガッカリし、大聖堂の方にも行ってみましたが、なおさら入れませんでした。 マイン川沿いの道に沿って、引き返してきたら、右側にさっきのニコライ教会があったので、もう一度行ってみました。 私は未信者の旅行者ではなく、れっきとしたクリスチャンなのだから礼拝に出る権利があると、 意を決して教会の中に入ってみました。 中には40人位の人達が座っていて、赤い厚い聖歌の本を後ろに座っていたおばさんが渡してくれ、 ドイツ語で今497番を歌っていると教えてくれました。 ドイツ語では、400、7と90のように数字をひっくり返す為、数字に弱い私は一度頭の中で数字を置き換えなければなりません。(苦笑) 「(原語に近い発音だと)フィーア フンデァト ズィーベン オント ノインツィッヒ」と何回か口に出してやっと分かりました。(^_^;; 「主の祈り」の時は日本語でついて行きましたが、悲しいことに後は90パーセント以上わかりませんでした。 何故か立って、前後左右の人達と握手をする場面があって、 何かイースターの時みたいだなと思いました。しばらくすると、皆が祭壇の方にゾロゾロ歩いて行くのでついて行きました。 お祈りの後、全員手と手をつなぎました。 感謝のお祈りの後、パンとぶどう酒(実際はぶどうジュース)が配られました。 ちょうど第一聖日は、うちの教会も聖餐式です。 ドイツで日曜礼拝も聖餐までも預かれるとは思ってもみなかったので、 本当に嬉しく感謝感激しました。 又、実際握手をした時、手をつないだ時、本当にうるうるしてしまいました。 ドイツで暖かい礼拝に導かれ、心から感謝しました。次回フランクフルトに来た時も、 迷わずここに来ようと思いました。
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