銀行口座の開設

アメリカでの生活では、現金はほとんど登場しません。主に、クレジットカード、ATMカード、小切手 (パーソナル、トラベラーズ)、マネーオーダーなどで支払いが行われます。

日本で作ったクレジットカードで通すこともできます。買い物などの支払いは総てこのカードで行い、現金が必要なときには、カードでキャッシングサービスを受ければいいのです(ただし、これは、毎回手数料がかかりますから大変です)。 それ以上に、カードも現金も受けつれてくれない場合にときどき遭遇します。 例えば、アパートの家賃の支払いや、各種公共料金の支払いです。 電話料金 (Ameritech)、電気 (Illinois Power) は、スーパーマーケットのカウンターに現金で支払窓口を設けていますし (ただしこの街でたった1カ所だけ)、水道料金 (NIWC) は、銀行の窓口 (ただしたった1つの系列) で受け付けてくれますから、そこで支払いをしてもいいのですが、実際すごく面倒くさくなります。 アパートの家賃もマネーオーダーを購入して、それで支払えば事足りますが、せめて小切手のための口座(Checking Account=日本の当座預金口座に相当?) を開いておいた方が、何かと安心でしよう。

それに、大抵の銀行は、セキュリティ確保のために、1日に引き落とせる現金の最大金額を設定しており、それが、数100ドル程度なのです。小切手の場合、それより1桁以上大きな金額まで使用可能です。円決済の日本製のクレジットカードだと、大きな買い物をするときに引っかかることもあるそうですし、ドル決済のクレジットカードを取得するのは、アメリカでのクレジットヒストリーがない私たちにとって、容易ではないようです(つまり、信用がないのです)。また、取得できても、当初は、使用可能金額が相当低く設定されます。そんな問題もあって、小切手は必要かと思います。

銀行と口座の種類によって異なるかと思いますが、口座開設に必要なのは、$100の現金(あるいはそれにかわるもの)です。すぐに手続きが完了し、その場で一時的な小切手帳をくれます。その後、10日 (work days) ほどで、自分の名前、住所、口座番号が印刷された小切手帳が送られくるはずです。 スーパーなどでは、この名前や住所が書かれていないと、パーソナルチェックを受け付けてくれないと思います。ほとんど、写真入りIDを要求され、それと小切手に印刷された情報を照合するからです。私の場合はそれがなかなか届かず、いくらHoliday Season中でもおかしいと、5週間後文句を言いに行ったら、忘れ去られていたようで、丁寧な謝罪を受けました。 でも、小切手帳が送られるのに、やっぱりその後10日くらい必要ですので、約束の期日を過ぎたらためらわずに問い合わせましょう。

小切手には、いろいろな色・模様のものが数十種類もあり、カタログから選ばせてくれます。凝る人は、じっくり選んでください。めんどくさい人は、適当に指差しましょう。私は後者でした。

日本のような通帳はありません。出入金の管理は、自分で行います。手書きで一つ一つ記録していきます。残高に常に注意してください。 残高をプラスにしておくのはもちろんですが、必要な最低維持残高が設定されているはず (それが、口座開設に必要な$100よりは、十分に大きな額なのです) なので、これを下回ると手数料がかかります。その他にも、いろいろな制限や手数料が必要な場合があります。 非常に細かい字でびっしりと書かれた、専門用語ばりばりの説明書をもらえるはずです。この手の説明書は、日本語で書かれていてもなかなか理解が難しいものですから、気が遠くなるかもしれませんが、目を通しておいた方がいいです。

銀行口座の開設にも基本的にSSNが必要です。特に利子がつく口座を開設するときには、必須と思われます。税務署がSSNによって、税金管理を行っているそうです。私は、Checking Accountだけを開設しました。SSNは取得済みだったから問題はありませんでしたが、やっぱり、SSNを要求されました。

最近は、あちらこちらの銀行で、E-BANKなるサービスをはじめています。オンラインでチェックの支払いや残高確認などができるようです。うまく使いこなせば、とても便利でしょう。

日本から、いつどのくらいの金額を、こちらの口座に移すのかは、非常に悩みの多い問題です。銀行間の手数料がかかることと、為替レートの問題があるからです。急速な円安に頭を痛めています。こちらの預金に対する利子は、日本とは比較にならないほど高レートなので、お金に余裕のある人は、Saving Account(預金口座)を開設して、最良のタイミングを見計らって、一気に円をドルに替えるのが得策かもしれません。会社派遣でこられている方には、ドルで給与が支払われる人もいるそうですが、その場合は、損するのも得するのも会社のようです。

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最終更新日:
December 1, 1997