運転免許の取得

日本の国際運転許可証(注:これは「免許ではない」そうです)は、旅行者を除いて、実質的な有効期限が入国後1ヶ月だそうです。いわゆる"1年間"というのは、許可証自体の効力がある「使用期限」であり、有効期限とは意味合いが異なります。 要は、捕まらなければ何とかなるのでしょうが、1年以内に日本で再び国際免許を申請するのも面倒くさいでしょうから、やっぱりアメリカで車を運転する必要がある人は、イリノイ州の運転免許を取得したほうが安全でしょう。

免許の申請には、Drivers License Examination Stationへ行きます。ここは田舎街なので、事前の予約も必要ありません。 SSN、パスポート、受験費用(確か10ドル位=忘れた)、自分の車を用意してください。希望すれば、受付後ただちに筆記試験です。試験は、4択式の問題です。 日本の規則と少々異なるところがあります。一応、事前に勉強されることをおすすめします。特に、交通標識の問題は、日本と同様に出題されますので、よく覚えていってください。教本は、その試験所で無料でもらえます。

手続き中に、万が一の事故で自分が死んだとき、体の一部をドナーとして提供するかどうかを聞かれます。 事前にもらえるドナーのための説明書にも書いてありますが、慎重に判断してください。ここはアメリカです。ドナー目的にねらわれる可能性もあります。

窓口で、試験問題をもらったら、解答記入用の机がいくつかありますから、適当に座って問題に取り組んでください。 他に2人や3人くらいの受験者がいる場合もあります。時期によっては、混雑している時もある様です。問題は当然英語です。カリフォルニアなどの日本人の多いところは、日本語の問題もあるそうですが、ここは田舎です。 解答記入後、それを窓口に持っていくと、目の前で採点してくれます。間違いがあったら、なぜそれが間違いなのか、理解するための時間をくれます。これに合格し、希望するとただちに実地試験を受けられます。

実地試験は、自分の車で行います。レンタカーでもOKですが、家族の人などは、他人名義で借りているレンタカーでは、受験できない可能性もあります。事前に確認した方がいいでしょう。 もちろん、これから免許をもらおうとしているのに、車で試験場へ行けるのは、有効な国際運転許可証を持っているからです。国際運転許可証を持ってこなかったという人は、免許を持っている人に乗せていってもらいましょう。

実地試験の前に、試験中の事故などの責任を負うことなどについて書かれた書類にサインをします。 担当試験官に呼ばれたら、一緒に自分の車のところへ行きます。実地試験は、日本以上に厳しいかもしれません。 規則と異なることをすると、びしばし減点されます。最低限、右側走行であることは守ってください(笑)。 まず、出発前に、ウインカーやライト、クラクションなどの点検をします。OKなら、試験官が助手席に乗り込み、いざ出発です。

試験中は、試験官の指示に従ってください。私たちは、英語にハンディを持っている場合が多いでしょうから、聞き取れなかったら、遠慮なく聞き返してください。コースは、「次の交差点を右」とか「次の信号を左」とか指示されます。それに従ってください。 聞き違いでコースを間違えた場合、どうなるかは私は知りません。途中の走行スピード、走行コース、安全確認、必要なアクション(ウィンカーをあげるとか、ワイパーをつけるとか)などが、採点の対象です。

試験官は、数人いるようですが、あたりはずれがあります。これは完全に運です。私の場合、2回目の試験官はあたりでした(要するに、最初は落ちた)。 私のプロフィールを見て、日本人だとわかったので、「おまえのためにゆっくりと指示してやるぞ」と言ってくれ、本当にゆっくりと話してくれました。 1回目の試験官は、はずれでした。私が2回目の受験の時に、その1回目の試験官の乗った車が、偶然、隣の駐車スペースに戻ってきたのですが、その受験者の表情から、この人も落とされたのが容易に推測できました。

試験終了後、車内で採点表にサインを求められます。ここで、合格か不合格かを言い渡されます。 合格でも、不合格でも、自分の運転に対する悪かった点を説明してくれます(筆記試験のときといい、こういうところがアメリカのすばらしさです)。

実地試験に合格すると、写真を撮り、5分後くらいにその場で免許が発行されます。顔写真入りですから、いろいろな機会にPicture IDとして使用できます。米国内を飛行機で移動するとき、Picture IDが必須ですが、パスポートの代わりに使用することができ、非常に便利です。 スーパーでビールなどの酒類やたばこの様なものを購入するときも、店舗によっては、Picture ID(誕生日などの確認のため)が必要な場合があります。免許証は、21歳以上とそれ未満で、色が異なります。

もし、実地試験に落ちた場合、先の車内で行われた説明の教訓を次回に生かせば大体2回目で合格するでしょう。規定によると、実地試験は、年3回までしか受けられないそうです。また、この間の再受験には、追加費用はいらないようです。

他の州に引っ越ししたら、その州で再度免許を取り直します。必要な手続きは、恐らく州によって異なると思います。

なお、この運転免許のシステム、とくに受験に対する手続きや所用時間の問題は、州と、恐らく州が同じでもセンターの所在地によってまちまちと思われます。法律や規則も頻繁に変わります。以上の情報は、現在の Champaign-Urbana だけに適用されることに注意してください。 特に、カリフォルニアで免許を取得しようとされる方は、ものすごく大変らしいので、その道に詳しい人に尋ねられることをおすすめします。

※奥様ネットワークからの情報によりますと、筆記試験に対する日本語で書かれた「虎の巻」が存在するようです。でも、実際の試験は「英語」ですからね(^o^);。

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最終更新日:
December 1, 1997