SSNとは、 Social Security Numberの略称です。
日本でも、平成9年1月1日から、今まで年金の種類によって異なっていた年金番号を統一し、「基礎年金番号」という名称で、一人に一つの年金番号が割り当てられました。
これと同じだと思います。 日本で、この番号がこれからどのように使用されていくのかわかりませんが、一人に一つ与えられているという点から、アメリカでは、これが個人認証のための便利な番号として使用されています。 銀行口座の開設、運転免許証の取得、アパートの賃貸契約、レンタカーを借りるとき、その他多くの場面でSSNを要求されます。ただし、イリノイ州の場合、絶対に必要とされるのは、運転免許の取得のときだけのようです(未確認です。そして、州によって異なります)。 実際、レンタカー会社の人に、「まだ、発行されていないが、絶対必要なのか?」と聞いたら、「いや。ただ、これがあるととても便利だから...」とのことでした。アパートを借りるときも同様でした。そもそも、日本からやってきて、アパートを借りるのにそんなものが必須だったら、知人宅に転がり込める人か、ホテル暮らしができる余裕のある人しか、アメリカにこれないことになってしまいます。 SSNを取得するには、Social Security Administration Officeへ行ってください。パスポート、ビザ、I-94などはもちろんのこと、ビザの種類によってはSSNがなぜ必要なのか証明する手紙が必要な場合もあります。 まず、窓口へ直接行って、SSNが必要な旨を伝え、どんな書類が必要なのかを尋ねることをおすすめします。このとき、申請書類もくれると思います。 申請の書類には、いろいろと書くべきことがあります。名前や住所などは問題ないと思いますが、自分の出生地、母親の旧姓も必要です(覚えていますか?)。日本にいる間に確認しておいた方が無難です。 申請書類を完成させ、必要書類がそろったら、一応番号札をとって、自分が呼ばれるのを待ってください。ここは田舎町ですが、他に1人や2人の申請者がいる場合があります。 自分の順番になると、受付に書類一式を渡します。その場で、記入漏れがないか、氏名や住所などの誤記がないか確認します。無事受理されると、どのくらいでSSNカードが郵送されるのかを口答で教えてくれます。 ただし、聞くところによると、番号だけは、書類の受理数日後に、電話すると教えてくれるそうです。 申請書類には、この申請が受理されてもSSNが発行されない場合があるとも書いてあります。一応、覚悟だけはしておきましょう。 私たちのようなアメリカ市民でない合法入国者に対するSSNには、所持しているビザによって労働可能なSSNと、労働不可能なSSNの2種類があります。 労働不可能なSSNで労働する(アメリカで労働に対する賃金や給与をもらう)と、強制送還されるそうですので、注意してください。 SSNに関する法律は、かなりの頻度で変更されているそうです。ビザによっては、SSNを発行してくれないかもしれません。私の場合、申請当時は、B-1で受け付けてもらえましたが、その際に運転免許センターで、「運転免許取得のためにSSNが必要だ」という趣旨の手紙をもらい、SSNオフィスに提出する必要がありました。その上、本人はOKでも、その家族に対してはSSNが発行されない場合があるそうです。 つまり、この番号で税についての管理を行っているそうなので、アメリカで長期間収入を得ない人は、基本的にこのSSNが必要ないのようなのです。 無事発行されるなら、申請後約2週間でSSNカード(紙製です)が送られてきます。紙製ですし、実際は番号だけが必要で、カード自体は見せる必要がないので、カードは、落としたり盗まれたりしないように、大事に保管しましょう。 ※1997年10月にB-2ビザ(つまり観光ビザ)の妻にも、運転免許取得を理由に、SSNが発給されました。(1997年11月追記) |
アパートを借りる 銀行口座の開設 → SSNを取得する 運転免許の取得 いろいろな生活情報にもどる 最終更新日: December 1, 1997 |