やはり初代主水に実子はなかったのか、藤五郎(初代主水)の実従弟を養子として迎え入れているようだ。すなわち、十右衛門忠元の母親は藤五郎(初代主水)の父・忠成の姉妹で、伯母あるいは叔母にあたることになる。藤五郎養子 実従弟
実樽屋藤左衛門次男
このように、二代主水は家康との関係は浅からぬものがあったとみてよいだろう。蓮台院日宝が紅葉山御神領である釜利谷の坂本村に、二代大久保忠元の名で宇賀山王権現社を再建したのは、こうした背景と無関係ではないのかも知れない。初代樽藤左衛門忠元 天正十八年(一五九〇)八月
二代樽藤左衛門元次 元和元年(一六一五)
三代樽藤左衛門元政 慶安三年(一六五〇)