1998年9月26日(土)


■亀戸/トイザラス-小名木川-東陽町



●曇天の亀戸トイザラスは寂しい

亀戸にあるというトイザラスへ、電車で行く。子供のおもちゃの消耗品の補充のつもり。そのおもちゃとは、バンダイのシールパーティ。白いシール状台紙と透明なフィルムを張り合わせる機械で、台紙とフィルムの間に絵を描いたり、描いた絵を挟み込んだりして、オリジナルなシールをつくるものだ。本体についている台紙とフイルムはすぐなくなってしまう。一度、上野駅前のおもちゃ屋で別売りの補充品を買ったことがある。で、先だっていってみたら、もう置いてなかった。そのときも、銀座の博品館をはじめ、デパートのおもちゃ売場をまわったけど、なかなかなかった記憶がある。トイザラスならあるだろう・・・と、思って出かけたのだ。亀戸。
トイザラスは、妙なモールの中の一隅にあった。円を基調にしたモールで、歩いていると東西南北がわからなくなる。いろいろオシャレっぽい店もあるんだが、たこ焼き屋の方が賑わっている(といってもたかが知れているが)感じ。といっても、客はほとんどいなかったが。曇天のせいか? それとも、モール街は失敗だったのか・・・

●バンダイさん! 補充品ね流通させてよ

シールパーティの別売り補充品は、なかった。なんだ、無駄足か。メーカーって、利益率のいい商品はさっさとつくり、人気がなくなるとさっと引っ込める。で、こういう補充品なんかあまりつくらない。つくらないから、本体も使われなくなっていく。むしろ、長く使われたくない、使われないように・・・、補充品の流通を故意に抑えているんじゃないの、と勘ぐりたくなるですね。しょうがない。バンダイに直接電話するか。やれやれ。たまごっちでセガとの合併を蹴ったバンダイだが、たまごっちが売れなくなってやばくなっているというが・・・。

●電車代をケチって徒歩にする

で、午前11時30分。亀戸駅の路線図を見る。両国までは130円。神田までは150円。うーむ。2時から秩父宮で東芝府中vs新日鐵釜石のラグビーを見る予定で、地下鉄に乗らなきゃいけないんだが、神田まで150円で神田から青山まで160円。310円もかかっちまう。うーむ。どうにかならんか。一番近い地下鉄は・・・? 神田? まてよ、南に下れば東西線が走ってたな。本日地図なし。憶測で南下する。先ほどのトイザラスの横の緑道を下る。煉瓦敷きで、歩きにくい。

●どこにつづくか明治通り

緑道を適当に南下。広い通りにでる。新大橋通り。都営地下鉄の西大島駅が近くにある。都営じゃダメなんだよ。都営は高いんだよ。都営線は、あっても乗らないことに決めてるんだ。明治通りにでて、南下。わたしゃクルマに乗らないので、道路がどこに続いているのか分からないことが多い。明治通りなんて、新宿や渋谷あたりでは通るが、こういうところにあると、どうつながっているんだ? と疑問を抱いてしまう。なーんもない。殺伐とした街だ。古くさく、寂れている。でも、人は住んでいる。活気がなくてつまんないねえ。ハンコ屋があった。狭い店先で、店主がハンコを彫っているよ。いまどきハンコだけで収入があるのか? 首をひねってしまうよ。お、小名木川だ。しかし、味気ないねえ。水も汚いし。このあたり、水路はたくさんあっても、心に響かないよ。

●砂街商店街は、パス

印象の薄い街並みだ。だらだら。と思っていたら、店先にでかい招き猫があねところに着く。左手が、商店街。砂街商店街だという。おー。かの有名な? しかし、突然だ。うーむ。寄っていきたい気持ちはある。でも、いまどこにいるのか地図上で確認できない不安がある。どーせおかずを扱っている店がずらずら並んでいるんだろう。えーい。今日はパスだ。なんて、また少し歩くと行列の店。「海幸」という。寿司屋のよう。手に手に紙と鉛筆をもっている。食べるネタをあらかじめ書いておき、入店時に渡してさっさと配膳するシステムなんだろう。20人以上の列だ。うは。味が少しばかり良くても、わしゃこういうシステムでは食べたくないです。

●警官に道を聞く

しかし、行けども行けども変わらない街並み。どの駅が近いんだろ? 森下の南は門前中町だったが、さっき通ったのは西大島。その南は? 東陽町か? なんと思ってバス停で路線図を見る。行き先は、東陽町と新木場となっている。新木場といや有楽町線じゃねーか。とんでもねーな。東陽町は、近いのか? あと、どのくらいなんだろ。ちょっと不安になる。向こうから警官が自転車に乗ってきたよ。ええい。警官は嫌いだが、利用するべきところはある。税金で養ってやってるんだから。「ここを南に行くと大きな歩道橋がある。そこを右に曲がると東陽町」だと。とりあえず、目的が確定できてうれしい。殺伐とした風景を、またまた南下する。曇天で人気もない。つまんない。交通週間でところどころにテントがたっている。ムダな行為だ。あんなところに町会のじさまばさまが座っていたって、事故は減らない。減らないどころか、事故のキケンさえあるぞ。

●やっと東陽町に到達

右手に、緑道がある。行きたい。明治通りを離れたい。でも、妙なところにでて結局遠回り、は困るし。なくなくあきらめて、また南下。歩道橋が見えた。右に曲がる。永代通り。永代橋は、どのあたりだっけ? 門前仲町から渡るんだっけ。なんて思いながら。南砂団地がある。ここって、通り魔がでて、少女が殺されたか切られたか、そんな事件があったんじゃなかったかな・・・。なんて歩いてたら、さっきの緑道の出口があった。なんだ。あそこから入ってくるんだった。くそ。街頭に地図が少なすぎるんだよな。もう少し、地形図が多くあってもいいと思う。で、東陽町。そーか。こんな田舎に、円楽は寄席「若竹」をつくったのか。亀戸から、1時間弱の道のりだった。

●青山は雨だった

東陽町から、東西線。日本橋乗り換えで青山一丁目。地上にでると、雨。そば屋の一栄に入る。今年最初。ざる1枚、1340円。香りはないが、そば臭い味。去年よりも粉はいい。香りがあったらもっといいんだが。



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