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住宅展示場 /モデルハウス

PAO建築設計


今求められるモデルハウスの姿とは


配置図

配置図

1階平面図

 この計画では、住宅展示場内のモデルハウスという見せる為の住宅と、 それを裏方で支える営業・設計部門の人達の執務空間の確保という2つの機能の両立が求められます。これら2つの機能及びその必要とされるスペース(広さ)等は、 これらを一体の1つの住宅のように全体をまとめるには、互いの性格及びその面積的なボリュームから、更にデザイン上や使い勝手などの点で、やや無理があると思われます。

1階平面図

2階平面図

これら2つのボリュームは事務棟の方が多少小さいながら、全体の計画的にはそれぞれが独立した、2つのボリュームと考えられます。 又、1棟とした場合、お互いに接する部分は採光、通風、換気等が全く期待できず、お互いに快適な空間を確保することが難しくなる事が予想されます。 そこでこの計画ではそれぞれを2棟に分け、その周囲に空間を確保することで、快適な生活に欠かせない採光、通風、換気を確保しています。事務棟を西側に寄せて計画する事で、 西側隣地建物(住友林業)からの視線をカットすることが可能になります。

2階平面図

南立面図

このことで、北面及び東面は比較的広い公道に面し、南面が住宅展示場内道路、西面は事務棟に面することになります。
その結果プライバシーの点でこのモデルハウスは東西南北の4面で他区画より有利となり、より開放的な計画が可能になります。2棟の間の距離を程よく保つことで、 他からの視線を遮り、よりプライベートで快適な外部空間を確保することが出来ます。

南立面図

外観パース

 多くの住宅展示場内のモデルハウスに共通する事として、以下の点が考えられます。
1、大変豪華仕様である。
2、リビングや各室の空間が豪華で広い。
3、外観はどれも同じように見え、個性や魅力に欠ける。
4、多くの場合敷地いっぱいに建物を建てる為、庭や外部空間を上手く計画した、ホッとできる建物が少ない。
5、あるアンケートによると、来場者の6割近くは、モデルハウスのような豪華仕様では金銭的に建てられず、もっと実現可能なモデルハウスを望む声があるという。

パース

1階、リビングよりオ-プンキッチン方向を見る

以上のような傾向を踏まえこの計画では、今までのようなモデルハウスの路線とは一線を隔し、多くのモデルハウスの中に埋没することな く、他社との差別化をはかるべく、来場者のニーズを捉えた計画とすることが大切であると考えました。

1階、リビングよりオ-プンキッチン/ダイニング方向を見る

2階/階段より吹抜け方向を見る

2階、階段より吹抜け方向を見る

2階/寝室

2階、寝室

2階/寝室

2階、寝室

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