ご相談から完成までのプロセス
設計事務所とは具体的にどんな仕事をしてくれるのか、全体の工程を順を追って説明いたします。
◆ 1. 基本設計
ご希望を十分お聞きした上で、その敷地の周辺環境、地盤の状態、法規制等の調査を行います。そしてどんな家が建てられるか検討し、提案としてまとめ、打合せを重ねながら、納得のいく案になるまで、十分時間をかけて計画を進めます。打合せをもとに、平面図、立面図、断面図など作成してゆきます。そのほかに必要に応じて全体が分かる3Dモデルやパース、模型などを作製します。
◆ 2. 実施設計
工事費の見積や、工事をするために必要な図面を作成する段階です。基本設計をもとに、具体的に内外の仕上げ材料(外壁、屋根、床、壁、天井、建具など)、設備機器(キッチン、浴室、トイレなど)などの仕様を決めてゆき、納まりや工事のしやすさ等を検討しなら、図面の縮尺を更に大きくして、より詳細な図面を作成してゆきます。コンセントやスイッチの位置、照明器具のデザイン、ドアノブ、タオル掛けなど、好みや使い勝手に直接関わってきますので、カタログやサンプル等で検討しながら、十分時間をかけて決めてゆきます。
◆ 3. 工事監理
信頼できる工務店を数社選び、工事費の詳細な見積を依頼します。提出された見積書の数量や金額に間違いがないかチェックします。予算がオーバーした時などは、材料や設備等の仕様、個数などを変更したり、設計図を部分的に変更したりして対応してゆきます。見積書の内容、工事金額、工務店の信頼性などを総合的に判断して工務店を決定します。建主と工務店との間で工事請負契約は結ばれますが、工事監理者として契約内容に不利な項目はないかチェックやアドバイスをして、契約にも立ち会います。
工事監理は、設計図通り工事が適正に行われているか否かを、建主に代わってチェックしてゆく大切な仕事です。更に設計の主旨、建主の思い入れや嗜好などを、より細かく工務店に伝えることをはじめ、工事の進行状況を建主に報告したり、工務店から提出される請求書について、支払いの審査などを行います。建物が完成すると、竣工検査を行い、完全に仕上がっていることを確認して、建物の引渡しにも立ち会います。
竣工した後も、様々な問題が生じて来ることがあります。完成後の1年目検査や、その後のアフターケアーについても、相談に乗ってゆきます。
以上を表(別紙参照)にまとめてみました。