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西安/中国 0330
大雁塔
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西安に着いたら、少々青空が見えて、そして暖かいのでほっとした。駅前の解放飯店に宿をとる。設備もまあまあであるし、ツイン35元は安い。
大雁塔上部より大通り方向を見る
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街の中心に在る鐘楼は、日の光を浴び輝いていた。ここがシルクロードの始まりかと思って見ても、西安はけっこう都会である。旅行者にたかろうとするのか、物乞いが目に付いた。
鐘楼
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鐘楼の通りは、門前町のような感じで、道の両側には、書道具や印を扱う店が多く、どことなくほのぼのとしている。
西安/街の様子
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清真寺に行くまでの通りは、今まで見てきたどの通りよりも、庶民的であり、あるいは土着的な感じを受けた。
西安/街の様子
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子供が元気よく遊び、人々が声を掛け合いながら通り過ぎて行く。街の歴史が長いほど、こういった印象が強いように思う。
西安/街の様子

バスツアーで観光名所と言われている所を廻ったが、たいして印象深いものは無かった。観光ツアーのルートに入ると、つまらないものでもたいそうもったいぶって、見せてしまうのは、どこにも在ることであり、又人々もしつこくなる。
清真寺
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その中の一つに、華清池があり、建物や、造形的な面白さは無かったが、レンガ積みの手摺りなどの、パターン模様に目が行った。
小雁塔
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確かに、小雁塔を女性的というなら、大雁塔は、男性的ということになろう。屋根(小庇)もすべてレンガ造である。様式的には、 どういうジャンルに入るのだろうか。虎丘の塔も、レンガ造であるが、木造風の木組の装飾が付いているが、こちらはそういったものは、全く無く、小庇も、木造のイメージではない。 しいて言えば、トップの屋根だけは、木造のイメージであろう。
境内/小雁塔
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この二つの塔を、僕はとても気に入った。形がユニークなところと、ここから始まるシルクロードという、西域の文化の影響を、 感じさせるからである。因みに大雁塔は、玄奘三蔵にも因む寺である。
境内の建物/小雁塔
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小雁塔は人の話もあり、あまり期待してはいなかったが、大変よかった。塔も含め、廻りの建物群の、デザインの質はこちらのほうが高いと思う。 塔は大雁塔に比べると、こちらはやや細身であるが、直線的に細くなっているのではなく、少々むくりがある。上部は少々崩れているが、僕はこちらのほうが好きである。
境内の建物/小雁塔
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境内には、レンガ造と、木造がうまくミックスした建物が色々あった。
日本に比べると、その木造の多様性に驚いてしまう。大陸の文化は、一部しか日本には伝わって来なかったのであろう。
境内の建物/小雁塔
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木+レンガ造
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大雁塔
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上/大雁塔1階平面 下/塀のレンガ積パターン
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境内の片隅で、修復中の建物を見た。コの字型の壁体の上に、木造の小屋組が乗っている。多分今でも建物は、 昔ながらの工法で造られているのであろうが、日本のように、壊せばただのゴミにしかならず、埋めても土に帰らない材料の事を思うとき、中国の底力の大きさに驚いてしまう。
境内の建物/小雁塔
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帰りがけに再び、清真寺に寄り、恐る恐る中を除いて見ると、人民服を着た人々が、イスラムのお祈りをしていた。 人民服はすぐにあの漢民族を連想してしまうので、何か違和感を感じてしまう。
ホテルのカード
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拝観チケット
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バスツアーチケット