トルファン/中国 0408
蘇公塔
午前中は、ウイグル族が多く住むという街を通り、蘇公塔に行く。通りは舗装もされておらず、両側には日干しレンガに土を塗った家々が並び、 所々にモスクが建っている。蘇公塔はそんな街の切れた、少し先に建っていた。塔のレンガ積みのパターン模様が美しい。
蘇公塔内部
久しぶりにスケッチをする。最近スケッチをするのが楽しくなった。約1時間ほどかかった。 いつものように大人や子供たちやが寄って来て覗き込んでゆく、鳥が鳴き、ろばのひずめの音が聞こえ、なんとものどかで楽しい一時である。スケッチはただ描くだけでなく、 その場の空間や時間の経過を感じられるのが楽しい。
蘇公塔/上部から見る
スケッチを終え中に入って見ると、これがなかなかGOOD ! であった。内部はさしたる空間はないだろうと思い、 僕はもっぱらスケッチに専念していたのであるが、さにあらず、素敵で神秘的な内部空間があり思わず嬉しくなった。日干しレンガの素朴な肌合い、天井の窓から暗い内部に差し込む強い光、 砂塵でいつも霞んでいる世界の中で、こんな素敵な空間を作り出していることに驚かされた。
蘇公塔/モスク内部
それは何か、たとえ土埃舞う街であっても女性たちはとてもカラフルな服装をしており、我々にも愛くるしい、 やさしい表情をしてくれるのに似ていると思う。けして精神的にプアーではないということであろう。
地元の少年少女達とフランス人旅行者
左の写真は、蘇公塔に行く途中の、ウイグル族が多く住むという街の様子ですが、「バイバイストリート」と呼ばれているらしい。 最初は子供たちの方からだったと思うが、「バイバイ」と声を掛けてくるので、こちらも、「バイバイ」と返すのであるが、そうするとまた「バイバイ」と返事が返ってくるので、 それがしばらく続くのである。思えば、日本でも幼稚園か小学生の下校時間などに時々見聞きするあの光景とよく似たものである。
ウイグル族の街
モスク(清真寺)
拝観チケット
スケッチ/蘇公塔