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第2章 出撃準備


なにはともあれまずあいさつ


 「さーて、今日もひとっ飛びするか」と、あなたはいつものようにプロバイダに接続し、ICIへのpingの値を確認してからWBのFEを起動した。さて、アリーナに入ったら真っ先にするべきなのは、何といっても

挨拶である。

 少なくとも自国のパイロットたちにたいする挨拶は欠かしてはならない。彼らは自分の6時を守ってくれる唯一の味方であり、またWBで得られる貴重な友人でもある。

 とりあえず、挨拶をしておいて彼らと友好関係を築いておくことは無駄なことではない。一見空戦と関係ないようだが、

いざというときに助けに来てくれる友人

を持つことは当然生還率にも関係する。孤高のエースも悪くないが、やっぱり少しでも自分に有利な状況をつくりたいものである。

 まぁここまで書いてしまうとちと大袈裟だが、WBも人間のコミュニケートの場であるから、挨拶の一つくらいは当然であろう(^^;




戦況の確認をせよ


 その日の最初の出撃前において、".field"コマンドをを実行することは非常に重要である。あなたが国の中で孤立していない限り、きっと気の利いた味方が「どこどこがホットだぴょーん」と教えてくれることだろう。さらにアリーナに入る直前に、あなたは「今アリーナに何人いるか」という数字を目にしているはずである。もしその数字を覚えていないようであれば、

そんなことにも気がつかなかったのかね、ワトスン君

とホームズに怒られてしまうに違いない。

 とりあえず最低限これだけの情報があれば、現在の戦況についていろいろと推測できる。最前線がどのあたりにあり、それに対して敵はどの基地から出撃しているか。また味方の基地で孤立・突出している部分はないか。地理上安全と思えるベースはどのあたりかなど。

 また、システムメッセージやスピーカーから聞こえてくる音にも気を配ってみる。”kill awarded to ack weenies"のメッセージが多かったり、爆発音が断続的に聞こえてくるようであれば、どこかの国が爆撃作戦を行っていると思って間違いない。この場合、戦線の位置及び高度も当然変化してくる。

華原朋美のCDをかけるのは

それを確認してからでもよかろう(^^;)

 ところで、ここまで読んできて、

「そんなの.flyして地図見りゃわかるじゃねぇか」

ということに気づいたあなた。それは正解である(^^;)

 これは一応、アリーナに出てすぐのときに、まだ基地の国情報のパケットを受け取っていないために、滑走路に出た瞬間いきなり味方のackに撃たれてしまうというのを防ぐという意味がこめられている。ちょっと時間待てばちゃんとパケット受け取ってMAPも正常になるからね。

 まぁそれもあるが、やはり出撃前にある程度「考える」ことは必要である。考えることなくして漫然と飛んでいるだけでは、「戦略」というのが見えてこないのだ。




燃料を減らせ


 燃料は必要最低限だけ積む。これは鉄則である。重過ぎる燃料は文字どおり重りになるだけで、空戦機動においては何のメリットも無い。実機のように落下増槽でもあれば接敵した時点で捨てれば良いのだが、残念なことにWBにはそのような仕様はない。

 最も理想的な燃料搭載量というのは、敵と交戦して弾薬を使い果たした頃にきっかり帰還分の燃料が残っているぐらいである。もちろんこの値は機種と戦況によって大きく変わってくるが、だいたいこの数字に5%くらいの安全マージンをとっている人が多いようである。

 しかし、わたしはあえて、この数字からさらに

5%燃料を減らす

ことをお勧めしたい。とくに「撃墜できるようになったけど生還できない」人の場合は、思い切って燃料搭載量を減らすべきである。

 これは完全にメンタルな部分であるが、燃料を減らすことは交戦時のパイロットの心理に大きく影響する。

 敵を1機撃墜した時、気持ちが舞い上がってつい「もう1機」と考えてしまうものだ。しかし、そこで無理して撃墜されてしまっては次の出撃の時の「心理的余裕」に影響してしまう。撃墜されてしまった後、頭に血が上り、

勢いにまかせて.flyとタイプしてしまう

経験は誰もがもっているであろう(笑) もちろんこの精神状態では冷静な判断力など期待もできない。

 思い切って燃料を減らすべきである。そして敵を1機撃墜できたらさっさと帰還するべきである。その瞬間では「ああ、もう少し燃料積んでくれば良かった」と思うだろうが、着陸して".e"コマンドを叩く時、

生還出来た喜び

につつまれることだろう(笑) 当然、この次の出撃も気持ち良く戦うことができるというものだ。もちろん燃料を減らすと機体が軽くなり、同じ条件であっても多少有利に戦えるというメリットもある。これをくりかえせば、

余裕の相乗効果

になり、気が付けばK/Dは楽勝で10.0を超えているはずである(嘘)




燃料を増やせ


 「いきなりさっきと矛盾したことを書きやがって、sy-cは馬鹿じゃねぇか?」とお思いだろうが、まぁちょっと我慢して欲しい(^^;) 今回は状況によっては燃料を増やしていく場合もあるという話なのである。

 撃墜されてしまった時に発生する「焦り・怒り」と同様に、調子が良い時には「驕り・慢心」という感情がパイロットの冷静な判断力を狂わせる。

 その日が絶好調という場合には思い切って燃料を増やすべきだ。重い燃料というハンディを自ら背負うことにより、「警戒心」というものを心に植え付けるのだ。

 燃料が重いことは離陸時に機首をリフトする時点ですぐわかる。その時、ふつうの人なら接敵までに少しでも燃料を減らしておこうと遠回りしたい気分になるはずだ。結果、心理的余裕ができ、はやる気持ちを抑えることができる。

 またfurballの中で戦っていても、多少エネルギーを失っていても調子の良い時はつい「まだだいじょうぶだろう」と居残り続けてしまうものである。こんな時余分な燃料を積んでいるとその分ハンデになるので、

ちょっと離脱して高度でも稼ぐか

という気分になれるのである。その結果、戦況を俯瞰できる余裕が生まれるのは言うまでもない。

 もちろん燃料を増やすとその分1sortieが長くなるということでもある。じっくり腰を据えて戦場に居座れば、1sortieあたりのKill数を稼げるようになるのは言うまでもない。きっと着陸後、

.score xxxxしてみてニンマリとできる

ことだろう(笑)


 空戦技術は非常にメンタルな部分に影響される。私が言いたいのは、燃料の設定一つだけでもかなり人間のメンタルな部分をコントロールできるということである。また、人間は弱いもので、冷静な判断力一つを維持する為にはここまでしなければならないという意味もある。

 いかなる状況でも自分を完全にコントロールできるパイロットがいるとしたらそいつはもう

人間じゃないかも知れない(笑)




基地を選べ


 出撃する基地を選ぶのはけっこう難しい。あまりに前線から出撃すると

滑走路に出た途端袋叩き

にあったりするし、あまりに後方から出撃すると

20kまで上がったけど誰もいない

ってな悲惨な状況もありうる(^^;)

 基本はやはり「高度をとる余裕のある基地から出撃」することであるが、逆に敵の奥深くに食い込んだ基地から出撃した場合が良いこともある。また、furballになっている基地から出撃した方が効率が良い場合もありえる。

 例えば敵のホームベースを攻撃するのを最終目的に前線基地を1個取ったような場合、そこからすぐ出撃して敵基地に向かうのではなく、ちょっと側方から出撃して基地を取り返しにくる敵の進撃路の側面を突くなんてのはよくある作戦である。

 要はケース・バイ・ケースで、戦況の十分な把握と分析が重要なのは言うまでもない。ただ、

相手の意表を突く位置から出現

するための基地選びは往々にして正しかったりする。まぁ、ここらへんは解説するには非常に難しいところなので、このへんでお茶を濁すことにしよう(^^;)


 戦況の把握・自身の精神状態・時間的問題(これ以上飛ぶとみかかが払えないとか、彼女が30分後に遊びに来るとか)・その他さまざまな要因を十分に考慮した上で、出撃する基地及び搭載燃料量・機種・爆装の有無などを決定する。




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