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第3章 出撃


離陸後の警戒


 さて、.flyコマンドを入力して滑走路に出た後、まず上空に敵機がいないかを確認するのはいうまでもない。特に後方の基地から出撃する時は油断しがちになるものである。

 上空に敵影を見つけた場合は、基本的には相手の動きをよく観察し、一刻も早く高度を取るべきである。場合によっては滑走途中でも離陸を中止したり、Ackの傘を利用しながら緊急着陸するくらいの慎重さが欲しい。

 その状況的不利の中であえて挑んで行くのも良いが、なんだかんだ言ってもやっぱり撃墜されるのは悔しいので、

よほど人間ができていない限り

止めた方が良いだろう(^^;)


 で、離陸したら当然高度を取る。離陸直後は速度エネルギーも高度エネルギーも足りないので、まずは相手と互角に戦えるだけのエネルギーを得なければならない。その際には当然ある方向に向かってgrabするわけであるが、まっすぐ最前線に向かうのは特別急ぐ理由がないかぎりやめた方が良い。

 前線に対して、右か左かの一方から侵入出来るような方向にgrabする。まっすぐ行くということは敵に出現を予測されるという事であり、また包囲されてしまう可能性もある。

2方向に敵をおかない

のは戦術の基本である。一方に安全な空域を確保する意味でも、ある程度迂回した進撃ルートをとることの意味はある。また当然多少迂回する事により、高度をちょっとだけ稼げるという効果もある。


 これは誰もが経験を持っていることだと思うが、離陸して上昇中オートパイロットにしてボーっとしているといきなり撃たれてしまうことがある。

 相手の進撃ルートを予測し、15kくらいの高空から敵の勢力圏奥深くまで進入し、そこでオートパイロットにして油断している敵機を攻撃する戦法は存在する。実際私もその戦法を使うことがあるし、上空から一度すれ違った上でスプリットSをかけ、斜め後方45度の角度で一気に急降下をかければ

視点切り替えの死角をつく

ことにもなり、いわゆる坂井三郎先生言うところの「据え物斬り」状態になる。


 やはり油断していることに問題があるわけだが、進撃ルートを工夫することによってこの戦法はかなり防げる。実際の航空兵力運用でも離陸後は必ずWaypontを設定し、真っ直ぐ戦線に向かうような愚は犯さないものだ。




上昇中に敵の攻撃を受けたら


 上昇中に敵と遭遇してしまうことは良くある。とうぜんこちらはまだ十分なエネルギーを持っていないわけで、戦闘すれば劣位になってしまうことは言うまでもない。

 こんな時は絶対にこちらからしかけないことだ。相手の距離を保ち続ける、あるいは遠ざかる方向に向きを変え、上昇をつづけるのが基本である。

 ここであえて向かって行っても技量の差があれば勝てることもあるが、それはよほどの技量の差があっての話で、

エースクラスともなると技量も拮抗

してくるのでエネルギー状態の優越は直接勝負の有利不利に関わってくる。ここはやはり無理をしないのが賢明だろう。一度離れて高度を取ってしまえばチャンスはまた来る。


 しかしながら相手がこちらを発見して向かってきた場合、エネルギーの優位も手伝って一瞬の間に距離を詰められてしまい、捕捉されてしまう。

 この場合はなりふりかまわず逃げることだ。とりあえず、今来た基地の方向にダイブするのが基本である。近くに味方がいればその下めがけてダイブするのも良い。T&B機だとダイブには辛いものがあるが、その機動性を利用して相手の突っ込みを回避しつつ基地の方向に逃げ込むのは充分可能なはずである。

 恥も外聞も捨てて基地のackの傘に飛び込む。相手が賢明なら深追いしてこないはずだ。深追いすると急降下によりお互いのエネルギー差は均等に慣らされてしまうし、敵の勢力圏の中でみすみす貯えてきた高度エネルギーを捨ててしまうことになるからだ。エースクラスの敵はこちらがダイブした時点でもう追従をやめる。

 追いかけてくる敵がいるとしたらそいつは初心者か

頭に血が上っている奴

である。ackまで付いてきたらそのまま一度滑走路沿いにフライパスし、4門のackのシャワーを浴びせるとよい。滑走路を抜ける頃には羽がもげていることだろう(笑)

 その時相手から、"u ack hagger!!"と罵声を浴びせられることがあるが、そんな

dweebの遠吠え

には聞き耳を持たない(^^;)

 相手が少し賢明ならackの傘に入る手前でブレークするはずである。そうすればこちらにもチャンスが生まれる。お互い急降下でエネルギー状態は均等にならされているし、相手はブレークで多少エネルギーを失っている。こちらはackを通過してからエネルギーを高度に転化すれば、多少なりとも互角の状況に持ち込める。そこで不利になればまたackに逃げ込めばよい。いざという時はコンバットピッチで着陸してしまうのも手だ。時間を稼いでいれば上空に味方が来てくれるかもしれない。


 ここで強調しておきたいが、ackを利用するのは全く卑怯なことではない。あるものすべて利用するのが当然である。ackが卑怯なら高度を取るのも卑怯ということになってしまう。

 強いて言えばackに逃げ込まれるまでに勝負をつけられないのは自分の甘さであるし、相手がackから出てこないようだったらackを爆撃で潰せば良いだけだ。

 真のエースはそのような状況に持ち込まれる前にもう撃墜しているものである(笑)




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