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第7章 射撃


GUNS GUNS GUNS!!


 射撃は空戦の華である。そして空戦の魔物でもある。

 なにしろ当たらなければ空戦で勝利を得ることはできない。その一方、300mphで3次元に移動している物体に対して銃弾を命中させることは非常に難しい。

 至難の技ではあるが、なにごとにもまぐれはある。

Super Dweebの乱射

した20mmのうち、たまたま1発がコクピットに命中しないとも限らないのである。

 ドッグファイトをしている時、スピンに陥った敵が苦し紛れに放った銃弾が自分のelevをふっ飛ばすことがある。非常に運の悪い例ではあるが、それだけで戦局は一気にひっくり返る。相手がスピンから回復した時、自機は未曾有の危機にさらされることになる。まさに射撃は魔物である。

 自分から見れば撃っても当たらない射撃。しかし敵が撃ってきた場合はまぐれでも当たる可能性を考えなければならない。


 どんなに機動で圧倒しても、ロッテで相手を封じ込めても、相手に

残弾とトリガーを押せる気力

がある限り、自機の危険は決して去ることはない。相手の牙を抜くにはこちらの牙を剥いて息の根を止めなければならない。それが空戦というものだ。

 ある程度腕が上達し、空戦機動をマスターすると相手の射撃機会を軽視してしまう傾向がある。これは厳に慎まなければならない傾向と言える。

 空戦の勝敗を決めるのは「索敵」でも「機動」でもなく、「射撃」なのだから。




絶対当たる位置まで近づいて撃て


 射撃を当てるコツはひたすら「近づく」ことである。偏差射撃、未来位置予測、合わせなど命中率を上げる為の方法は数多くあるが、基本的には近づくのが一番だ。

 その時点で重要なのは「如何に近づくか」である。一口に「近づいて撃て」と言っても、実は接近して撃つ為にはかなりの技術を要する。単に「近づけば良い」と思ったら大間違いである(^_^;)

 命中率を上げたい人は一度「ひたすら近づく」ということに挑戦してみて欲しい。その際に、後落及び初速の低さで小細工が何もできない

Bf109K

に乗ってみることを強くお勧めする。接近することの難しさを十分に味わえるに違いない(^^;)


 ちょっと脱線してしまったが、撃つタイミングの話である。基本的には「絶対に当たる距離まで近づいて撃つ」のが正解だ。

 まっすぐ飛んでいる敵機の真後ろに付けたとして、距離1〜2の絶対当たる位置になるまでは引き金を引いてはいけない。

 多くの場合、距離5で撃ち始めてしまうことが多い。事実距離5でも相手が真っ直ぐ飛んでいればかなり命中するが、致命弾を与えられないままブレイクしてしまうことがある。この際に彼我の距離が5くらいだとついつい追従してしまい、エネルギーを失ってしまう。

 ひたすら我慢して近づく。そうすれば確実に撃墜することができる。仮に距離2まで近づいてブレイクされても、接近しているということはこちらがエネルギー優位であるということであり、

そのまま上昇してループ

をかければ優位のまま相手の頭を抑えることが出来る。焦る必要は全く無い。


 もう一つ無駄弾を撃たない理由としてエネルギー損失の問題がある。意外と気づきにくいが、機銃発射の反動による影響は少なくない。

 例えば高速で真っ直ぐ逃げる敵機を追いかける時、撃つのを我慢して追いかけているのとバリバリ撃ちながら追いかけているのでは追いつく時間が全然違う。無駄な射撃をしたばかりに追いつけるものも追いつけなくなることすらありえる。

 特にP51の12.7mmx6は機体の安定性の問題もあるのか、発射時にヨーが発生して機首が左右にぶれる傾向がある。これによる速度損失は小さくない。(未確認だがP51の場合、convを長めに取るとこの問題は解消できるらしい)




クリア時の射撃


 味方の6時に付けた敵機を撃墜することをクリアという。状況としては、連携がうまくいって敵を罠にはめて引っ張っているのを撃墜する場合と、単純に敵に追われて危機に陥っている味方を助ける場合がある。

 いずれの場合においても、先に述べた「絶対に当たるまで撃たない」は基本である。味方がdragしている場合は確実に仕留めないとせっかくの連携が水の泡であるし、味方が追われている場合も確実に息の根を止めないと危険を排除出来ない。


 しかし一つだけ例外の場合がある。それは敵がすでに味方に対して必殺の距離までつめており、もう

一刻の猶予も許されない

場合である。

 この様な場合は、敵を確実に仕留めることよりも味方を救い出すことに全力を注がなければならない。距離を詰めて必殺の間合いまで接近した時には味方は既に撃墜されているかもしれないからだ。

 ここではcannonではなく7.7mmや13mmのgunを多用することになる。命中させることよりも、相手のFEのキャノピー越しに

飛び交う火線を見せ付けて

プレッシャーを与える。

 もしかしたら数発当たるかもしれない。この場合WBのFEでは20mmも7.7mmも命中した音は同じなので、心理的効果は少なくない。

 とにかく心理プレッシャーを与えて相手をブレイクさせる。相手が多少なりとも腕のあるやつならばまずブレイクするはずだ。dweebの場合だと最後まで食い下がって味方は撃墜されてしまうが、

それはそれで仕方がない(;_;)

その場合はそのまま彼の6時について味方の仇を討って上げよう(苦笑)


 自分自身の反省として、味方が危機の時でもつい確実に仕留める為にじっくり接近してしまうことがある(;_;) 実際助けようとして目の前で爆発させてしまった味方は少なくない(^^;)

 やられた味方は「thx for try」と慰めてくれるが、本当はもっと早く撃てばよかったのだ。ごめんなちゃい(^^;)

 というわけで、味方の命は大切にするようにしよう(^^;)




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