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第9章 離脱及び帰還


方角を常に把握すること


 furballでの戦闘では常に方角を意識しておく必要がある。特に注意しておかなければいけないのは、新たな敵が現れる方角と、自分が帰る基地の方角である。

 これを深く考えずに立ち回っていると悲惨な目に会うことになる。私がFwに乗り始めた頃、furballで一通り暴れて離脱したら味方基地の方向はfurballの反対方向だったという目に会ったことがある。当然既に後ろには追尾する敵機がついており、急な旋回をすると追いつかれてしまう。極力真っ直ぐ飛んで、速度を落とさないような大きな旋回をして自軍基地方面に向かうしかない。しかし、燃料計に目をやると

fuel残量が2ドットしか

無かったりすると、もう神に祈るしかない(^^;)

 何も考えずに戦っているとこのような目に会うことになる(笑) エースは退路もしっかり確保しながら戦っている。

 旋回系の機体ならfurballの向こう側にはいかず、

極力自軍側に引き込む

ような形で戦うのが良いだろう。それがfurballにおけるTnBの駆け引きというものだ。

 高速機系の機体であればfurballを突き抜けるような突入の連続になろう。その際にどの突入でどの方角に向け、最後の突入後はそのまま自軍方向に突き抜けるように組み立てなければならない。


 戦況は刻一刻と変化する。パイロットはその変化に対応する為にあらゆる状況に敏感でなければならない。空戦時にも敵味方の方角を把握し続けることは空域全体の把握のための手段の一つと言っていいだろう。




引き際を見極めろ


 戦いには必ず流れがある。その流れをつかめないものは必ず危険な目に陥ることになる。

 例えば敵基地と味方基地の中間地点で空戦を行っているとする。最初は互角だったが味方の勢いが強く、敵を圧倒してきた。数機いた敵も残り僅かになり、海面近くまで押しやられている。

 ここで深追いするのは非常に危険だということは容易に想像がつくであろう。先ほど撃墜した敵機はもう最寄りの基地から発進しているはずなのだ。現在数で優勢な味方も敵の再出撃部隊が到着すれば

一気に包囲の籠に閉じ込められる

ことになる。

 ここで引き際を見極めずに低空の戦闘空域にとどまったものに待っているのは死のみである。


 これは極端かつミクロな例であるが、マクロ的にみても戦場の流れが変わっていく瞬間というのはよくあることである。是非ともその瞬間を感じ取れるようになりたい。

 その時はいったん引いて体勢を立て直さなければならない。自軍基地方面に機首を向け、高度をとることにしよう。場合によっては帰還し、出直さなければならないこともある。重要なのはその流れの変わり目を感知することと、思い切って引く勇気を持つことだ。

 かの沖田十三艦長も「明日の為に逃げろ」とおっしゃっておられる。

男には負けるとわかっていても戦わなくてはならないことがある

とキャプテンハーロック先生はおっしゃっておられるが、そのような状況は一生に一度くらいにして欲しいものだ(^^;)




生きて帰ってナンボ


 かつてのAirWarriorでは、生還して始めてそのsortieで得たスコアをもらえるシステムになっていたらしい。撃墜されると1/3、脱出に成功すると1/2とかしかもらえないという話を聞いたことがある。WBもそうしてくれればいいのになーと思う今日この頃である(笑)

 なにしろ「着陸して.e」するまでは「死なない」ことにならない。戦闘で生き残ってもまだ基地に帰る作業が残っているのだ。

 もしかしてその途中に敵機が待ち伏せしているかもしれないし、帰る基地が攻撃を受けているかもしれないし、

滑走路には穴が空いている

かもしれない。敵に遭遇しても戦う為の燃料も弾薬も残ってないかもしれないし、片足引っかかってて滑走路上をゴロゴロするかもしれない。

 とにかく生きて帰るだけでもさまざまな障害が立ちはだかっている。最後まで気を抜かずに帰還しよう。

 例えそのsortieの戦果が不満でもとにかく帰ることである。着陸して".e"したときの充実感は何ものにもかえがたい。その瞬間

このsortie、ヤキトリだった

なんてことは奇麗さっぱり忘れていることだろう(^^;)




コンバットピッチを習得する


 私の着陸の手順は以下の通りである。

 俗にいうコンバットピッチの一種だが、この機動を取る理由としては、極力

エネルギー不利な時間を少なくする

ということである。

 一般に離着陸時が戦闘機の一番無防備な時間である。この時間を少なくすることは当然であろう。上達すればダイブ後の旋回から

30秒以内に滑走路上に完全静止

することが出来る。これを覚えておけばいざという時にすばやく逃げることができる。


 もう一つの目的は後方の警戒である。実際着陸時は安心してしまって後方警戒を怠りがちである。これをVulchと言うものもいるが、その行為の是非はともかくとして、防げなかったのは自分の

後方警戒が甘かった

からである。前にも述べたが、自機の6時につかれる可能性のある機動を取った時はcheck 6しなければならない。着陸は速度を落とすわけだから追いつかれる可能性を考えるわけだ。


 例えばF6Fのような後方の見えない機体でも、上記のコンバットピッチを使えば着陸の寸前までは速度を落とさないので追尾される可能性は少ない。また旋回している時にあらためて上方視界を用いて警戒することができる。


 さらにコンバットピッチを習得しておけば、いざDitchするときに着地するまでの時間を短縮することが出来る。

 なにかと便利なコンバットピッチ。これは是非習得したい。




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