人は誰でも、
「みんなと仲よくしたい」
「わかってもらいたい」
「愛されたい」 と願っています。
でも、ことばではうまく伝わらない
どう表現すればいいかわからない ・・・?
私たちの中には、
古代の先人たちから受け継がれた
知恵が眠っています。
まDRUMAGIK/ドラムサークル研究会では
私たち一人ひとりが
かけがえのない存在として
自分自身を受け入れ大切にすることにより
他者への思いやりが生まれ、
その結果として、
「ひとつながりのいのちの輪」を
再生できると考えています。
Think globally, drum locally!
足下から日本と地球を 元気にしていきましょう♪
<ドラムサークルとは?>
世界各国のドラムやパーカッション楽器を使い、文字どおり輪(サークル)になって即興音楽を楽しむ参加型の即興音楽演奏。 年齢・楽器経験・身体自由度等に関わらず、また特定の文化のドラミングではなく「その時の、その参加者によるユニバーサルなグルーヴ」を作り出すドラムサークルは、今までにない新しい体験の時間です。一般 的には「ファシリテーター」と呼ばれる「案内役」が全体をまとめますが、主役は参加者ひとりひとりです。
<どんなルールがあるの?>
ドラムサークルは、自由なコミュニケーションセッションです。特定の(例えばジェンベやコンガ)ドラミングを「習う」場ではなく、ドラムやリズム楽器を通 してより円滑なコミュニケーションを行うことを一番の目的としているのです。また、ドラムやパーカッション楽器の他にも、ことばや叫び声(!?)や踊り、または体を叩く行為(ボディーパーカッション)も立派なリズム。気分が向けばそうしたリズム表現を行ってもかまいません。
DRUMAGIKでは、ドラムサークルにルールがあるとすれば、下のニ点だと考えます。
1 ひとり一人は違っても一緒に何かをすることは可能だ、そしてそれぞれの人が全体の欠かせない一部だと気付くこと。ドラムサークルでは、ひとり一人が違う楽器を持って(=違う「言語」を持って)自分自身の「おしゃべり」を行います。意見を言うのが好きな人、引っ込み思案の人、ハーモニーを楽しむ人、いろいろと「音の実験」をするのを好む人・・・人の性格はさまざまです。また、同じ人でも、その日の気分によって「言いたいこと」やそれを表現する態度には違いがあるかもしれません。そうした違いを認めながら、同時に全員が「発言」し、調和(=音楽)を生み出し、ひとつのことを皆で作り上げるのが、ドラムサークルです。地球上にはさまざまな人が暮らしていますが、こうして年齢・性別 ・身体自由度・文化・言語を越えて、一緒に何かをする時間を持つことは可能なのです。
2 人の「話」をよく聴くこと。上のことを達成するには、他の参加者の「話」=「リズム」に耳を傾けることが大切です。他者のリズムをよく聴くことによってはじめて、深いコミュニケーションが達成されます。(「今日はコミュニケーションしたくない気分なんだ!」というのも、立派なひとつの意見です。そういう時はそれをリズムで「発言」しましょう!?)
<ファシリテーターって何? >
ファシリテート(facilitate)とは、「楽にする、助ける」という意味。ファシリテーターはリズムや音楽を「教える」のではなく、参加者の自由な表現を助けるための「案内人」です。有名な打楽器奏者でなくとも、訓練を受けた人なら誰でもファシリテートができます。実際にアメリカでは、知的障害者の子供や車椅子の人、耳の聞こえないファシリテーターもいて、すばらしいドラムサークルを行っています。この他には、音楽療法士・楽器教師・自助グループ関係者・打楽器奏者・打楽器以外の奏者・医療/福祉/教育関係者・各種セラピスト・企業研修担当者、コーチ等、また、障害者やこども等、さまざまな人がファシリテーターとして活躍しています。
<誰が参加するの?>
下のリストでは便宜上グループ分けしていますが、ドラムサークルの「よさ」はなんといっても、どんな年齢の人も楽器経験や身体自由度に関係なく、一緒に楽しむことができる点です。実際に、DRUMAGIK/ドラムサークル研究会が主催する自由参加型ドラムサークルでは、長年ドラムを習っている人、妊婦さん、身体的・心理的問題を抱える人、こども連れ、外国人など、さまざまな人が違和感なく一緒にドラム他の打楽器を演奏しています。
-自主的に集まったグループ
-学校他の教育機関等、子供を対象としたもの
-老人介護施設等、高齢者を対象としたもの
-障害者/児を対象としたもの
-身体的・心理的問題を持つ人々を対象としたもの
-身体・知的障害者を対象としたもの
-企業のストレス/健康管理・チームワーク作り・リーダーシップその他の人材育成
-各種フェスティバル・イベント
-国際会議・学会等のアトラクションやデモンストレーション
*一部、医療関係者・心理関係者・音楽療法士の方々の協力が必要なものもあります。
<目的は?>
-自己表現
複雑化を増す現代社会に暮らす私たちの中には、自分を表現したいという欲求がますます高まっています。数ある表現方法の中でも、練習を積まなくとも叩けばすぐに何らかの音の出せる楽器がドラムは特別 な存在だといえるでしょう。でも「私はリズム音痴だから・・・」という人も多いですね。ところが「リズム音痴などいない」というのがドラムサークルの考え方。人間の体内には、母親の鼓動・心拍・脳波・睡眠等、さまざまなリズムがあります。ただ歩く、という行為も立派なリズムです。ドラムサークルでは、あなたがその時に感じた自分のリズムを表現して下さい。
-エンパワーメント(自分の内なる能力に気づく)
私たちひとり一人の中には、個性と内なる能力が内在しています。ドラムサークルで感じられた達成感や自信は、ポジティブな発想やものごとを別 の角度から見るきっかけを提供してくれるかもしれません。ドラムサークルはエンパワーメントを通 じて、いきいきとした生活をお手伝いします。
-ドラムを叩いてみたい
最近ではジェンベその他のドラムを見かけることが多くなってきました。叩いてみたいけど楽器がない、楽器はあるがどうすればいいかわからない、気軽にセッションしてみたい、レッスンに行くにはちょっと勇気がいる、すでに叩いているがもっと自分の表現法を探究したい等、さまざまな方がいらっしゃると思います。ドラムサークルでは、どのレベルの方も気軽に参加し、一緒にセッションすることが可能です。
-ストレス発散・リラグゼーション
あなたの周りに「ストレスのない人」は見当たるでしょうか? 現代社会では多くの人がさまざまなストレスを抱えて暮らしています。ストレスのほとんどは、今、目の前にあることでないことを考えることによって生まれます。ドラムを叩いている時には、そうしたことを考える余裕がなくなります! また、リズムは反復を基礎としていますので、「次に何が起こるか予測がつき」ます。このため参加者は安心してグルーヴに身を任せることができるのです。また、私たちは小さい頃から「叩いたり、壊したり、あばれたり」することを禁じられ、いつの間にかそのルールに「心」も合わせて自分を抑圧してしまっているのかもしれませんが、ドラムならいくら叩いてもかまいません。実際にアメリカでは、Drums Not GunsというNGO団体が、思春期の子供たちのストレス発散にドラムを利用して大きな成果 を上げています。
-コミュニケーション能力の向上
自分の意見を言う、またはうまく言うのは難しいものです。ひとつのことを言うのにも、その言い方はたくさんあり、それぞれの状況や人間関係によっても変わってきます。言葉は便利な一方で、やっかいですね。また、自分の中にある気持ちをどう表現すればいいのかわからない時もあります。言葉を話しはじめた子供がうまく伝わらなくてフラストレーションを感じることがありますが、私たちもそれに似た状態にあるのかも。言葉を使わないコミュニケーションにはいろいろ方法がありますが、そのひとつがドラムサークルです。また、ドラムサークルを含む音楽その他の方法では、「全員が一斉に」発言することができます。大きな声で言う勇気のない時には、小さな音で「発言」すればよいのです。ドラムサークルでは、安心できる形で参加者がコミュニケーションをとることによって、「その時の、参加者による」音楽を作り出します。
-一体感を感じる
みんなで同じグルーヴに身を任せるドラムサークルでは、はじめて出会った人々の間にも他では味あうことのできない一体感が生まれます。ドラムは古代から世界中で人々の絆を深める道具として使われてきました。この一体感その他を根拠として欧米ではすでに、コミュニティー意識の向上や企業内のチームビルディング等を目的としたドラムサークルがさかんに行われています。
-心身の健康に
-新しい出合いに
-家族のレクリエーション
-新しい趣味として
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