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矢口01

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矢口01

Mari Yaguchi2 Mari Yaguchi11

●左がShadeによる3D画像、右はPhotoshopElementでフィルタをかけてアニメシェーダ風に仕上げたもので、当館のトップ絵第一弾に使用したもの。
 見てのとおり顔モデリングは球をちょこちょこっといじって鼻をはやしたものに2Dの画像をはりつけただけございます。おかげでこのアングルだと目のあたりのパースが妙になってしまっているので、これも写真屋上で直すはめに。

●女の子の顔モデリングにはかなり試行錯誤した。Shadeの地球儀型から始めてメガネ型に移り、六角大王やメタセコでのポリゴンモデリングまで、まともなものはひとつとしてできずに泣いた。
 3DCGをもとにマンガを描こうと本気で決心したのがいつかは忘れたが、すくなくとも2年は経っているだろう。矢口を主人公にしようと決めたとき、5000HIT記念を目指していたので、そこから起算しても軽く1年強は費やしている。MOMO展などで「初めて女の子をつくってみました。モデリングに1日もかかってしまいました」などと吐かしやがるオソロシイかたがたがいるのに絶望の念やみがたく感じたことも一度や二度ではない。どうしてもうまくできないのはデッサンの勉強をしたことがないからか。いずれにせよ自分の才能のなさと圧倒的な時間不足はいまだに眼前に横たわっている。

●きちんとした凹凸をつくりこまず、球にマッピングのみ――という方法論は当初から頭のなかにないでもなかった。踏みきれなかったのは、やっぱりそちこちで見かけるさまざまな3D美少女への憧憬が強かったからだろう。このモデルを完成させてからも未練がましく試行をくりかえした。結局この課題はいまだに果たせていない。この先どれだけ理想に近づけるのかも未知数だ。

●アニメシェーダ(3Dモデルをアニメ風に描画すること)の効果が思うように出せなかったのも大きなネックとなっていた。Shadeのプラグインでゆむさんというかたが制作されたものを使ったのだが、私の使いかたが悪いせいかどうにも気に入るものができあがらない。マンガ化プロジェクトは暗礁に乗りあげたかに思え、一時は不本意ながら、素レンダリングの画像を使用してそのままマンガ化することも考えた。
 がしかし。それまで思うように使いこなせなかった写真屋精霊のフィルタをすこ~しばかりいろいろ試してみると、あらびっくり。ちょっとした組み合わせを覚えれば、かなり自分のイメージに近い画像を抽出できることを発見したのだ。というより、何年も使っていて今までそれができなかったことこそ恥ずべきことなのだろう。使いこなせなければどんな道具もHDの単なるこやし。Shadeのプラグインも、使いかたを発見できさえすれば思いどおりの効果をだせるのかもしれない。ま、私のやることだから、いつになるやらわかった話ではありません。

●今時点でも、おのおののソフトを使いこなせているとはとてもいいがたい。使いかたすらわからない(おそらくはすばらしい効果を期待できる)機能も山ほどあります。それでも――自分のイメージをある程度は形にすることができるようになってきました。
 いまは時間が欲しい。一分でも一秒でも多く。
 矢口たちに、もっともっと活躍してもらうために。

         
	

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