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ダービー 柿右衛門図柄ティーカップと受け皿(1810年頃)
Derby Kakiemon Tea Cup and Saucer Ca.1810

  

 19世紀のダービーは、多くの日本風図柄を生み出した(ダービー「D4-2」及びダービー「D5-5」参照)。そうした図柄は、各々に名称が付けられていたが、現在ではどの図柄を指すのか分からないものが多い。柿右衛門風の本品図柄も名称不詳のものの一つで、類似図柄もいくつかある。いくぶん抽象的に描かれた樹木と花の図柄自体は興味深いものの、まるで定規を当てて描いたかのような直線的な枝はいただけない。
マーク:裏面に赤色で「王冠・交差するバトンに点・D」。カップ裏面に技術者番号「15」。
Mark: <Crown, CrossedBatons&Dots and D> painted in red on the bottom. workmen's numeral <15> on the bottom of the cup