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ブルア 伊万里図柄ブレックファスト・カップと受け皿 (1810年頃)
Bloor Japan Breakfast Cup and Saucer Ca.1810

  

 19世紀に入ると(特にブルア期には)伊万里図柄の影響を受けた作品が、ダービーの全生産の中で大きな比重を占めるようになった(ダービー「D4-3」及びダービー「D5-5」参照)。本品も、そうしたJapan図柄の一つであり、染付けの青、赤、緑及び金彩で華やかに描かれるという特徴を共有している。形状は一般的なビュート型であるが、サイズは普通のティー・カップより2回りほど大きい。その一方で、取っ手(シンプルなループ型取っ手にかすかにキックが入ったもの)は実用性に欠けるほど細い。
 裏面のマークは、18世紀終盤から引き続き使われている「バトンマーク」(ダービー「D3-3」参照)であるが、赤色で描かれており、19世紀の作品であることを示している。
マーク:裏面に赤色で「王冠・交差するバトンに点・D」及び技術者番号
Mark: <Crown, CrossedBatons&Dots and D> painted in red on the bottom accompanied with workmen's marks