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スティーブンソン&ハンコック 「ウィッチズ」ティーカップと受け皿 (1861-90年頃)
Stevenson & Hancock "Witches" TeaCup and Saucer Ca.1861-90

    

 ダービー社は1848年に閉窯し、資産も売却された。しかし、同社に雇用されていた一部の技術者は、ダービー市内のキング・ストリート(King Street)に新会社を設立し、ダービー社の伝統に基づいた作品の製造を行った。この会社は、経営者が何度も変わったため、「キング・ストリート工場」と総称されることが多いが、代表的な会社はスティーブンソン&ハンコック社である。
 この「ウィッチズ」図柄も、名称も含めて、ほとんどダービー社時代のまま受け継がれた。絵付けは、ブルア期よりもむしろ丁寧である。(ダービー「D5-5」及びダービー「D5-5b」参照。)

 マークも、ダービーの「バトンマーク」に似ているが、左右に会社のイニシアルであるSとHを配するとともに、「交差するバトン」が「交差する剣(あるいはマイセンの双剣)」に代えられている。
マーク:裏面に赤色で「王冠・交差する剣に点・D、左右にSとH」 (写真右上)
Mark: <Crown, CrossedSwords&Dots, D and S & H at the both sides> painted in red on the bottom (plate right above)