Takuya Asano official Website

浅野琢也の雑記帳    トップページ

浅野琢也の雑記帳22 2012年03月11日〜04月30日

あさのたくやのざっきちょう Takuya Asano Web 平成24年


2012年 4月28日

映画『ハーメルン』(監督 坪川拓史)がBSフジ(テレビ)の土曜昼スペシャルで
「ハーメルン プレカット版(縮小版)」として平成24年4月28日(土)午後3時〜4時55分に
放送されました。劇場公開前の作品のダイジェスト版で雰囲気が観れる程度にしているらしく
2013年公開予定の本編と内容自体も異なるそうです。編集でメインとなるシーンは、出て
来ていない感じでした。テレビ放送を先行させる長い予告編的な前例のない公開までの流れみたいです。

2012年 4月26日
『愛と誠』が第65回カンヌ国際映画祭に公式選出されました。
アウト・オブ・コンペティションのミッドナイトスクリーニング部門で
上映されます。

上のチラシ画像をクリックすると公式サイトにリンクしてあります。
予告編が観られます。


2012年 4月21日
世にも奇妙な物語 2012年 春の特別編(フジテレビ)
『スウィート・メモリー』 仲間由紀恵 永井大 他
(2012年4月21日 21:00 〜 23:10放送)の「美術協力」しました。

エンドロールは美術協力の一行目にクレジットされています。



2012年 4月15日

『一命』(2011年) 三池崇史監督作品を観た。切腹のリメイクだが、「切腹」を
おこのみでカウンターで食べる〔握り寿司〕に例えると「一命」は、〔生ちらし(寿司)〕
に寿司屋の味噌汁が付いているみたいお得感と満足感がある。切腹に現在の社会問題を
練り込んでいるから「スキヤキ的」なのかも知れない。
家老の可愛がっている白い猫と千々岩求女が飼っていた白い猫など共通点を多くする
ことで「自分の身に置き換える事が出来なかったのか?武士とて血の通った人間だろう」
と真剣に槍を相手に竹光で大立ち回りする附箋になっている。玄関に置かれた墨絵の衝立
の絵は、「ぬえ」を連想させる架空の動物だ。そして鴨居の上の鳳凰の装飾が映しだされる。
床側が敷居で天上側が鴨居だ。
江戸家老が、つぶ貝を網で焼いて食べているのが映像に引き込まれる演出だ。醤油に薬味は、
ショウガだろうかと想像してしまう。家老は、足を引きずって歩く。戦場で活躍した名誉の負傷なの
だろうとイメージする。
幕府は豊臣方の大名家を取り潰す為の理由を探している状態だ。千々岩の父は、城の
普請奉行だった。武家諸法度のために城の石垣が壊れてしまって幕府に補修の願いを
出しても許可を得られず困った城の者達が最低限の補修をした事を理由に取り潰される。
幕府の狙いは、豊臣方に付いた大名の取り潰しだった。
井伊家も似た状況の時があり千々岩求女が幼少期に津雲半四郎から関が原では福島家と
並んで勝利した藩だったと聞かされている場面がある。
1つの饅頭を、2人で割って「1人で食うより大勢で食べるほうが美味い」という
暮らしぶりだ。生活に困窮して最初は本、最後に刀まで質屋に入れてしまっている。
そこに追い討ちを、かけるように病気の子供を医者に診てもらう金が3両と言われる。
津雲半四郎も傘貼りで生活費を作っている状態だ。金策するにも当てはない。
長屋の住人達が狂言切腹の噂話をしていたため話を千々岩求女が聞いてしまう。
そして井伊家で茶と緑の葉の落雁を茶菓子として出される。妻子への、土産にと
紙に包んで懐にしまっている。リメイクの井伊家では竹光で腹を切らせるが介錯人
がオリジナルみたいに介錯を伸ばすのを見かねて家老が介錯する。竹光が折れて
腹に突き刺さりやすくなるためオリジナルの舌を噛んで息絶える必要も無かった。
しかも千々岩求女が願った3両の金は亡骸に付けて届けている。
(『壬生義士伝』で上司だった男が戦場で大勢と戦って刃こぼれした刀を見て
新しい名刀で腹を切るように与えるが息子に名刀を渡したいと古い刀で腹を切る
生き様と比較してしまう。)3人の裃の緑と茶菓子の緑の統一感も良い。これに切腹の
血が「もみじ」みたいに付いている。これを家族で分けて食べようとする。赤ん坊は
瀕死なのか死んでいるのかわからない。
今回のリメイクでは津雲半四郎が例の3人を呼び出して一気に勝負をかけて圧倒的な
強さで髷を切ってしまう。幾多の合戦で実戦経験豊富な津雲半四郎と練習試合で
命の、やりとりをしていない若い侍の違いを、思い知らせる設定に変わっている。
この時は、真剣を使った。津雲半四郎が目的を果たして3両と髷を3本を懐から
返す。同時に雪が降り始める。津雲半四郎が剣を抜いた。なんと鞘から竹光が出てくる。
竹光を見て家老は、奥に引っ込んでしまう。大勢に対して竹光で立ち回りをして
家臣達が痛めつけられている様子が声で解る。竹光だが真剣だったら確実に死んで
いる場所に命中させている。剣道の試合なら殆どが1本取られて負けた状態だ。
戦いながら屋敷に上がり込むと例の赤い鎧が飾られている。立ち回りの時に家臣の体が
主君の鎧にぶつかり飾られた鎧が倒れる。家老は、津雲半四郎に「乱心したか」とどなる
津雲半四郎は、「我らは、ただ生きて春を待っていただけだ」と静かにいう。
竹光で真剣なら死んでいる急所を大勢が討たれてしまい切り殺されている所だが死人は、
出ていない。津雲半四郎なら相手の真剣を奪う事など容易だろうが最後まで持参の竹光で戦う。
竹光で腹を切らされた千々岩求女の無念を祓うかのようだ。しかも斬られる時は、大の字に
立って相手に斬りやすい状態を作って切らせている。
その直後に、髷を取られた3人は、頭を手ぬぐいで隠したまま現れて、「ぬえ」の衝立
の前で、いきなり腹を切りだす。それから主君が戻り鎧を見て、飾り方が少し変わって
いるので「手入れしてくれたのか?」と訊ねる。家老は肯定する。井伊家は、何事も
無しという事だ。
私は、井伊家より子供の診察に3両を求めた医者の方に腹が立った。医は、仁術というが
別の医者は、いなかったのだろうか?現代に置き換えると特別療養環境室(差額ベット)を
90年代中に押し付ける医療機関が多かった。医療費の負担割合も国民保険も社会保険も
3割負担になった。国民年金を払っている人は、半数というありさまだ。
ブロードウェイミュージカルのレントにも医療費の問題が出てくる。
現在は自殺・切腹は犯罪だ。自殺自由法という小説を読んだことがあるが作者の戸梶 圭太
(とかじ けいた)の世界感を連想したり映画を診た後で重苦しい感じの問題提起をされた
気分になった。キャッチコピーどおり「世に問う!」と突きつけられ。看板に偽りなしの
映画だった。


 三池崇史作品は、バイオレンスを売りにしているが中に社会構造の批判を練り込ん
でいる。「着信アリ」では、元をたどれば怨念は喘息の発作を、ほおっておいて死んだ
子供の怨念だ。東京都では18歳未満の医療費無料制度がある。少子化に加えて現在の
医療技術ですら子供の短命化で昔の七五三みたいに命の節目を祝う時代に戻るかも知れない。
「世に問う」というキャッチコピーが問題提起を予見させているが医療制度は、国に
よって違う。イギリスでは、医療費は無料で医療機関から交通費を受け取るために
窓口がある。日本の公害健康被害者保障法でも医療費は加害者負担で交通費は通院回数
で計算して振り込まれる。ただし制度を、作っても一部だけしか認めない。結果として
水俣病など多くの公害被害者がいても認定されるべき被害者を命の線引きで無視する。
こんな訳の解らない国の問題提起は、国際映画祭りでは国籍で境遇が違うので異なった
受け取り方をされる。伝えたい事が多すぎるのだろうかと感じる。
木下恵介監督みたいにシンプルで薄味に問題を伝える手法も加えるとメリハリが
出ると感じた。見せない事で観客が、イマジネーションを膨らませたり時代考証
して調べたりするように誘導すれば良い。パソコンの検索画面にキーワードを入れる
だけで出てくる時代だ。映画館では携帯の電源を切るがDVDで映画を観ながら
ノートパソコンなどの情報端末で対応できる時代だ。木下恵介監督の時代は、
図書館で調べる時代だった。時間と手間をかけた物を短く、まとめて伝える。
スローガンを作るみたいスキルだ。最近は、訳の解らないマニフェストを政治家が
いじくりましているが官僚機構は、変わらない。そんな日本の空気を映像に取り込んで
いるのかも知れない。三池崇史作品の作風なのでマッチする作品とマッチしない作品が
あるのは、仕方ない。西村喜廣監督や井口昇監督は、「寿司・てんぷら・芸者・忍者・ヤクザ」
の要素で外国人ウケしている。これが三池崇史監督になると「スキヤキ」になるのかも
知れない。三池崇史監督作品は、今後は「愛と誠」と「悪の教典」が公開予定になっている。
3.11の震災を経験した日本から世界に何を観せてくれるか楽しみだ。


2012年 4月13日

『青いソラ白い雲』(2012年) 金子修介監督作品を観た。新宿のk's cinemaは、
初めて行くので繁華街を歩いて探した。モーニングショーとレイトショーの1日
2回の上映なので10時に付いたら開場時間の10時10分に映画館のフロアに
エレベーターが止まる方式だった。上映は、10時30分だった。
最初は、クリスマスパーティーではじまる。チョコレートケーキに花火が刺さっている。
(両親の離婚の時、母親が水商売をしていた過去を、ママとタクシーで去っていく場面
の附箋として、普通に使用するローソクではなく、わざわざ花火を刺すことで印象づけ
に成功している。芸が細かいと言うか計算された演出だ。)
父親の電気を付けるタイミングが早すぎるが、そのままパーティーになる。
壁に現代アートでコンポジションに分類される絵が飾ってある。
(生クリームのケーキだと「神の左手悪魔の右手」を連想してしまうから上手い
回避方法だと感心した。)クリスマスパーティーが終わると両親が離婚する。
母親に付いてロスアンゼルスに引っ越す。実の父親は、アメリカ人なので幼少期は
アメリカで育った帰国子女という設定だ。そして3.11のニュースで帰国する。
お嬢様がロスから戻ると、クレジットカードが停止されている。タクシー代24000円を
現金で払う。タクシーから降りると「けっぱれ東北」と書いたワゴンで元カレが現れて
被災犬を押し付けて去っていく。犬の名前を聞くと救援物資の「うどん」の箱が積んで
あり「うどん」と言っている。家に入ろうとすると2人の刑事がいて父親を詐欺容疑の
任意同行で連行してしまう。地震で海外旅行のスケジュールが変わってしまい
父親の旅行代理店が海外の芸能人と一緒にツアーするサービスが出来ずに刑事告発
されているらしい。地震の影響でスケジュールが狂い人生が変わってしまう。
ガイガーカウンター持参で放射能の測定をする。
あげくに携帯電話を床に置いていたため犬に小便をかけられる。こち亀の連載が始まった
頃に目を離したスキに出前の天丼のエビを犬に食われて小便をかけられてお茶漬けに
された事があるのを思い出した。附箋になる。しかも父親の家は、競売にかけられている。
占拠業者が住み込むからと他所(よそ)に行かされる形で追い出される。
タクシーで馴染みのアパホテル(都内人気ナンバーワンの東京ディズニーランドに近い
江東区内だと思われる)は、犬がいるからと馴染みのホテルでも泊まれない。
オープンチケットでロサンゼルスに帰国しようと公衆電話から電話をかけようとすると
使い方が解らない。そこを通りかかった男に使い方を聞くと親切に小銭を入れてくれるが
ちゃっかり飛行機のチケットを盗まれてしまう。行く当ても無く身動きが取れなくなって
犬と公園に座っていると警察官に声をかけられるが1人の警察官が犬に餌さを与えて犬の、
おまわりさんとギャグを行って去っていく。
公園の寝られる場所を見つけて一夜を明かす。そして犬を連れて歩きだすと
あまり人の乗り降りが多く無さそうな駅の前で路上でライブしている同級生と出会う。
音楽でメジャーデビュー予定だったが震災で予定がダメになったらしい。
牛丼弁当(プチセレブだけに店内で食べないで外で食べる心理描写がうまい。店内で
食べても味噌汁付いてない牛丼屋だった。私なら汁抜きよりは、付いている方を選ぶ。
パリコレにパックになったインスタント味噌汁を持っていくデザイナーも実在する。)を、
おごってもらい、その子の家に居候することになる。
カレーライスを作っていると音楽プロデューサーという家の持ち主が帰って来る。
泥棒と間違がって料理に使っていた包丁を向けてしまうが少し遅れて同級生が入って
来てお世話になります。と挨拶する。そこに居候する為に料理したり洗濯する事になるが
料理が下手で洗濯は、洗濯乾燥機でないと操作の仕方が解らない状態だ。
父親のいる拘置所に面会に行く交通費がないので同級生から金を借りて何とか会いにいく。
居候先の家に戻ると、昔にこの家に住んでいたという女性がいる。家の中を見せると
テキパキと家事を、こなして部屋が整理整頓されて掃除が行き届く。しかも料理が上手で
食卓が明るくなる。しかも豆腐プリンのデザートまで作ってくれる。
朝食のアジの開きも美味しそうだ。他人が集まっているのに「家族ゲーム」の冷たい食卓と
違う。自分で現金を稼ぐためにモデルクラブを紹介されて中古車屋のキャンペーンガールや
汗取りパット付きの肌着のカタログモデルの仕事をもらったりする。羊の絵とロゴが付いた
Tシャツの仕事は、スーパーの折り込みチラシみたいだ。スキルの1つ語学力を活かす
アルバイト先に外国語学校を選ぶ。放射能を恐れて講師が帰国してしまいネィテブとして
職を得る。すれ違いざまにゴジラのプリントTシャツを着た講師と会話する。
内容は、こんな小さな国がゴジラを生み出したから日本に残るという。
みんな、それぞれの問題を、抱えながら共同生活がはじまる。
犬の名前は、うどん・ポチとみんな違う名前で呼んでいる。最終的に「ソラ」に決まる。
「青い空は、みんなつながっているからソラ」となるが「ソラ」を「ノラ」と読み間違えそう
な所が深い。点一つで「のら」になりそうだ。なんだか共同生活で大勢で食事をする場面は、
食欲が増す映画のカテゴリーにも入れてよい出来だ。音楽は、元気をくれる。と
音楽プロデューサーとメモリーオーディオのイヤホンで聞いた曲はラストの落ちにつながる。
「嘘つきハウス」と主人公がいう家の持ち主の「過去」は、「パコの魔法の絵本」で見つける事が
できる。「嘘つきハウス」のセリフで「シーサイド・モーテル」のティストを感じられた。
(嘘がホントになる話)
 あらすじは、劇場で500円で売っているパンフレットに書いてあるから帰りに買ったほうが
解りやすい。但し通常のパンフレットと異なりエンドロールどおりに掲載されていないため
企業の協力や関わりを分析しての深読みは、できずらい。
プレスシートに近いパンフレットのつくりだった。
母体が妊娠した場合に体内毒素を胎児と共に外に出す話は、水俣病で実際にあった事だ。
新人の女優さんだが、なんと森英恵氏の、お孫さんだ。
これは、札幌の友人に話しのネタを提供できる。先日は、カセットテープで音楽を聞いて
いたら壊れたらしい。ipodだとマイクロソフトのメディアプレーヤーのディフォルトの
データと互換性が取れない。データコンバートする手間や操作をパソコンを使った事の
ない人に薦めるのは難しい。そんな事を3時間も話してしまった。私のバイタルが入院寸前
の数値になっていた。ちなみに、その友人は「ガメラ2 レギオン襲来」の電車の効果音のために
家の二階を提供した事がある人だ。好奇心が強いので6時間も見ていたらしい。
私が近くに行った時は、おやつ持っていって、お茶作ってもらって世間話する間柄だ。
電車の音は、私の耳に馴染んだ音だった。

 森英恵氏を中心に1954年にNDCの一部が分離してNDKとして活動をはじめた。
1990年代になり伊東会の会員が退会しはじめる。
このため2000年代になり両方の団体の会員数が激減して合併も検討された時期がある。
2003年にNDC55周年記念事業クチェリエ オブ ザ イヤー(ファッションデザイン コンペティション)
があり、森英恵氏がNDCとNDKを言い間違えて会場が一瞬、騒然となったことがある。
私が若い時に受賞式でトロフィーと盾の中間みみたい形状のガラス製のレリーフを受け取って
頭を下げて礼をしたらガラスの部分が床に落ちて会場が静まりかえった事があった。
割れなくて良かった。半世紀も生きると不思議なもので人間のつながりは、わからないものだ。
ただ、年を重ねると消えていく人が多い。


2012年 4月12日

『アーティスト』(2012年) ミシェル・アザナビシウス監督作品を観た。
3Dになったタイタニックとスターウォーズが上映されているシネマコンプレックスで
白黒のサイレント映画を観た。第84回アカデミー賞の作品賞・監督賞・主演男優賞など
5部門の受賞作品だ。しかもフランス映画初のオスカー賞作でもある。日本では、
「おくりびと」がオスカーを取っているから日本の映画界も実力があるという事だ。
映画は、1927年から世界恐慌の1929年を挟んで1930年前半までのストーリー
だった。劇中で映画を撮影して上映するシーンがあるのでThe Endと画面に出てきて
本編が終わったのかとビックリした。昔の映画を観た世代には、ユナイテッド・アーティスツ
の設立メンバーのダグラス・フェアバンクスをベースにチャールズ・チャップリンのティスト
を少し加えた感じの設定のラブロマンスだと解説すれば伝わる作品だ。犬の演技やオークション
で手放した物の行方や火事の時に握り締めていた映画のフィルムの缶の中身などセリフが
少なく字幕が大きいので疲れない。白黒映画を観てから天然色を観ると色の情報だけで結構、
体力を使うことに気付く。ハリウッドは、気候が乾燥していてフィルムの保管に適していて
広大な土地を映画撮影に使えるとニューョークから多くの映像製作会社が移転した場所だ。
流石に、この時代の人は90歳ぐらいなので映画館に足を運ぶのは難しいようだが白黒映画
を観た世代が多くいたように感じた。テレビは白黒からカラーになるのが早かったが映画は
長編アニメの白雪姫から総天然色が始まったので実写映画とは違い画像としての情報量が
圧縮された状態なので見やすかったのだろうと時代考証して観ると楽しい。


2012年 4月11日

NHKの朝の連続ドラマ『カーネーション』が終わったのと年賀状に電話番号を入れる年と
入れない年がある人に電話をかけるために手っ取り早くNDCの正会員が持っている
写真入り名簿で調べてかけた。お互いに名前と顔が一致するのでテレビ電話みたいに重宝
したものだ。社団法人・日本デザイナークラブは各地で一般社団法人として活動する事になり
解散した。沖縄と北海道は活動が早かった。折角、本棚から引っ張り出したので懐かしい
顔ぶれを眺めていた。テレビを付けてみたらスペースバトルシップ・ヤマト(実写映画)が
放送されていた。前に感想を書いたので省略するが1973年のアニメの衣装の設定に
名誉会員の花井幸子氏が関わっていたと会員名簿の略歴に書かれているのを偶然みつけた。
1970年代は、松本零士のメカに興味がいった。その後は、銀河鉄道999と
機動戦士ガンダムが放送されていたのを覚えている。私の前の世代のメカは、小松崎茂に
なる。数年前に「地球SOS」が深夜アニメで放送されていたので観たので覚えている。


2012年 4月10日

『ライオン・キング』(1994年) ロジャー・アレーズ&ロブ・ミンコフ監督作品を観た。
ディズニーの長編アニメでミュージカルにもなっている。ミュージカルの場合は、あらすじ
を知っているか、あらすじがシンプルで解りやすくなっていないと音楽が生きて来ない
のかも知れないと感じた。中島哲也監督の「パコと魔法の絵本」(2008年)の始まりに
ライオン・キングの曲が使われてフラダス教室に屋敷の1階を貸している設定があった。
ライオン・キングの劇中にシンバ(ライオン)の仲間ティモン(ミーアキャット)が
プンバァ(イボイノシシ)の上でスカー(叔父のライオン)の手下であるハイエナ達を
おびき寄せる時にフラダンスをした。この部分を取り入れた演出だと気付いた。
1度観た映画も時間が経つと見え方が変わる。ドラマの「世にも奇妙な物語」
みたいに短編を集めたオムニバスだと観る方は、集中力を緩めることが出来るので助かる。
中島哲也監督も過去に作っている。黒澤明監督は、映画「夢」でやっていたが原子力発電所
の事故が現実となり果物や野菜の種は殆どがF1種で遺伝子操作されていて繁殖力が一代限り
なのは、「驚き桃の木」だった。桃の節句というか絶句した。とくに映画監督は洞察力と
予見力が求められる職業だ。情報操作されても本質を見抜く力も大切だ。洞察力と予見力は、
人間に限らず全ての生き物が生存していく上で大切な生きる力だ。野生の勘を言葉や文章として
説明できる状態が洞察力や予見力につながる。これらは真剣に生きて経験をムダにしなければ
身に付く。ただ高齢で忘れる人も多い。人生の密度は、人それぞれの立場や役割と
環境・状況・境遇で違う。


2012年 4月 9日

 診療所で点滴してから同じフロアで15日のパレードに使うプラカード作って
帰ってきて安静にしてました。診療報酬のカットで何処の医療機関も大変そう
です。過密労働気味でハリキッてプラカード作る余裕のある職員は、いないし・・
診療所の割り当て分の2本完成させました。
屋外で使う移動型の超ホスピタルアート?だったりしするかも知れません。
私は、長距離の歩行はパスしています。

  
  (写真追加4月15日)


2012年 4月 5日

 点滴で息を出来るようにしてから、天気が良く桜が咲き出したのでリニューアルした
上野にある東京都美術館で開催されているユネスコ美術教育家連盟の会期が、
明日までなので顔出ししました。企画展のフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」
のポスターが貼ってありました。それから新宿にある文化服装学院の購買で最近、
無くしてヤクルトの容器を溶かして作られた定規を代用に使っていたので探さずに
今頃になって見つからない事が気になって文化の購買にいきました。
上野の東京芸術大学に入学式の看板があり文化服装学院の入り口にフェルメールの
「真珠の耳飾りの少女」の服を再現して作った服が展示してありました。
マネキンに着せて展示してあるのですが・・・・
「耳に真珠が付いていない」ので画竜点睛を欠いているイメージを受けました。
イミテーションのパールをピッッキ虫で貼り付けておけば済むことですがアクセサリーは
ファッションモデルが準備する習慣でつけていなかったみたいです。
戦後に日本デザイナークラブがファッションモデルという職業を、作ったのですが
帽子は、服の一部だけど靴は違うからモデルさんが準備するなどの流れが現在も
残ったようです。これが映画の場合は、胸のリボンやネクタイは、手持ち小道具に
分類されているような感じです。体調が悪いと目が疲れて映画を観る体力が無い
みたいなので体調が整ったら、いつも通り書きます。
森村泰昌さんという作家が得意としている肖像画に扮するセルフポートレイト写真に
使えると感じました。


2012年 4月 2日

 今日、無事にアンデパンダン展が閉会しました。昨日の夜、福島で震度5の地震が
あり、展示中の振動センサー付きの作品が誰もいない会場で、動作したなと予見
していました。来場した方に折って参加してもらうインスタレーションなので設置した
折り紙が全部、鶴になって増えていました。会期中に同じ美術館で企画展として
セザンヌ展もありましたので、観る事ができました。バケット(バン)が美味しそうでした。
パフォーマンスの直前だったので、空腹感を事務所のお菓子でまぎらわせました。
お菓子が柿の種だったので次の日、コンビニの、おにぎりを差し入れました。
冗談で、芽の出る柿の種がほしいと言ったりして、自分の作品スペース内でシャボン玉を
噴出してました。もちろん横歩きもしました。国際展のコーナーのテーマが「地の種」で
植物のF1種の話なども通じる人もいて実りある65回展になったと思います。


2012年 3月29日
 第65回 日本アンデパンダン展に出品中です。

4月2日まで六本木の国立新美術館です。朝10時から夕方6時
までです。最終日となる4月2日は、午後2時までです。
インスタレーション作品です。

タイトルは「イノチノ・キョウカイ(命の線引き)」です。
写真と動画をアップしました。上のリンクでご覧ください。

 通院したり東京公害患者会の総会に出席したり(携帯の酸素ボンベが
空になったので半分ほど参加して途中で退席)で、更新が後まわしに
なってしまいました。

2012年 3月11日

『行け!男子高校演劇部』(2011年) 英勉監督作品を観た。男子高校の
演劇部を描いた作品では、吉田秋生の『河よりも長くゆるやかに』を連想
してしまうが、1年生で入部した途端に3年生が引退して部長を押し付け
られたり、展開が意外で退屈しない。入部した途端に人数が少なくて廃部
になりそうになったり、ヤル気があるのか無いのかアイドル・オタクの
顧問と演劇の名門女子高に部員に女装させて見学に連れて行ったりメチャクチャ
だ。合宿で山で遭難してテレビで報道される。声の小さい部員が助けを呼ぶ
ことで声が出るようになったと言うあたりはポジティブな発想で笑えた。
チープな作りだから気にならない。老人ホームの慰問公演で桃太郎の
ストーリーを知らない鬼が桃太郎を斬ってしまい猿が鬼を斬ってごまかしたり
する。今の若者は、一般教養として童話を読んでいないようで、話が通じない
事があるから現実にリアル感と言うか緊張感を必要な所に使っていない感じを
受ける違和感の根底にある物は、情報を選択し更にリテラシーする以前に
多すぎて整理されていないと言う現実だ。
この演劇部は演劇部とは楽しむものだと地区大会に参加する。オー・ヘンリーの
『最後の一葉』を演じるが部員は、葉っぱとして鉄棒にぶら下がり1人づつ
落ちていく。キャストは、マネキンを配置して照明とナレーションで物語を
進行する。最後まで落ちない葉が落ちてしまい脚本と演出をしていた部員が
葉っぱになって「奇跡た!新芽が出た」と切り抜ける。
画家のジョンジー(ジョアンナ)が病気でベアマンが嵐の中で葉かないで済んだ
ので肺炎で亡くならないからハッピーエンドになった。演劇と演芸の融合した
舞台で大会でウケでいた。オー・ヘンリーの『賢者の贈り物』も有名だ。
 私なら、サイフに5000円しか無い状態で貧乏を乗り切る最後の一葉(樋口一葉)
という話でも作ろうかと考えてしまう。樋口一葉の作品は映画「にごりえ」で観た
ので、貧乏と原因を連想してしまう。サイフに一葉を入れておくと無駄遣いできなく
なって自然と倹約できる。オー・ヘンリーというペンネームはオハイオ州立刑務所
で服役したことがあり“Ohio Penitentiary”から付けたのにはビックリした。
国際ペンクラブの下に日本ペンクラブがあるが会員の住所が刑務所の人がいるのには
ビックリしたが、この映画を観たおかげで調べる事て教養が増えた。



雑記帳24  トップページ 1ページ前に戻る 

浅野琢也への
メール
Takuya Asano
トップ
(C)Takuya Asano アサノタクヤ
文章・画像の無断転載・インデックス以外の内部への直接リンクはお断りします。