4/26/2002
*特別扱い インターネットカフェを出ると雨はすっかり上がっていました。 色々なお店を見たりしながら、ゆっくりと駅に向かって歩いて行きました。 雨はあがりましたが、相変わらず寒い状態でした。遊園地はオープンしていましたが、 こう寒くてはお客は殆ど入りません。働いている人達も相当寒そうでした。 来る時の電車が相当混んでいたので、私は早めに駅に到着しました。 案の定修学旅行生がガヤガヤと山ほどいる状態でした。(^_^;; 電車が来るまで一時間近くあったので、ホームのガラス張りの待合室で待っていました。 風をしのげるだけで本当に嬉しい。(^_^) でも、ホームに並ばないと席に座れそうもないので、しばらくすると又、寒いホームに戻りました。 うるさい修学旅行の学生達は当然2等車に乗るので、うるさいだろうな・・・と覚悟をしていました。 たまたま私が立っていた場所には1等車が留まりました。 私は1等車から2等車に移動すれば良いやと乗車しました。 1等車はガラガラでした。私はつい1等車に座ってしまい、快適だったので動きたくなくなってしまいました。(^_^;; 多少お金を払ってもやむを得ないと、外の風景を眺めていました。 コンダクターが来て、反対側の日本人2人はユーレールパスセーバーズ(ユーレールは、 大人は一等車しかないですが、2人で一緒に旅行すると割安になる)を使っているのが分かりました。 私は今回1人なので、ドイツはジャーマンレールパス、ベルギーではベネルクスツアーパスと言うのを別々に買ったのです。 コンダクターが私の所にやってきました。 私はパスを見せながら、「私のチケットはセカンドクラスなので、追加料金を払わなきゃ・・。」 と言うと、何と彼はニッコリ微笑み、「That's OK!」と言って見逃してくれたのです。 日本で、グリーン車にちゃっかり乗っていたら、見逃してくれるでしょうか?絶対にありえません。 『あぁ、イエス様。あなたが彼の心に働きかけて下さったのですね。』 とまたもや主の御介入に心が熱くなりました。本当に寒い一日だったので、なおさら嬉しかったのです。 *ブルージュ(Bruges) 今日は、ブリュッセルから一時間15分くらいのブルージュに来ています。 今日は今回の観光のハイライトとなるはずの日なのに、こちらに来てから初めて傘が必要となりました。 今日は雨で寒いスタートとなりました。(^_^;; 全てが自分の都合の良いことばかりではありません。 でも、全てが主の御手にあることだし、雨でしかわからない、しっとりとした風景はとても美しく、 私は今朝夢の中で歌っていて自分の声で目が覚めた「ここに主はまして」や「輝く日を仰ぐ時」 などと歌いながらゆっくりと公園の中を歩いて行きました。 遊園地は雨の中・・・。そういえばこんな歌があった。「木立もプランコも、メリーゴーランドも、 ベンチも、みんなみんな雨に濡れていた・・」正直言って、寒がりでない私でも寒く(^_^;;、 あまり遠くには行かないで近くをゆっくりと歩いて、教会や美術館などを見て廻りました。 傘は持っていましたが、寒かったので行く先々で雨宿りをしているような感じでした。 でも、それがかえって良かったような気がします。 行くところ全てに、イエス様が事細かに導いて下さったのが、良く分かったからです。 多くの人達がブルージュは良いよと言っていた通り、本当にこの時期にしては日本人も多く (ザルツブルク以来かも)、人気振りがうかがえました。 日本人ばかりではなく、修学旅行の子供達やイタリア人の観光客がとても多いのに驚きました。 ブルージュは期待通りの美しい中世の古い街で、道路は全て石畳が敷き詰められていました。 鐘楼の鐘の音が本当に美しく街に響き渡っていました。 観光用ではありますが、馬車が何台も走っていて、馬車の後ろに自動車が何台も連なっている感じで、 私は馬車に引かれないように注意深く歩いていました。(笑) 私の拙い言葉ではとても表現出来ない美しい街でした。久しぶりにカメラのシャッターを押す回数も増えました。 色んな教会に入り、しばらくの間座っていたり、お父さんの家だからと何か安心する感じ。(笑) そのうち、たまたま見つけたインターネットカフェに入り、コーヒーを飲みながらHPを見る。 すると、ケルンでは化け化けだった日本語が、ここのブラウザーでは読むことが出来たので、 自分で日本語は書けないものの、久しぶりに見る自分の掲示板の投稿を読んで本当に嬉しくホッとしました。 |
4/25/2002
*おみやげ屋で 何が不安かと言うと、フランス語圏だと言うことなのですが、オランダ語でも表示してあるので、 オランダ語は英語とドイツ語を足して二で割ったような言葉なので、ちょっとは見当がつく感じ。 でも、でも、英語もドイツ語も思い切り話せないのは寂しすぎる・・・。 そう思っている時に、というか、この旅行中イエス様は必ず毎日誰かと話すチャンスを下さいます。(^_^) レースのおみやげ屋で、色々なものを買いました。一つ一つ包んでもらうのが申し訳ないと店員に言ったら、 「Sorryという必要はないわよ。」と快く引き受けてくれ、話相手がいない私は、 このおばさんは英語がオーケーだと分かると、一気にしゃべりまくりました。(笑) 私が、「二週間休みを取っていて、その間同僚に迷惑をかけるので、おみやげを買って行こうと思っている。」と言うと、 彼女は、「まぁ、それはラブリーギフトね。きっと喜びますよ。」と微笑みました。 こんなに沢山喋ったのはケルンのAlt Koelnでドイツ語を喋った以来だったので、 嬉しくなり、「Nice talking with you!」と言ってスキップするくらい喜んでお店を出たのでした。(笑) *アントワープ(Antwerp) 「フランダースの犬」で日本人には有名なアントワープに向かいました。 今朝は駅でFinancial Timesを買い、行きの電車の中で読もうと思いました。 こちらに来ると日本で何が起っているのか全くわからず、時々CNNで2センテンスくらいの短いニュースが入るくらいです。 このFTは読みやすく、取り上げられると結構詳しく新聞に書かれるので、情報を収集するには非常に便利です。 ページが多いので日本の記事だけ取って、後はたたんでテーブルの上に置いておきました。 暫くすると、通路を挟んだ反対側の席に座っていたビジネスマンが、 「すみません。新聞を読ませてもらっていいですか。」と声をかけて来たので、 「良いですよ。でも、一ページ取ってしまいましたよ。」と答えると、 「問題ないですよ。」と、彼は遠慮せずに私の新聞を持って行って読みふけっていました。 日本でこんなことされたらビックリしちゃうかも知れないのですが、 何かこっちにいると全然自然に思えるのが不思議です。 そんなことをしているうちにアントワープに到着しました。 ここの駅は石造りの大きく高いドーム型をしていて、古いですが非常に荘厳で圧倒されました。 さすがに国の重要文化財に指定されているだけあるなと思いました。 駅前をまっすぐ歩くとすぐにマックがあったので、そこでコーヒーを飲みながら、 どこに行こうかと地図を眺めていました。 私は、はっきり決めないまま真っ直ぐ歩き始めました。ブリュッセルのようなちょっと危なげな感じはなく、 町中が歩行者天国のような感じなので、歩いているだけで何かゆったりした感じがしました。 アントワープは「手を捨てる」と言う意味だそうで、私より背が高い大きな手が、 通りにどんとオブジェとして置かれていました。 しばらく歩いたところを左に入り、ルーベンスの家を見学しました。 ここはアトリエ兼住居として使われていたようで、各部屋には彼の作品や調度品などが置かれていました。 とても興味深く観た後に、ゲストブックがあったのでパラパラとめくると、やはり日本人が多かった。 ミーハーではない私ですが、つい私もHeidi from Japanとサインしてしまいました。(笑) ここの見所は何と言ってもノートルダム大寺院で、「キリストの昇架」「キリストの降架」 などのルーベンスの素晴らしい作品を見ることが出来ます。 私は、右手にあった、イエス様の受難のストーリーが何枚もの連続して描かれている絵に、 目が釘付けになりました。イエス様が十字架に釘付けされた姿は本当に痛ましく、 『主よ・・・私の罪の為に・・・』と思うと心が痛み、大泣きしてしまいそうになるのを必死でこらえていました。 |
4/24/2002
*ワッフル ベルギーと言えば「チョコレート」「レース」「ワッフル」に尽きる感じです。(^_^) あまりグルメではない私ですが、本場のワッフルは絶対に食べなければと思いました。 マネキンピスに行った帰り道に「DANDOYダンドワ」と言うお店があったので、 ここでワッフルをいただくことにしました。 後で調べたら、ここは1829年に創業された老舗だったようです。 二階のティールームに行くと、アメリカ人の団体や日本人がいっぱいで、 かろうじて自分の席を確保することが出来ました。 メニューを見ると、結構高いので驚きましたが、本場のワッフルだからと言うことで奮発して、 アイスクリームとチョコレートのかかったワッフルと紅茶を注文しました。 暫くすると、焼き立てのワッフルがやってきました。(^_^) カリッとしていて歯ざわりも良く、今まで食べたワッフルは一体何だったのだろうと思えるほど、 ベルギーのワッフルはものすごく美味しかったです。(^_^) *ブリュッセル(Brussels) 気を取り直して、ブリュッセル中央駅付近のグランプラスに行くことにしました。 幸いにも、ホテルの傍にメトロの駅があったので、Lemonierの駅からBourseはたった二駅で楽勝だと思いました。 でも、日本の地下鉄や今まで乗ったことがあるヨーロッパの地下鉄とは様子が違うのでビックリし、 又勝手が違うので本当に戸惑いました。まず、どこのホームで乗るのか迷いました。 何番と何番と何番と何番はこちら方面に行き、何番はどっちというのは書いてありましたが、 ホームが三ヶ所見えていて、私は一体どれに乗ったら良いのか迷いました。 中心街なのでどれに乗っても着くはずだと思って、えいやっと次に来た電車に乗りました。 電車というか・・・たった2、3両のトラム(バス?)が地下鉄の線路ずたいに走って来たのに乗りました。 乗降口のドアが異常に狭く、ちょっと太めの人だと挟まってしまいそうでした。(^_^;; 大きなスーツケースなど恐らくひっかかってしまうでしょう。 電車の中で、自分が持っているラジカセで好き勝手に音楽をうるさくかけている若者とその仲間数人が不気味だったので、 見て見ぬ振りをしていました。こういう集団は何をするかわからないので怖いです。 Bourseで降りて地上に出ると、証券取引所の所に出ました。ぐるっと周りを見渡すと、 通りは放射線状になっていてパリもどきな感じでした。 方向音痴の私は地図を見ながら、確かめながら歩いて行きました。 教会を見学し少し歩くと、グランプラスという広場に出ました。 世界で一番美しい広場と言われているらしく、広場に出た瞬間「おぉ!」と歓声を上げるほどでした。 「ゴージャス!」という言葉がピッタリな感じ。 私のつたない言葉では表現出来ないのが残念ですが、建物がどれも美しく素晴らしいと思いました。 又、人の入り?も半端ではない多さでした。 広場の横にはチョコレート博物館があり、その中を見学し、その中ではチョコレート製造のデモンストレーションもやっていたり、 フィルムを見たりしてゆっくり時間を過ごしました。その後、人の流れについてちょっと歩いて行くと、 マネキンピスという所謂元祖小便小僧(380年以上も前に作られた)のところに出ました。 ここは人々の顔がとても和んで見えました。(^_^) 日本の観光地にもありがちな、顔のところがくり抜いてあるPetit Julien(小便小僧の愛称)に、 自分の顔を突っ込んで愉快な顔をして写真を撮っている様子は、 何の関係もない私が見ても本当におかしくて大笑いしてしまいました。 *私はどこ?(^_^;; ケルンからの電車はブリュッセルの手前位までは比較的空いていて、 通路を挟んで座っているお洒落な黒人女性の、風邪をひいている咳払いや息づかいまで聞こえて来るようでした。 ベルギーは初めて行く国なのと、フランス語・オランダ語が公用語という言葉の問題もあって、 やや不安な気持ちでした。ブリュッセルには、ブリュッセル北、中央、南、と三つの駅があります。 南駅近くのUstel Hotelに滞在することになっていました。 ネットで予約しましたが、中央駅付近のホテルが一杯で、このホテルはalternativeで紹介されたのでした。 心配だったのは、南駅周辺の地図がなく、かなり省略されたネットの地図しか持っていないことでした。 先ほどの黒人女性は、一見近寄りがたい感じでしたが、彼女と向かい合った席に座った女性がサンドイッチをかじり始めると、 "Guten Appetitグーテンアッペティート(直訳では、美味しく召し上がれ、でしょうか・・。)"と声をかけていました。 私と向かい合った席に座っていた中学生くらいの女の子2人は、宿題をやりながら黒人女性を面白がってみているのがわかりました。 黒人女性はとても親切な女性で、ブリュッセル駅に着いたら教えてあげるからと私も声をかけられていました。 実際、北駅に着くと、「次の駅では人が沢山乗って来るから、南駅に行くまでゆっくり準備をしていればいいわよ。」 と言ってくれました。さっきの女の子達は、「ゆっくり準備をしていればいいわよ、ですって・・」とクスクス笑っていました。(^_^;; 南駅に着く頃ブリュッセルは快晴で、黒人女性と「Beautiful weather...」「Yes, it really is.」などと会話をしていると、 彼女が杖をついていることをちらっと見た白人女性が、何も躊躇することなくあまりにも自然に、 彼女の荷物を運んであげていました。ヨーロッパには日本人には忘れていた弱い人に対する思いやりがあると、 しみじみ思いました。黒人女性は、Ustelはこっちだとか教えてくれ、「ありがとうございました。」と言って別れました。 本当に神様は、毎日色々なところで色々な人を助け手として送って下さるなぁと、又心が熱くなりました。 しかし、ベルギーはどこもかしこも工事中だ。南駅も工事現場のようだった。(^_^;; さて南駅に着いたまでは良かったのですが、300メートル位で着くはずなのに、 通りの名前がドイツのようにハッキリと表示されていないので、自分がどこにいるのか全くわからなくなってしまいました。 中東系の人達がやたら多く、だんだん不安になって来ましたが、勇気を出して道を聞くしかないと、 バス停で待っていたおばあさんに声をかけました。・・・が、おばあさんには英語が通じず(あたり前か!(^_^;;)、 地図もわからないようで、結局駄目でした。次に20代位の女性に聞くと、 やはり地図がわかりにくいのか駄目でした。 私は途方に暮れて、一瞬立ち尽くしました。そして、何でこんなところに来ちゃったんだろうと、 ちょっと弱気になりましたが、気を取り直して誰かに聞くしかありません。 私はふと、『何かテレビで以前見たことがある「初めてのおつかい」みたいだなぁ。(^_^;; それで、神様がハラハラして見ているのかなぁ。(笑)』などと思っている頃には又元気が出て、 狭い広場のようなところで4、50代の男性2人が談笑していたので、 (こういう時は女性より男性の方が親切なのよね(^_^;;)、「Excuse me. Could you help me, please?」 と声をかけ、地図を見せると、やはりわかりにくかったのか暫く2人でフランス語でやりとりした後、 「多分こっちの道をまっすぐに行ったところだよ。」と教えられました。 歩いて行くと、どうもイマイチわからない場所に来てしまい、そこでウロウロしていたら、 車に荷物を積んでいた作業中の男の人が、「どうしたんだい。」とフランス語で声をかけてくれました。 (英語は全くわからないようでした。)フランス語でしたが、まっすぐ100メートル行って右に曲がったところだということがわかりました。 私は今度こそ大丈夫だと思い、「ありがとうございました。」とお礼を言って歩いて行きました。 遠回りしてしまった為か、何だかすごく怪しげなさびれたような通りを歩いて行くと、 やっとホテルに到着しました。このホテルは、中は広々としていて、バスタブもあって、冷蔵庫があればもっと良かったのですが、 ケルンのホテルを考えたら満足の行くものでした。ただ、エレベーターにはビックリしました。 古いからなのか良くわかりませんが、ボタンを押しても来る様子がないので変だなぁと思ったら、 ドアを手で手前に引かないとエレベーターの中に入れないようになっていたのです。 (何でも自動で動く日本とは違うのよね。(^_^;;)中に入ると、「おぉ!」とビックリ。 だって、スーツケースと私しか入るスペースがないんですもの!(笑)勢い良く入ったら壁に衝突するところだった。(笑) 駅から10分もかからないはずなのに、結局40分以上もかかってしまいました。 私は、ケルンからの長旅よりも、南駅からホテルに着くまでの間に相当エネルギーを使い果たして、 I'm so exhausted状態で、ホテルに着いてからも一時間くらいボーッとしていました。 でも、本当にケルンからの黒人女性を始めとした沢山の人達に助けられたことが嬉しく、「イエス様。多くの人達を送って下さって、 助けていただきありがとうございました。無事に辿り着くことが出来たことを心から感謝します。」 と祈りました。 *ケルン→ブリュッセル 今、ケルンからブリュッセルに向かう電車の中で日記を書いています。 9:14にケルンを発ってから一時間くらいすると、DB(ドイチェバーン)の制服ではないコンダクターがやって来て、 車内アナウンスもドイツ語だったのがフランス語に変わったので、あぁいつの間にか国境を越えたのだなとわかりました。 今回便利だと思うのは、ドイツもベルギーも通貨が同じユーローだと言うことです。 |