5/5/2006
*国立オペラ劇場 プラハのあちこちの教会では、必ず毎日どこかでコンサートが開かれていますので、 適当な時に行こうと当初は考えていました。 今回思いがけずプッチーニのオペラ『トスカ』を観る(聴くと言うのかな?)機会がありました。 ホテルのフロントあたりには、観光客用に色々な催し物とか案内が置いてあるのですが、 その中で昨日たまたま見つけたのです。他にバレエの『白鳥の湖』もありました。 でもこれは東京で見たことがあります。私は『恋に生き、歌に生き』と言う『トスカ』の中のソプラノのアリアが特別に好きで、 これを逃したら滅多にチャンスはないかもと思い、Museumの駅の傍にあるアメックスに行って、 もう明日帰るし使うつもりがなかったユーロT/Tでしたが、予定外の出費となる為コルナの現金に換えました。 午前中に直接劇場に行ってみましたが、何と一番良い席でも何でも取れるようでした。 私は、コンサート等はいつも一階より二階の方が良く見えるので、 二階の最前列などが好きです。このオペラ劇場の席はボックス席(ウィーンの国立オペラ座の座席見取り図を参考にすると、 パルテッレ・ロージェと言う、平土間に接するボックス席)の中央で、 価格的にはプラハでは2番目に高い席で900コルナでした。それでも5000円もしません。破格に安いです! プラハはホテルは高いですが、まだまだ物価は安い方です。ウィーンよりも意外と穴場かも知れません。
チケット売り場の人に、「(スニーカー履きのカジュアルな)こんな格好でアクセプタブルだと思いますか? ドレスアップする必要がありますか?」 と聞いたところ、それで大丈夫だと言う。でもやはり、昼間市内観光をした後一旦ホテルに戻り、 念のため服と靴を変えて夜出かけました。 私よりも年配の方が多かったせいもありますが、誰を見てもそれなりの格好をしているのを見て、 やっぱり着替えてきて良かったと思いました。(^_^;; ご存知の方は多いと思いますが、下の写真の細い部屋になっているのがボックス席です。 四階建てのようになっています。私は中央の入り口付近でしたが、その席から左側を写してみたのが下の写真です。 私はボックス席の23番というチケットでしたが、オペラハウスは初めてだったので勝手がわからず、 案内の人に見せると、21番22番等ドアが並んでいる通路を歩き、 23番のドアを開け細長い部屋に私を案内してくれました。 私の席は一番前の席3人分の椅子が並んでいる所で、私の後ろにも3人分の席がありました。 なるほどこういう仕組みになっていたのかと感心してしまいました。
これは正面の天井装飾をアップで写した写真です。美しいです。 私は正直オペラそのものよりも、建物に興味を持ってしまいました。(笑)
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5/4/2006
*プラハ城 プラハ城は、階段を何段も息切れしながら上がって行かなければならならず、疲れるので明日行こうかと思いましたが、 プラハは見所が集中しているしそんなに時間をかけないで見ることが出来るので、思い切って行くことにしました。 階段を登る手前のマラーストラナ広場にも同じ名前のミクラーシュ教会があります。 前回K子と来た時は、小雨で薄暗かったためか、この教会が寒く怖いとさえ思いました。 (聖職者が人を槍で刺している像が恐ろしく見えました。) でも、今回はお天気が良いと言うこともあり、前回と全く印象が違って見えました。 長い階段を息切れしながら延々歩き、プラハ城に到着。ここの衛兵は美形です。(笑) 個人的には、特にチェコ人女性は美しいと思っています。
930年に造られた聖ヴィート大聖堂などを見学、大聖堂の写真は外が大きいので、分割して撮りました。後でギャラリーでお見せします。 この写真は大聖堂の中です。
プラハ城側から見た市内です。カレル橋が見えます。随分歩いて来たなぁと実感しますし、 しんどくても上まで来て良かったなぁと思う瞬間です。(^_^) でも、階段を上がって行く途中で何人もの乞食にあったことも忘れられません。 最初は人が道ばたに倒れているのかと思いました。 彼等は道に座って地に身体を伏せて、両手で空き缶を持ち、ひたすらじっとそのままの状態で、人々からのお金を待っているのです。 人は神様に愛されている存在なのに、何て可哀想な姿なんだろうと思いました。 とても複雑な気持になりました。
*カレル橋・ヴルタヴァ川 今日は本格的にあっちこちに行くつもりで、Three Days Ticketという地下鉄等乗り放題のチケットを購入しました。 元が取れるほど何度も使うわけではないのですが、いちいち小銭を用意したり改札でその度に刻印するのが面倒だからです。 最寄の駅はFlorencです。たまたまホテルがこの駅の傍だったのですが、 この駅はB線とC線の両方が使える駅だと言うのを知って、あぁお導きだったんだなぁと感謝しました。 FlorencからC線2駅目がMuseum、チェコ語はチンプンカンプンで駅名は難しくて聞き取れませんが、 「ムゼウム」というドイツ語読みは非常に助かります。名前の通りミュージアムがあるからです。 ヴァーツラフ広場を散歩がてらにゆっくり歩いていると、すぐMustekという駅に着きます。 そこを右に曲がりナ・プシコーピェ通りをしばらく歩いて行くと、火薬塔と市民会館があります。 火薬塔のところのツェレトゥナー通りをを行くと旧市街広場に出ます。(昨日の日記の写真のティーン教会、旧市庁舎、 聖ミクラーシュ教会等がある広場です。) 下の写真は火薬塔です。
少し歩いて行くとカレル橋に出ます。カレル橋はヴルタヴァ川にかかっています。 この橋の特徴は、両側の欄干に15人ずつの聖人の像が並んでいる所で、 幅は約10メートル、長さは520メートルもあります。 遠くの方にプラハ城が見えます。
*デジカメ 今回いつもと違っているのは、初めてデジカメを持って来たことです。 どちらかと言うとアナログな私なので、フィルムを入れた普通のカメラの方が安心だったのですが、 10年使ったカメラが壊れたので、3年前にカメラを買ったのですが、 出来上がった写真を見て愕然としました。確かに前のカメラの方が数万円高かった分性能も良かったのかも知れませんでした。 とても満足出来なかったこともあり、今や主流になっているデジカメは既に800万画素のものまで出ているので、 思い切って710万画素のを買いました。余りにも種類がありすぎるので、見た目が美しく軽くシンプルな操作のものが欲しいと店員に言い、 持って来てくれたのがこれで、私もすぐに気に入りました。 8年前に買ったデジカメは85万画素で、当時はそれでも最新でした。どんどん画素数が上がって行きましたが、 次第にデジカメには興味が持てなくなりました。携帯のカメラも200万画素を持っていましたし・・。 HPに旅行の写真を載せると言いつつ、実現したためしがないので(^_^;;、 今年こそはと思い切ってデジカメを買ったのです。 百聞は一見にしかずで、いくら私の言葉で説明しても読んで下さっている人達に景色の素晴らしさを伝えるのには限界を感じていました。 というわけで、今年の旅行日記は、言葉は少な目な写真日記になると思います。
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5/3/2006
*プラハ市内 ヨーロッパはこの時期日照時間が長いので、16時半にはホテルに着いていた為、 さっそく街の中に出て行きました。 11年振りのプラハは何も変わっておらず中世の建物や石畳の道、 プラハを象徴する美しいティーン教会、ヤンフス広場、天文時計・・・まるで時間が止まっているかのようでした。 ティーン教会(ティーン(税関)の前の聖母マリア教会が正式な名称)です。現在はゴシック様式で、 1135年に建てられたものですが、1365年に改装されたものです。2本の塔は80メートルもあります。
ヤン・フス像のある旧市街広場です。 ヤン・フスは15世紀のチェコの宗教改革の中心人物です。 本職は大学の学長でしたが、説教師も兼任していて、当時民衆に幅広い支持を得ていました。 最後には異端として1415年に火あぶりの刑に処せられてしまいました。 この広場は一日中大勢の人で賑わっています。
同じ広場で、別の角度から見たところです。真ん中の教会は聖ミクラーシュ教会です。 バロック様式のファサードが素敵です。1689年から何度も立て直されたり改装されたりしています。 中も素敵で、11年前はここで思いがけずコンサートを聴きました。
ゴシック様式の旧市庁舎塔・天文時計です。時報に間に合ってからくり人形を見ることが出来ました。
*プラハ到着 (デジカメの写真は、別のページにまとめてフォトギャラリーにするつもりです。日記ではとりあえず沢山ある中の一部を御紹介します。) まだ仕事モードの頭が切りかわっていない為か、或いはボーっとしているだけなのか、 新幹線でさえ東京〜京都あたりで飽きてしまって遠いと感じるのに、ウィーンからの5時間半もの長旅はあっと言う間でした。 電車の中で、あれもやりたいこれもやりたいと思っていましたが、結局何もしないでボーっとしていただけでした。 普段時間に追われて生活している為、それとは180度違う、のんびりした時間を味わっています。 そう、私はとにかく急がないゆったりとした休息が必要なのです。 列車はチェコ側に入ってからは乗降客はあったもののウィーンから乗った人達は僅かで、 この時期席を予約しなくても充分に乗れたかも知れません。 ウィーンからの列車は、プラハのいくつかあるメインの駅の一つであるホレスビーチェ(Holesvice)駅に到着しました。 チェコの通貨コルナ(Koruna)に両替し、キオスクのような売店で24時間有効のチケットを買いました。 問題なくB線で二つ目の駅フローレンス(Florenc)で下車しました。 旧社会主義国のハンガリーもチェコも、地下鉄のエスカレーターが異常に速いスピードなので、 重いスーツケースを持って立ち往生するのではないかと思いましたが、 このB線に限っては地上に近いところを走っている為か、エスカレーターも普通で全然怖くありませんでした。 でも、他のA線・C線は凄まじく速く長いです。一歩を踏み出す足がすくみます。(^_^;; 毎回迷う私ですが、駅からホテルに行くのは目印があまりないと、自分がどこの方角を向いているのかわからないで、 すごく時間がかかったりします。 今回三泊するホテルオペラ(Hotel Opera)は、 ちょっとわかりにくかったのですが、何とか到着。後でわかったのですが、駅からホテルのピンクの美しい建物が見えるのです。 建てられたのは100年以上前のようですが、改装されてとても素敵なホテルでした。 4星の割には割安で、プリンツオイゲンに引き続きバスタブも付いていて感激しました。 ヨーロッパのホテルでは、リクエストしないと殆どがシャワーが普通で、バスタブの部屋は割高です。 疲れを取るのは湯船につかるのが一番です。(^_^) 11年前にK子と泊ったホテルは4星でしたが、 とても1人では高くて今回は泊りませんでした。(^_^;; 電車での移動ということもあり、ホテルオペラは次に来た時も良いなぁと思っています。 今回初めて持って来た新しいデジカメで撮ってみました。バスルームです。(笑)
お部屋の片隅です。
*ウィーン南駅(Wien Suedbahnhof)〜プラハ(Praha) 昨日は現地時間で15:30にはウィーン空港に到着。16:00には南駅経由の西駅行きリムジンに乗ることが出来ました。 昨年と同じ6Euro、私は南駅で下車しました。昨年西駅で降りたのはブタペスト行きの列車が西駅から出ているからです。 今回プラハ行き(デスティネーションはドイツのハンブルグ)はウィーン南駅から出ます。 ベルベデーレ宮殿の入り口近くにあります。一泊したホテルはプリンツオイゲン(Prinz Eugen)で駅から100mも歩かない近い所で、 非常に便利なロケーションにあります。清潔で、バスタブも付いていたし、わりと良い感じでした。(^_^) レセプションのおじさんはチェックインもアウトの時もずっとドイツ語で話していました。 これから行くプラハも英語よりドイツ語の方が通じるところなので、私の大して出来ないドイツ語でも役に立つと思います。(笑) 充分に時間を取ってお祈りをすませ、早めにホテルを出ました。 5時間半の列車の長旅なので、売店でハム・チーズのバゲットとコーラ(ボトルで買うときは、"Coke"だけだとカップで出て来る可能性があるので、 "Eine Flasche Coke"と言います。実は以前失敗から学びました。(笑))を買い、 9:55発の電車にはだいぶ早い時間に乗車しました。今日は穏やかな晴れた朝です。行って来ます!(^_^)
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5/2/2006
*置き土産〜出発 毎年パッキングは前日の夜〜夜中になることが殆どで、今年もそうなることが予想されましたが、案の定そうなってしまいました。 仕事がどうしても終わらず、やり残したファイリングやら何やらが山積みになっているのは、帰って来てからやるにしても、 今かかえている案件は25、6件にも及び、新卒採用が終わったとは言え、中途採用で忙しい上司に仕事を押し付けていくようで非常に心苦しく思っています。 引継ぎ書や他のリストの更新など作っている暇もなかったので、土曜日は家で仕事をしていました。 そのお陰で昨日は随分助かりましたが、それでも21:45まで残業してしまいました。 上司はたまたま18:00台に帰ることになったので、引継ぎの文書だけで引き継ぐ形になってしまいました。 上司とは関係なく、どうしても終わらない仕事があった為、各エージェントにはお詫びをし、 次に出社してから対応しますというメールを出すしかありませんでした。 毎年バタバタして出発するとは言え、前日の夜仕事が終わると、「終わった!明日から旅行だ!」 と頭が切りかわるのですが、今年は中途半端に仕事を残したこともあり、 仕事が気になって帰宅しても仕事モードのままでした。 帰宅が23:15、カウントダウン状態でパッキングをして、寝たのが1:10、今朝は5:00起きです。(^_^;; わけがわからない頭のまま電車に飛び乗り、スカイライナーの中でさえまだ頭が仕事モードのままでした。 つくづく私は仕事人間だと思います。(^_^;; そのように気分転換が苦手な私ですので、毎年このように2週間近く完全に環境を変えないとリフレッシュ出来ないのです。 まぁ普段遊ばないので、年に一度の遊びかも知れません。 7時半頃のスカイライナーに乗り、成田第二ターミナルに到着。 今年のゴールデンウィークは1、2日を休めば9連休になる為か、例年より混んでいる感じがし、いつもは荷物のチェックイン後しばらくしてから出国手続きをするのですが、 10:40発の便なのに9:00には早々と出国手続きをしゲートへと進んで行きました。 成田に来てもまだ頭が切り換わっていない私。自分の掲示板と菅野先生の掲示板にメッセージを残しました。 行ってきます! *仕事 久しぶりの日記です。 この日記は成田行きのスカイライナーの中で書いています。 仕事があまりにも忙しく、この三ヶ月はあっと言う間に駆け抜けて行きました。 三月が特にピークで、OLになって以来の超多忙な日々で、残業が70時間でした。 先月も山を越したとは言え、50時間の残業時間でした。 普通ならば、疲れすぎて体調を崩してしまうところですが、中途・新卒採用で忙しさのピークにある上司も私も、 何とか健康が守られていますから感謝です。 病は気からとは良く言ったものです。病気で倒れるわけにはいかないという気力で、元気でいられるのかも知れません。 しかし日曜日に聖歌隊のK先生から、目のあたりに疲れが出ているわねと言われました。 実はその通りで、ここ数ヶ月睡眠時間が平均5時間のせいか、肌にも疲れが出て又目もひとまわり小さくなったかのようです。(^_^;; 派遣の採用のピークに加えて、HR VPの秘書業務も加わった為、先月末本社や他の国から外国人の偉い人達が来日した為、 その前の準備期間も、スケジュールの変更や色々なアレンジでてんやわんやな状態でした。 他のPA達はそれだけが仕事なので良いのですが、私の仕事の9割以上は派遣の採用に専念しても時間が足りないくらいな為、 秘書としては行き届かないと思っています。幸いなことにHR VPはなんでも自分でやってしまう日本人なので、手がかからず大変ではありません。 しかし、来客があれば、秘書としてコーヒーをお出ししたりしなければならない為、 インタビューとぶつからないように時間をずらしたり、とてもあわただしかったりします。 派遣の採用では、いつも若いエージェントに電話で交渉したり、クレームをつけたり、結構激しい電話のやりとりをしていますが(笑)、 その合間に来客があったりすれば、指先まで神経を細やかに行き届かせ、注意を払って、 穏やかに品良くゲストをお迎えし、静々とコーヒーをお出ししたりするわけです。 その動と静のギャップが激しいです。(笑) 6年前の社長秘書の時の私とHRに移ってからの今の私は、キャラクターまで変わってしまったかのような変化です。(^_^;; キャラクターは職業によっても変えられるのでしょうか。(^_^;;
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