これまでの「今日のコラム」(2011年 7月分)

7月1日(金) < 今日から7月・・・>
今日から7月、文月。相変わらず梅雨の合間の猛暑が続く。今日の最高気温は32.5℃(東京)だが家では扇風機だけで快適に過ごしている。先ほど陶芸教室から持ち帰ったばかりの「唐津土皿AA」(陶芸)を表紙に掲載した。これは前回掲載した唐津土を使った小皿と同じく、もっと深めの皿を作ったのだが焼成時に周囲が垂れてフラットに近い形状になってしまった不本意な作品。制作する上では貴重な失敗体験をした作品であるが、使用する上では出来上がったものを最大限利用できれば言うことはない。「平皿」として活用したい。
「今日の写真」(下)には「桔梗」を掲載する。桔梗は秋の七草の一つであるが今公園に行くとよく見かける。花の咲く期間が長いので「桔梗活けて しばらく仮の 書斎なり」と子規が詠んだのはいつ頃なのだろうと思ってしまう。
  2011-07-01@中目黒公園(東京)

7月2日(土) < 毎月2日は息子の月命日・・・>
毎月2日は息子の月命日なので特別の用事がないかぎり妻と九品仏・浄真寺(東京/世田谷区)の墓参りにいくことが習慣となった。今日は墓の掃除や植木の剪定など準備した道具をフル稼働させて働く。妻は日傘を差したまま座り込んで草取りをした。それでも大汗をかいていたのは厳しい日差しのせいだろう。九品仏というと先月、6月2日のコラム(=ここ)で寺の山門の中にある仁王像について書いた。口を大きく開いた「阿形(あぎょう)の像」と口を閉じた「吽形(うんぎょう)の像」が左右にペアになって寺を守っている。先月は「阿形の像」の写真を掲載したので今日は「吽形の像」を下に掲載する。最近は九品仏に行くたびに”阿吽(あうん)の呼吸”で山門の仁王様を拝顔するようになった・・。
 
2011-07-02@九品仏浄真寺


7月3日(日) < ”お年寄りを大切に・・”・・・>
”お年寄りを大切に・・”は昔々お年寄りが希少価値であった時代のよき道徳だったのだろう。それが今でも公共施設では65歳以上無料など高齢者を優遇する姿勢は続いている。高齢者となった身としては有り難いと思う。一方で、希少価値どころか65歳以上の高齢者が3000万人(!)に近くになった現実をみると高齢者の扱いは今のまま継続できるとも思えない。将来は平均年齢100歳となるのも不可能ではないと言うから現在の末期高齢者85歳以上はまだまだ普通の高齢者並となる。超高齢社会は決して明るい展望が開けるものでないところが複雑だ・・。それはそれとして、高齢者の特権を利用させてもらって今日は自然教育園(=ここ=東京・白金)の中を無料で散策した。昔なら大名か貴族しかできなかった広大な庭園を気分転換のために自由に歩く贅沢・・。「今日の写真」はここで撮影した写真を2葉掲載する。花は「ノカンゾウ(野萱草)」。「萱草(かんぞう)」は中国名の音訳で「忘れ草」相当の意。ユリ科の多年草で花が一日でしぼむので英語ではDaylilyとか。「憂いを忘れさせる花」であるそうだが「憂いをなくす花」としたい・・。
 
2011-07-03@自然教育園(東京・白金)

7月4日(月) <今日は午前中、炎天下のテニス・・・>
今日は午前中、炎天下のテニス(東京は最高気温34℃)。風が強くテニスとしてはやりにくかったが暑さは少し風で緩和されたかも知れない。ゲームの途中で水を何度も飲んで熱中症対策は怠りなくしたが、一番の大敵は自分への過信だ。いつも”無理しない”と言い聞かせながらプレーしている。それにしても大汗を流した後の清涼感は何事にも代え難い。かなり疲れているのに心地よい疲労に感じる。テニスコートへの往復は自転車。毎度のことながら東京はこれほど坂道が多いのかと思いながら坂を上ったり下りたりするのも楽しみの一つだ。帰りに急勾配の上り坂を軽く登れるかどうかがその日の体調を計るバロメーターとなる。今日はいとも簡単に登れた。・・すべて健康だからできる。健康に感謝、感謝!
7月5日(火) <庭にクチナシの花・・・>
庭にクチナシの花が咲いた。クチナシ(梔子)は姿形よりも強い芳香で得をしている。真っ白で美しい花はしばらくすると黄味がかり散り際はむしろ無様にみえる。それにしても咲いたばかりの花はやはり美しい。そんな八重のクチナシの花を切り居間に飾ったところを写真に撮った(下の写真)。よい匂いが思ったほど漂わないけれども今は姿だけでも気持ちが和らぐ。「くちなしの花」というと日本人の半数は水木かおる作詞、遠藤実作曲の歌を連想するのでないか。1973年(昭和48)に渡哲也の歌で大ヒットした。歌詞は「・・くちなしの白い花 おまえのような花だった」で終わるところ(例=ここ)は作詞者のクチナシの花に対する微妙な感情がみえて面白い。WEBサイトで検索をするとYouYubeで「ピアノ伴奏吉永小百合で渡哲也が<くちなしの花>を歌うシーン」があった。超レア映像で感動的。小百合さん24歳の微笑みがみられる!=ここ
「今日の表紙」には粘土状態の「本型照明具」(陶芸)を掲載した。最終完成までまだ1ヶ月近くかかりそうなので、記録を兼ねて途中経過の写真を撮ったもの。色はベンガラ、鬼板、中国黄土を塗布したり白化粧、黒化粧を施した。焼成するまでにまだやることは多い。

   
2011-07-05くちなしの花
7月6日(水) <最近手に入れたある新商品・・・>
最近手に入れたある新商品の優れた機能に少々驚いた。それは「除加湿清浄機」(ダイキン製)といって脱臭・集塵・加湿・除湿の4つの機能を1台でできるというもの。我が家の居間は非常に湿気やすい環境にあり、今の時期、除湿器を付けなければピアノの鍵盤なども直ぐにべとべとしてしまう。今まで使ってきた除湿器はものすごい轟音を出しながらかなり水分を貯めるのであるが、その割に鍵盤がべとつくこともしばしばであった。それが今回の機器は音が極めて低い。除湿は先ず除湿エレメントに空気中の水分を吸着させる。そのエレメントに吸着した水分をヒーターで蒸発させて乾いた空気を送り出す。一方で水蒸気を凝縮させて水タンクに水を集める機能もついている。「おすすめ運転」モードで運転すると(勿論、色々なコースを選択もできる)室内の温度と湿度によって最適な運転を自動で行う。そして静かな自動運転であるにもかかわらず、これまでの強力(?)轟音除湿器よりも確実に湿度が下がった(湿度計で確認)!更に小さな埃を帯電させてフィルターに吸着しやすくするとか脱臭触媒ユニットで臭い(タバコやカビ臭など)を除去するなどの機能があるせいか部屋の中が随分爽やかに感じられるようになった。やはり家庭用機器もすばらしい進化を遂げていると今更ながら感動・・。

7月7日(木) <庭に咲いたクチナシの花・・・>
庭に咲いたクチナシの花のことを一昨日(5日)のコラムに書いた。この時には咲いたばかりの真っ白な花を切り取り室内に飾った(5日コラム参照=ここ)。この花と同時に咲いた花の隣りに大きく膨らんだ蕾(つぼみ)があったので昨日写真を撮った。それが今日、庭を見るとこの蕾がもう開花している。そして何と新しく咲いた花の脇で昨日までは真っ白であった花が明らかに黄色味がかっている!面白いことに室内に取り込んだ花は未だに真っ白なままである。茎のつながった花同士、新たに開花する花のために自らの栄養分を抽出して自らは色あせていくのか・・。古きものが我が身を犠牲にして次の世代の成長を助ける自然の摂理を見る思い。こうなると黄味の花もまた一層愛(いと)おしい。
 
(左)2011-07-06開花前の蕾あり    (右)2011-07-07蕾が開花、下の花は色あせる

7月8日(金) <最近、続けて若い陶芸家・・・>
最近、続けて若い陶芸家の作品を見て大いに刺激を受けた。それも作品の傾向は全く異なる二人の女性陶芸家。前後して展覧会が開催されたので別々の機会に作品を見たのであるが、一人は創造性豊かな楽しい作品、もう一人は精緻を極めたデリケートな作品であった。二人共に30代の女性。それぞれにギャラリーではご本人と直接話をすることができた。作品に感動すると自分の創作意欲に火が付くようである。久々に興奮して改めて「作品の持つ力」に驚いた。作品の力は年齢とは無関係である。強いて年齢を言えば二人とも30代の女性であったので日本の創造力は安泰だとの思い。このような人たちは世界のどこにいっても立派にやっていける。丁度アニメで日本の若い女性たちが世界をリードしている姿とだぶる。政局に目をやると菅首相のお粗末続きでコメントする気にもならない。政治はお先真っ暗であっても若い女性が活躍する将来は明るい。
「今日の写真」は旧朝倉邸の庭(=ここ)。
 
2011-07-08@旧朝倉邸/ 渋谷区代官山
 (左)縁側、(右)蔵
7月9日(土) <今日の日の出は4時32分・・・>
今日の日の出は4時32分、日の入りは19時00分(東京にて)。ずいぶん日が長くなったので日没を知りたくなってインターネットで調べると、このような数値を直ぐに教えてくれた。実に便利で有り難い。そういえば前に日の出、日の入りの「定義」を知ったのもインターネットだった。日の出は太陽の最上部が地平線に接して正に出始める瞬間、日の入りは太陽全体が地平線に沈み上辺が地平線に接した瞬間である。それから富士山頂で見る場合と海岸で見るのでは時刻が変わるように見る高さで時刻が変わるので、インターネットのデータにはどの高さから日の出、日の入りを見た値であるか条件を示されている(例えば眼高4.7m、3mなど)。といっても日の出、日の入りの時刻は秒単位まで入れていないので実質的には1分以内の条件に拘ることもない。・・まだ日の入りまでは時間があるので買い物ついでに公園に寄って写真を撮った(実は散歩ついでに買い物)。「ベロニカ」(瑠璃虎の尾)の花にとまった蝶。
2011-07-09@中目黒公園(東京・目黒区)

7月10日(日) <放射線測定器・・・>
放射線測定器が売れているという。福島原発の放射能漏れは未だ先が見えない深刻な問題だが一般の人が身の回りの放射線量を計る場合に計測器の精度とか何を計っているかなど数値をどう評価するか非常に難しい。秋葉原などで販売している放射線測定器がガイガーカウンターとなっているので何だと思った。ガーガーカウンターならば高校生の頃に使ったことがある(50年以上前だ)。当時、物理に興味があったのでグループでガイガーカウンターより原始的で放射線を目視できる「霧箱」も作った。19世紀末に既に発明されていた霧箱は過冷却などで霧を発生させた気体を保持しておく箱。この中に放射線などの粒子が入ってくると気体分子がイオンされて粒子の飛跡を観測できるという装置だ。ガイガーカウンターで計則できるアルファ線、ベータ線などが目視できて興奮した覚えがある。当時使われていた夜光塗料には放射線が含まれていたので夜光時計を側に置くと霧箱もガイガーカウンタも自然の粒子よりもはるかに激しく反応したものだ。アルファ線、ベータ線、ガンマ線以外に宇宙からは多くの放射線が飛来している。最近では”スパークチェンバー”という装置で地表に降り注ぐ宇宙線(放射線)を目視することができる。今この瞬間でも1秒間に100個くらいの宇宙線が身体に当たっている!高校生の頃に宇宙から来た粒子が好き勝手に身体の中を突き抜けているということを知って以来、”それでも生物は生きている”と思うようになった。

7月11日(月) <陶芸で久々に磁器用粘土・・・>
陶芸で久々に磁器用粘土を使って細工をしている。磁器と陶器を比べると、磁器は吸水率がゼロ(陶器は釉薬なしの焼きしめでは吸水性あり)、薄くすると光を通す(陶器は通さない)、叩くと澄んだ音がする(陶器は鈍い音)などの差異がある。磁器の色は真っ白であるのに対して陶器は鉄分などの含有量に応じて白から黒まで幅が広い。これらの性質は磁器用の土の成分が長石、珪石のガラス質成分を多く含むことによる。前置きが長くなったが、磁器用の粘土で形を作っていると磁器土独特の繊細な感触に改めて感動する。一方で薄く仕上げると少しの不注意で欠けたり割れたりするのでデリケートな土を使いこなすには集中力が必要だ。土は素材。土をいじっているときに人間の素質を連想する。人それぞれに持って生まれた特性がある。善し悪しはない。捏ね方(こねかた)、形の作り方で如何様にもなる。ただし土は制作者の意図で左右されるが、人間の場合は大人になれば自己責任でいかに鍛え、どんな形になるかは本人次第(型にはめられて動けないこともしばしばだろうが)。では、完成=焼き上がりをいつと見るのか・・。陶器・磁器の場合、1300℃弱の温度で焼成すると形・色は決定されて完成である。人間の場合は、命のなくなる時点でも完成はないのでないか。どんな人でも一生で素材を使い切るなんて言うことはない。

7月12日(火) <「恵比寿駅と目黒駅の間」に踏切・・・>
「恵比寿駅と目黒駅の間」に踏切がある。東京圏の人でなければ関心がないかも知れないが、東京・山手線の踏切は駒込と田端の間にただ一つ残っているだけで、この踏切は希少価値で知る人ぞ知る。2ヶ月ほど前に新宿と代々木の間に踏切があることを書いた(調べると5/14コラムだった=ここ)。山手線、中央線は高架となっているので踏切はないけれども昔の貨物用路線を使用した埼京線、湘南新宿線などには踏切がある。この時に、恵比寿-目黒の間にも同じく埼京線、湘南新宿線、それに成田エクスプレス線用の踏切があることを知った。今日、この踏切の写真を撮ってきた。私は何十年もこの近辺に住んでいるが一度もこの踏切を通ったことはない。それほど細い道路で知られていない踏切。踏切がしまって電車が通過した後、直ぐに山手線の電車が踏切と関係なく高架を走っていく。「今日の写真」としては踏切写真だけでは無愛想なので自然植物園で撮影した写真も合わせて掲載する。
 
2011-07-12(左)踏切電車通過中  (右)山手線電車通過中
 
2011-07-12@自然教育園 (左)イヌヌマトラノオ(犬沼虎の尾) (右)ヤマユリ

7月13日(水) <「熱中症」という言葉・・・>
「熱中症」という言葉がいつから使われているのか知らないが、私たちが子供の頃には「熱中症」とは言わなかった。それでも日射病とか熱射病に注意することは勿論であった。この機会に調べてみると、日射病(sunstroke)とか熱射病(heat stroke)は熱中症の中でも重症度が大きいものをいい、軽度のものは熱失神(heat syncope)とか熱痙攣(heatcramps)、また中程度のものは熱疲労(heat exhaustion)というようだ。軽症のものは「日陰で休む、水分補給」が治療とあるが私の場合、頻繁に「日陰で休む、水分補給」を繰り返しながら炎天下でスポーツを楽しんでいる。最近のテレビなどを見ると熱中症に対する注意の仕方が過保護とも思えるほど細かい。部屋の中でも熱中症になるとか何人熱中症で病院に搬送されたとか脅かしの報道ばかり。過保護は更なる過保護を生む。屋外にも出ず、陽にも当たらない、運動もしない子供は加速してひ弱になっていくように思えてならない。
2011-07-13@代官山(東京)旧朝倉邸を外から

7月14日(木) <「夏草や 兵(つわもの)どもの 夢のあと」・・・>
「夏草や 兵(つわもの)どもの 夢のあと」は芭蕉が平泉(岩手県平泉町)で奥州藤原一族の栄華と滅亡に思いを馳せて詠った句として知られている。平泉は先月世界文化遺産に登録されることが決まったこともあり、私も平泉・中尊寺を久しぶりに訪れてみたくなった。今は東京からその気になれば中尊寺に行くのも簡単である。元禄2年(1669年)に45歳の芭蕉が「奥の細道」の旅に出立したときには江戸から平泉まで約2ヶ月近くかかった。今の暦でみれば丁度今頃の暑い最中に宮城県や岩手県を訪れていることになる。江戸時代の俳句をみると芭蕉に限らず”猛暑”に滅入るような句はほとんど見当たらない。今日の東京はまた気温35℃を記録した。一茶の句を一つ:「米国(こめくに)の 上々吉(じょうじょうきち)の 暑さかな」。「上々吉」は最高によいこと、暑さはお米が豊作の前兆ととらえるプラス思考を見習いたい。

7月15日(金) <mieuへの絵手紙「鳳凰」・・・>
mieuへの絵手紙「鳳凰」(ペン画)を今日の表紙に掲載した。鳳凰は古代中国で生み出された伝説の鳥(空想の鳥)。「霊鳥」といわれ、優れた天子が世に現れる兆しともなる。日本にも伝来して日本の文化に大きな影響を与えた。宇治平等院の鳳凰堂の屋上には鳳凰像があり、これは現在の一万円札の絵柄のモデルとなっている。金閣寺の屋上にも鳳凰像があるほか多くの絵画の題材ともなった。絵手紙に描いたのは伊藤若沖の「老松白鳳図」を模したもの。鳳凰図のオリジナルを描くには余りに勉強不足なので若沖を模写したが、若沖の細かな筆致は見ているだけで圧倒される勢いがあった。いま何故「鳳凰」かについては少し事情がある。いまサントリー美術館(東京・六本木)で「鳳凰と獅子」というテーマで展覧会が開催されている(案内=ここ、7/24まで)。本来ならばこの展覧会に行った後、「鳳凰」を描きたいところであるが、未だ行っていない。展覧会のタイトルから「鳳凰」を調べている内に絵手紙に「鳳凰」を描いてしまったという次第。展覧会には「老松白鳳図」は展示されていないが若沖の他の作品があるので近々是非行ってみたいとは思っている。

7月16日(土) <サントリー美術館・・・>
サントリー美術館に行った。この美術館は東京六本木・赤坂エリアが再開発されて出来た「東京ミッドタウン」の一角にある。「東京ミッドタウン」は店舗、レストラン、オフィス、ホテル、緑地、美術館などの施設が集まった複合都市で2007年の完成。「サントリー美術館」では今”開館50周年記念”と銘打って展覧会を開いているが東京ミッドタウンでオープンする前には赤坂見附(地下鉄駅の側)のビルの中にあった。私にとっては今のサントリー美術館は随分立派になったのはいいが、高級過ぎる感じで少々近寄り難くなってしまった。以前の赤坂見附の時にはもっとこぢんまりして親しみ易かったのでよく通ったのに・・。とにかく今日は久しぶりに妻と訪れた「サントリー美術館」。展覧会は昨日コラムに書いた「鳳凰と獅子」の特集(案内=ここ)。全展示品の中で私が最も感銘を受けたのはやはり伊藤若沖の六曲一双の屏風絵だった。昨日、ほんの小さな絵はがきに「鳳凰」を描いただけだけれども、今日、若沖の本物の鳳凰(絵柄は異なるが)をみていると特別に親しみが湧き時間を忘れた。
 
2011-07-16@東京ミッドタウン

7月17日(日) <グーグルの売上高・・・>
グーグルの売上高が過去最高を記録したと2〜3日前のニュースで報じられていた。2011年4〜6月期の四半期で売上高90億ドルを越す(7100億円以上)というから凄い。純利益は25億ドル500万ドルとか(四半期だ!)。携帯端末を使った検索やユーチューブの利用が増えたことに関連した広告収入の伸びと説明されている。私もグーグルにお金は一銭も払っていないけれども、どれだけグーグルの恩恵を受けているか知れない。今朝もニュースは「googleニュース」でスタートした。検索は最近は専らグーグル(ヤフーは使わなくなった)。毎日必ずグーグルの世話になる。一部の人からの広告収入によって大部分の人に対して無料でサービスを行うグーグルのようなシステムを見ていると「新聞」が何故無料でないのか疑問に思える。広告ばかり見せられて、特別に価値のないニュース記事と新聞社の主張まで読まされてお金を払うお人好しの読者がいつまでも続くとは思えないが・・。
今日も36℃を越す猛暑が続く(東京)。墓参に行った九品仏・浄真寺でドウダンツツジの上に「ナナフシ(七節)」を見つけたので「今日の写真」に掲載する(下左)。
 
2011-07-17

7月18日(月) <「海の日」で祝日・・・>
「海の日」で祝日の今日、早朝に”なでしこジャパン”のゴールキーパー”海堀”選手の大活躍で女子サッカーワールドカップ初優勝の瞬間を目の当たりにした。これまで一度も勝ったことのない米国を破り世界一。もちろん、MVP、最多得点王となった沢選手や他の選手らの活躍があったにしても、PK戦で最初のアメリカ選手のキックをゴールキーパー・海堀あゆみ選手が防いだのが大きなポイントで、ここで日本勝利の流れを作った。海堀は相手のキックと同時に左に飛んだ。瞬間、ボールは手や頭とは逆の足下の方向へくる。それを見事に反応して脚でクリア。今回のなでしこジャパンの戦績を見ると"神がかり的”な幸運が随所に垣間見られた。歴史的な偉業は実力プラス何かの力が働くのだろうか。東日本大震災への全世界からの援助に感謝して”なでしこジャパン”は試合毎にグランドで「Thankyou for your support」の横断幕を掲げた。政治がいま余りに無様であるだけに、日本中に元気を与えるスポーツの力が際だっている。ありがとう!
「今日の作品」として「靴型オブジェ」(陶芸)を掲載した。家に持っていた黒泥という粘土を使ってハーヒールを作って遊んだ(家の窯で焼成)。15年前に娘にだした絵手紙(このHPでは=ここ)のハイヒールをイメージして制作したもの。オブジェのタイトルにしたが「花器」としても使用できる。


7月19日(火) <色のこと・・・>
色のことを書こう。一般に色は「光の三原色」=RGB=赤(RED)・緑(GREEN)・青(BLUE)の組み合わせ、あるいは、「色料の三原色」=CMYK=シアン(緑青、CYAN)・マゼンダ(赤紫、MAGENTA)・イエロー(黄、YELLOW)・KEY-PLATEの組み合わせで決まることは知られている。実際の色の種類はJISとかマンセル表示によって規定されている。ちなみにコンピュータ上での色の種類は色の組み合わせによって自在に選べるが、個々のコンピューターの設定による違いが大きく、厳密な色の差異を伝えることは期待できない。私は色の名前は何と言っても「和名」が好きだ。和名をみるだけでホッとするし更に他の名前を求めたくなる。少し名前を書き出してみよう:唐紅(からくれない)、茜色(あかねいろ)、柑子色(こうじいろ)、山葵色(わさびいろ)、瑠璃色(るりいろ)、亜麻色(あまいろ)、江戸紫、利休鼠(りきゅうねずみ)・・<Webサイト例「日本伝統色名の由来」=ここ=で色を見ることができる>。当然のことながら色の規格が初めに存在した訳ではない。まず、自然の色がありそれに名前を付けた。日本の色名をみると昔の日本人が実に微細な色の差を感知して自然と親しんでいたことがとてもよく分かる。

7月20日(水) <今日、はじめて蝉の声・・・>
今日、はじめて蝉の声を聞いた。大型の台風6号が接近中とのことで朝から断続的に強く降っていた雨が8時頃には一旦止んだ。そうすると間もなく午前10時頃に突然元気のいい蝉の声が聞こえてきたのである。今年は気温が高いのに蝉を見ないと全国のWebサイトで話題にしていたのを思い出して、いつまで鳴き続けるか注意していた。また雨が強くなるとどうするのだろう・・。ところが15〜20分で蝉の声はパタリと止んだ。その後、天気は曇りを続け一時薄日が射すこともあったが蝉は鳴かない。午後2時頃からまた時々雨が降り始め、結局、この日二度と蝉は鳴かなかった。東京では今夜から明日にかけてまだ台風への警戒が必要と予報されているが、これまでは意外に雨量は少なかった。明日は台風一過で蝉の声をまた聞くことができるだろうか・・。

7月21日(木) <キャンドルスタンド・・・>
「キャンドルスタンド」(陶芸/磁器)を表紙に「今日の作品」として掲載した。これは家の窯で試作品として焼成したもの。試作の目的は磁器による”音具”を作ることにあった。陶器は叩くと鈍い音がするのに対して、磁器は高い澄んだ音がする。磁器でうまく反響するように作れば打楽器ができる。いきなり音階のある楽器は無理であるので、手始めに"風鈴”あるいは”お鈴”を作ってみようと思った。今日の表紙に掲載した「円筒型」の磁器は実は「風鈴」にしたかった。結果は円筒部の肉厚がまだまだ厚すぎるのか、綺麗な音がでないし反響も悪く、風鈴は見事に失敗した。それでも磁器で音をだすノウハウが多少は把握できたので”試作品”の役割は十分に果たした。そこで、風鈴改め、「キャンドルスタンド」とした。はじめから「キャンドルスタンド」といえば、これはこれでいいかなぁとも思う・・。
「今日の写真」(下)は台風一過の東京で撮影した典型的な夏の花を並べてみた。
  2011-07-22分
 
2011-07-21 ひまわり@菅刈公園(目黒区)、夾竹桃@西郷山公園 (目黒

7月22日(金) <過ちを繰り返しません・・・>
「過ちを繰り返しません」とは自分では口に出せない。同じ過ちを何度も繰り返しては懲りずにまた同じことに挑戦する。”またやったの!”と妻から呆れられる”ことはあっても、再発防止に努めます”と頭を下げることもないから気楽ではある。今日は陶芸教室で磁器の薄物を磨いているときにまた割ってしまった。昨日のコラムで磁器粘土を使った「音具」を制作しようとして、何度も”割った経験”がある。今回、陶芸教室で制作中のものは中でも順調に素焼きまで完了したもの。そうなると、”もっと薄く、もっと薄く”と欲が出て、紙ヤスリで仕上げをしているときに一瞬の不注意で割ってしまったのである。過ちを犯しはしたが「転んでもただでは起きない」がモットー。割れた破片を集めて「素焼き後接着剤」を使った「新たな修理のやり方」を試みることにした。なぜか失敗をした後の方が張り切って「補修」に取り組んでいる姿がおかしい。もしうまく本焼成ができたらば、”奇跡的”といって作品の紹介ができるけれど・・。
「今日の表紙」には昨日掲載のキャンドルスタンドを<上下逆バージョン>とした写真を掲載した。

7月23日(土) <最高気温105°F(華氏)・・・>
最高気温105°F(華氏)!!・・と、ニューヨークに住む孫娘がブログで悲鳴をあげている(=ここ)。華氏の105度は摂氏の41度弱。確かに猛烈な暑さだ(家の冷房機故障とか)。アメリカでは専ら「華氏」を使うので「摂氏」に換算しなければ実感が湧かない。換算式は理科で習ったように、摂氏C=(F-32)×5/9 、華氏F=C×9/5+32。摂氏(セルシウス度)は水の凝固点を0度、沸点を100度としたことはよく知られている。一方、我々には馴染みが薄い華氏(ファーレンハイト度)はこの温度目盛りを作ったファーレンハイト氏が生活する中で最も低い室外の温度を0度(摂氏では−17.8℃)、体温を約100度としたという(後に水の凝固点を32度、沸点を212度にして若干調整)。メートル法への移行後も米国で華氏が根強く使用されているのは、華氏の0度から100度の範囲が生活する場の気温を全てカバーして生活感覚と密着しているからとの説がある。それにしても105度(華氏)は体温も超す危険な暑さだ。クーラーを早く修理して下さいよ・・。
「今日の写真」には「昼顔」と「アメリカノウゼンカズラ・黄色」(トランペットフラワー)を掲載する。ノウゼンカズラ(凌霄花)は見ているだけで一層汗が吹き出しそうになった。
 
2011-07-23@中目黒公園(東京・目黒区)

7月24日(日) <「経絡」の不思議・・・>
「経絡」の不思議を体験している。「経絡(けいらく)」とは東洋医学でいうところの人体のエネルギー・気<西洋医学での血液や神経系)>の流れる通路(道筋)のようなもの。「気」の発するポイントが「ツボ」とされる。先日、整体の人に身体を見てもらった。左の脚膝を伸ばしきった時に不自然な痛みを感じることがあると症状を話すと、左足の裏側を軽くマッサージをしてくれた。その後、左足一本での屈折運動をしてみると明らかにこれまでと違い痛みを感じない。家に帰ってからも自分で足裏をマッサージしたりして試しているが、うまくいくときと効果ない(また痛みを感じる)ときもあり、非常にデリケートなつながりであることが分かった。痛みを感じないように「正座」をしてしばらく背を伸ばし、それから歩くと左脚が正常になることも知った。正座が自分の足腰に一番いいとは、これまで全く考えもしなかった。西洋医学では「血液」とか「神経」、「脳」など”バラバラの要素を”病気への対応”として研究するけれども、人体全体の統一した健康維持へのアプローチが弱いようだ。東洋医学で開拓された”自然治癒力”(手術なし、薬なし)にはまだ先の可能性を感じる・・。

7月25日(月) <中国の高速鉄道列車の事故・・・>
中国の高速鉄道列車の事故はナゾだらけだ。23日に死者43名、負傷者211名(この数も正確ではないようだ)の大事故を発生させた現場で、今日25日の朝からもう運行再開のための試運転が始まったという。報道でしか事故の状況を知ることは出来ないが中国では国内メデイアに対して独自報道をしないように通知がだされたのも今日。”当局”のいう事故原因「落雷による故障の可能性」だけでは最も重要な原因追及がほとんど進展していないとしか見えない。報道を規制される中国でも今はインターネットが多少とも生きているのが救い。インターネット上では事故で高架から転落した車両を素早く大きな穴を掘って埋めてしまった対応(これも信じられない!)を証拠隠滅でないかと避難する書き込みも多い。時刻表の上では追突じた列車よりも追突された列車の方が先に走っていなければならないとか・・。こうなると、もう何が何だかさっぱり分からない。事故とか安全に対する感覚は国によって大きく異なる。この国では事故に遭遇したら”運が悪い”、事故に遭わなければ”ラッキー”と思えばいい。案外にそんなもの・・・??

7月26日(火) <習慣の力・・・>
習慣の力は大きい。といっても、生活する上での毎日の習慣、3度の食事、睡眠、洗面、歯磨きなどを改めて取りあげることもない。何か目的意識を持った習慣の中でも一般的には健康維持のための習慣を持つ人が多い。アスレチック、ウォーキング、散歩、水泳など人それぞれ。私の場合は、スクワットや散歩それと室内でのWiiトレーニングも入る(毎日ではないがテニスも)。ところが生活のための習慣や健康維持の習慣はいわばただ個人の単なる習慣であって特別のことではないと思い始めた。私としては何か社会のために役立つ内容や、人が喜ぶこと、感動することを見せてくれる人を認めたくなる。ただの身勝手な老人などにはなりたくない・・。大袈裟な習慣を披瀝しなくても世の中には存在しているだけで勇気をもらい元気になるご老人がいることも確かである。最近、早朝に近所の道路を掃除することを習慣にしているが、同じような掃除をしている人が至る所にいることを知ることにもなった。私などはほんのささやかなことしか出来ていない。そういえば、このコラムも習慣のなせるところ。他の人がWebに掲載する毎日のコラムに勇気づけられながら続いている・・。
2011-07-26@代官山/西郷山公園脇の風景

7月27日(水) <ノルウェーでの連続テロ事件・・・>
ノルウェーでの連続テロ事件は衝撃的だった。平和の典型のように思われていったノルウェーという国で、先週、22日に発生した残虐な事件。一人のノルウェー人若者(32歳)が、政府のビルを爆破し、更にオスロ郊外の島に集まった人々に銃を乱射し80人近い死者をだした。犯人の取り調べは継続中であり真相解明はこれからであろうが、今日興味ある記事が目に付いた。ノルウェーでは死刑を廃止しており、終身刑もなく、最高刑は禁錮21年とか。全く関係のない80人もの命を奪った償いが禁錮21年なのか!この際、調べてみると、世界中で「あらゆる犯罪に対する死刑を廃止」している国は90数カ国もある(他に、例外的な犯罪を除いて廃止した国とか制度はあるが死刑執行を事実上ない国などがある)。ノルウェー以外にスエーデン、フィンランド、デンマーク、ドイツ、フランス、オランダ、イタリアなどヨーロッパ諸国は「全面廃止国」だ。死刑の存続、廃止についての議論は簡単にはできないが、私などは被害者の身内の気持ちになると犯人を許せるものではない。ノルウェーの若者は自分だけは命が保証されていることを知っていたのでないか・・。

7月28日(木) <自分の作品に対する感情・・・>
自分の作品に対する感情は微妙なものである。今日、妻が台所の食器を全て取り出して大整理を始めた。その中で。私が陶芸で制作した作品の一部、10点ほどを保存するのに堪えられなく思えて、自分の部屋に引き取った。どう処分するかはこれから決める。私は自分で作った作品を”こんな不出来なものを残せるか”とその場で捨てるような名人気質ではない。「不出来な子ほど可愛い」と出来る限り手を加えるし、なるだけ作品のいいところを見つけて使用する。抹茶茶碗を植木鉢に転用したりするがエネルギーを使って出来た作品を”ゴミ"扱いにはしない。けれども今日戸棚に隠れていた小皿などを数年ぶりに見たとたん、自分の作品として残したくない衝動に駆られたのである。面白いもので、昔制作したものが嫌になる訳ではない。初期の作品でもいま見てもよくやったと感心するものも多い。未熟で粗が目立つとしても、それを上回る”やる気”が見えればそれでよい。自分の部屋に持ってきた皿類を改めて見ていると制作した当初の思い出が頭をよぎる。何か上手い利用法はないものか・・。
「今日の作品」として表紙に掲載した「お鈴」(陶芸/磁器)も実は最近の”不出来な子”。上の半球でも下の半球でも「お鈴」の役をして音は出るが、粘土の段階で薄く加工し過ぎて何カ所も”欠け”がある<上の半球は中心を細い棒で支えられている>。


7月29日(金) <”奇跡的”な作品・・・>
”奇跡的”な作品を紹介しよう・・と大袈裟に言うほどのものではないが、先日、7月22日のコラム(=ここ)で「もしうまく本焼成ができたら”奇跡的”」と書いた円筒型の磁器が今日陶芸教室で完成していたので早速「今日の表紙」に掲載した。その時のコラムでも書いたが、これは円筒型の「風鈴」を作るつもりであった。磁器を薄く作ると叩けばいい音がでる。ところが素焼きまで順調にできたので、もっと薄く仕上げようと紙ヤスリで削っているときに誤って破損させてしまった。縁の部分が4〜5片に大きく割れたので、本来なら廃棄処分しかないところを、破片を寄せ集めて仮付けし、釉薬を割れ目部分に厚めに掛けて焼成してみたのである。結果は大成功で写真のように出来上がった。写真の上部、青の釉薬を掛けた箇所に割れ目が何カ所もあるのだが、釉薬がカバーしているので外観はほとんど割れは見えない。音もでるが、風鈴としては物足りないので、写真のように「花器」として使用するつもり(底には風鈴の時に上向きにして糸を通すための小さな穴があるので塞ぐ)。女子サッカー・”なでしこジャパン”ではないが、”諦めない”で最後までやってみると何とかなる。ささやかな「円筒」の成功であるけれども気分が明るくなった。

7月30日(土) <”山本作兵衛”の名・・・>
”山本作兵衛”の名はかなり知られるようになったけれども未だ一般的には知る人は少ない。今年、日本で初めてユネスコの世界記憶遺産に登録された炭鉱画を描いた人である。「世界記憶遺産」については作兵衛が描いた記録画の登録が決まった当初、5月28日のコラム(=ここ)で書いた。今日は、作兵衛の人物に触れてみたい。山本作兵衛は1892年(明治25)生まれで小学校卒業して直ぐ炭鉱員となり60過ぎまで炭鉱労働者として過ごした。その間、日記帳や手帳に炭鉱の記録を残してはいたが、いわばリタイアした後、60代半ばから炭鉱の警備員をしながら「絵」を描き始めたという。そして1984年(昭和59)に92歳で亡くなるまで、自分の経験を基にして炭鉱の様子を描き続け、実に1000点以上の作品を残した。このような作兵衛の「記録画」を「世界的な重要性を持つ歴史的記録」と評価したのはユネスコだからこそできた”快挙”にみえる。日本国内の選定委員会とか文部科学省などが作兵衛を選ぶことは99.9%あり得ないだろう。これこそ歴史評価の面白いところだ。素朴で迫力がある作兵衛の絵をいつか本物で見てみたい<現在はWebでもニュースに添付されたもの=(例)ここ=しか見られない>。
 
2011-07-30@目黒川(左)桜橋から下流をみる (右)田楽橋から上流をみる

7月31日(日) <「本型照明具」(陶芸)・・・>
「本型照明具」(陶芸)を今日の表紙に掲載した。7月5日に粘土の状態の写真を紹介した(陶芸コーナー=ここ)が、陶芸で粘土作品を写真に撮るのは余程気合いが入った時だ。”照明具”としては陶芸本体が完成した後、照明用機材を取り付ける工作が必要であるが、今回は他にも色々と工作を楽しんだ。一つは本体と同時に焼成したドアとか窓の小物部品を数カ所取り付けること。予め準備しておいた小型の蝶番を接着剤でくっつけて開閉が出来るようにした。更に3箇所の四角な窓にはステンドグラス風に色ガラスをはめ込んだ。色ガラスの破材を買ってきて(1個50円)ガラス用のカッターで切断すると意外に上手くできた。「本型」のタイトルを付けたけれども掲載した写真では「本」がよく分からないので、追って別のアングル写真を掲載する予定だ。今回、照明具の仕上げをやりながら、やはり私はお茶碗やお皿などより。こうした遊びの入った工作品が好きなのだと今更ながら納得した。

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