hAjime mtnikki JPNIKKI KANSO INFO


informations


最新情報

英語第五巻2004年12月刊行されました。

ようやく出ました。2004年12月刊行の最新刊(最終巻)です。

The Selected Journals of L.M. Montgomery 1935-1942

資料情報


CBCラジオニュース(トロント) エリザベス・ウォーターストンインタビュー
http://cbc.ca
アーカイブをMontgomeryで検索すると出てきます。(その他、いろいろあります) ThePrivAte Thoughts of Lucy MAud Montgomery

エリザベス・ウォーターストン  モンゴメリを語る(モンゴメリ日記編者の一人)
「女性作家がまだ一般的ではない時代に、アンのようなチャーミングなキャラターを生み出す作家は、しばしば女性として恵まれない・・・・・・・・」

モンゴメリ関連リンク

 


L.M.Montgomery Institute  プリンスエドワード島にあるモンゴメリ学会

モンゴメリの世界へ-読書でタイムトラベル モンゴメリ関係の本紹介サイト

 


モンゴメリ日記ホームページについて

 このホームページは読書が好きな数人がモンゴメリ日記を皆様に御紹介するために作成いたしました。モンゴメリ日記は、長い封印の後に公開されたのですが、あまりにも有名になってしまったアンの著者の人間としての苦悩、輝きが凝縮された、もう一つの物語といえます。また、日記が出版されるまでも、カナダ、日本で出版が行われるまで、またもう一つの物語があります。カナダとアメリカで、多くの女性に感銘を与えたこの本ですが、日本でも多くの読者に親しまれることを願っています。
さて、日本版は最初の3冊目までが出版され、インプレッションでも書かれていますように、まさにこれからとう4冊目!!の出版が待たれていま。なんとしてもこの続きが日本語で読めるよう、出版社に「続きのお願い」のメールをだしましょう!



編集担当の方から読者の方への手紙をいただきました


「日記の激しさとアンの優しさのあいだにある秘密」
モンゴメリ日記の編集担当

まず次の引用をお読み下さい(第3巻「愛、その光と影」から) ・・・・・・・・・・・

 ・・・・私はハーマンの激しい息を顔に、燃えるようなキスを唇に感じた。それから、彼 が以前したのと同じ申し出を私は聞いた。あからさまではなく、なかば聞き取れな いが、まちがいようのない申し出を。一瞬、それは一年くらいにも感じられたのだ が、私の全存在はバランスを失った。もっとも恐ろしい誘惑が私を襲った─今でも その非常な力を覚えている─彼をここに留まらせ─せめてその夜、彼に身も心もま かせたいという誘惑である。
 何が私を救ったのか? 何が私を押し止めたのか。善悪の判断力ではなかった。 それを気にするには遅すぎた。伝統でも教育でもなかった─いずれもすでに屈服し ていた。  ……私はまとわりついてくる彼の腕を押し退けた。
「ハーマン、行って」私は叫んだ。「行って─すぐに─すぐによ」
「いやだ」と彼はつぶやいた。─あのひとことにハーマンが込めた懇願すべてをペ ンで表現することはできない。
「いいえ。行かなくてはだめ。ここには絶対いるべきではないわ。今までにそんな 人、誰もいなかったわ。さあ、ハーマン、出て行って!」
 固唾を飲むような一瞬間、彼は黙っていた。むき出しの私の腕に彼の唇を当てた ままで。もし彼が出て行くことを拒否したら─もしもう一度だけ懇願したら─でも ありがたいことに彼はそうしなかった。ついに彼は低い声で「わかったよ、出て行 くよ─」とつぶやいた。そして、まもなく出て行った。・・・・・・・・・・・・


 これがあの世界のロングセラー「赤毛のアン」の作者モンゴメリの日記だと言っ たら、耳を、目を疑う人は多いことでしょう。でもそうなのです。今からほぼ百年 前の1898年1月の終わり、場所はカナダ東部プリンスエドワード島(PEI)、23歳の ある日の、モンゴメリのナマの声なのです。
 この頃、彼女にはエドウィンというフィアンセがいました。けれども一方で、 「知性、教養のかけらもない、魅力的な若い獣にすぎない」と酷評しながらここに 出てくるハーマンに惹かれていきます。こんな自分の心の葛藤を隠さずにすべてさ らけ出す率直さ、ハーマンのことを獣だの馬鹿だのと言い切る大胆さ…これら、当 時の作家としては並外れたおおらかな資質が、数年後に出版される「赤毛のアン」 に結実して、世界じゅうでたくさんの読者を獲得します。
 もっともモンゴメリの名誉のために付け加えておきますと、引用した通俗小説の ような部分はごく一部にすぎません。翻訳の桂宥子先生(現在岡山県立大学助教授) の言葉をお借りすれば、日記は「カナダ文学の金字塔」「日記文学の最高峰」にち がいありません。
 14歳の頃からほぼ半世紀にわたって書き続けたと聞くだけで、その日記にかけた モンゴメリの情熱に圧倒されますが、それだけでなく、どのページも鋭い人間観察 や美しいPEIの巧みな自然描写などで埋め尽くされていることがまた驚きです。
 じつは立風書房では、この日記に先立つこと2年、1993年に桂先生の翻訳による 「野生の一族」を出版しました。「野生の一族」はカナダの動物作家であり、世界 的に知られたシートンと同時代に、やはりカナダで活躍した動物文学作家ロバーツ の動物記です。さいわいこの本は、シートンを凌ぐとの好評を得て「カナダ首相出 版賞特別賞」をいただく栄誉にも輝きました。
 この「野生の一族」と前後して、桂先生がカナダのオックスフォード大学出版局 から出版されたモンゴメリ日記の公式翻訳者であることを知り、立風書房が翻訳権 を買い取って日本語版を手がけることになったのです。
 桂先生の日記への思いはとても深く強いもので、「この文字は少し大きくして下 さい」「いやまだ足りません。もう少し大きく! モンゴメリの気持ちを込めて」 とか、それは細かい注文が幾つも飛んできます。編集者としてはその都度ヒーヒー いいながら、それでも「こういう取り組み方こそライフワークというにふさわしい ものなんだろうな」と感動させられながら、また同時により多い読者の方にアピー ルするにはどうしたらいいかといつも考えながら本作りを進めています。
 英語の原本「モンゴメリ日記・第1巻」は日本語訳にすると4巻分になりますが、 現在立風書房からは3巻が出ています。その後出版された英語版をすべて日本語版 にすると、全部で12巻ほどにもなろうかという大仕事です。末永く、より多くの人 に支持される本作りを目指す意味で、「モンゴメリ日記」に関する皆さんのご意見 を聞かせていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

これからの予定

  まだまだ掲載したいことはつきないのでが、次の目安として、日本版では惜しくも収録されなかった写真のギャラリーの設置、日本、カナダでのモンゴメリ日記出版にたどりつくまでの詳細のご紹介等々を考えております。読者の方が増え、掲示板の開設もできると楽しそうです。 このホームページは幸いにも、担当編集者、翻訳の先生のご協力もいただいて充実してきましたので、さらに面白い情報の掲載ができるのではないかと考えております。

スタッフ

制作・編集協力  松田修哉
協力 R.Funada
資料提供協力 立風書房 編集部

ホームページの開設にあたり、各種資料のご提供、ご協力をいただきました方々へお礼申し上げます。



お願い
 このホームペーjジの他からのリンクにつきましては事前にご連絡くださいますようお願いいたします。  本ホームページ掲載内容の一部、または全てについての無断使用、転用、引用、出版を行わないようにしてください。
意見、ご希望、感想等ありましたら下記までメールでお送りください。Webで掲載させていだだくこともありますので、公開について希望されない方は、その旨、明記ください。
 メールはこちらまで。toiawase@vita.mail-box.ne.jp

hAjime mtnikki JPNIKKI KANSO INFO

Copyright (c) 1999 S.Matsuda & R.Funada All rights reserved.